お気楽夢(無)想CG忘備録

筆者「N_Mike」の手書きイラスト、3DCG
(立体コンピューターグラフィック)の忘備録です。

屋根を開くと言うことは?

2017-11-21 13:20:53 | 

毛色を変えて、一寸考察。

図1はオープンカーの屋根の開き方を概念図化したもの。

オープンカーと言うと幌を想像されるだろうけど、今回はハードトップ

Aはクローズ状態を示していて右に向かいA'が中間、A”がオープン時(屋根がたたまれた状態)を示している。

ルーフ、C(B)ピラー

(不思議なんだけどセンターC、ボトムBでは無いのね?某本ではセンターB、ボトムCと記述を見る事ができる)

リヤウインドを一体化のままトランクルームに押し込む事は物理的に不可能である。

その為、軟質素材の柔軟性を持って対候性とコンパクト化を両立させたのが幌である(と考え)

硬い材質のまま両立できれば良いだろう?と考えたのが図1である。

屋根、リヤウインドを分離し蝶番で繋げば関節が1軸出来、折り畳み機構が出来る

(ただしリード長はB<=B’で有る事がルール)

未だ、問題がある・・・ルーフ幅である。

この幅を収めるだけのスペースを確保しなければならない、車体幅が有るスーパーカーとかなら(2000mm)十分な

スペースを確保できるのだけど小型車だと16~1700mmしかないのであるから・・・その上、

高さHも抑えなければならない(ペッチャンコに)折りたためるのが理想である。

となるとピラーの部分(リヤウインドーがサイド迄回り込んでいる)のでこれも切り離し、折り畳み用関節を設ける。

ここでサイドとリヤ部分の回り込みを残して、90度回転させる事が出来れば良いと考え(・・・CとC'であり斜線部分になる)

(たたまれた位置的にはC"&C”’)理想ではC→B'→Bの順にたたむと幅的にもスペースが確保でき、キッチリたたまれれば高さ的に収められると考えた。

十分なボディ剛性が確保できなければ無理な物だけに(設計に技術革新を狙って技術者に打診)技術革新(革命を狙い?)

2000ccの車に実装されて日の目を見る事が出来たが・・・流石に複雑怪奇な考えから、すり合わせで苦労したと語られる事になった。

で、上記では開口部(オープン時蓋になる部分の下のスペース)を小さくしなければ成らないという制約の下だった。

複雑怪奇(エキセントリック)な仕組みでは問題が残る(部品点数の多さは重量的なハンデが大きい)

ではボディ剛性の確保が更に出来たら?と考えたのが図2である。

今度は車体のフェンダー上部をガッパリと切り取ると言う暴挙である。

モノコックの剛性で開口部を持たせなければ成らないから・・・勝算は=ハッチバックと考え、

「トランクのクロスメンバーを残す事で強固なBOXフレームを形成できるのでは無いか?」だった。

ルーフ収納庫の蓋を一度ポップアップさせて、リヤヒンジを支店に前側を上方に開く事で、

ルーフを収納する為の開口部を確保すると考えた。

パンタグラフ式のアームを左右に配置する事でダンプ機構を再現できないか?

(Bの支点がスライドしながら90度回転する事で蓋を押し上げる※)だった。

しかし、ここまで来るとやり過ぎ感が強かった為、私的には製品化する事は躊躇いが強かった。

(※結局、後付けの考えで有りハードトップその物の素材まで軽量高剛性でなければ成らない事を痛感した

やはり・・・重量ハンデとコスト問題は大きく「3兎を追うのは更に難しい」が答えだった)

結局、市場では好意を持って受け入れられた様で・・・その車は某中に迄、輸出されるそうである。

次の技術革新が起きるのはもうすぐなのかなぁなんて予感もあるけどね・・・ネタ切れでもある。

※当時の記憶を弄り加筆しています。