人類のための文明・思想・哲学・宗教・歴史・憲法

何が起きているのか

どうして起きたのか

それをどのように理解し

どのように対処するべきか

新世紀の幕開け前に

2010-03-25 11:46:05 | 日記

「神父たちは、不潔さと醜さに奇妙な愛情を抱いていた。清潔で美しい線や色、花を友とし

ていた少年には、そのことが不快だった」Maurice  Maeterlink (1862~1949) メーテルリンク

は、ヘントのイエズス会系の名門校サントバルブを卒業したが、後年そのように回顧した。

ハトには特別な能力がある。それは、そのハトにとって思い入れの深い人間の睡眠時に、夢の

中に出現し、その人間の現状を診断し、対処可能な将来デザインを提示してやれる能力である。

「青い鳥」1906年刊。チルチルとミチルという兄妹の幸福の青い鳥は、目が覚めてみたら、

身近にいるハトだったという物語であるが、中国の邯鄲の夢の物語を連想させる。盧生の夢で

あるが、猛勉強、立身出世、弱肉強食の人生の栄枯盛衰のむなしさを教える 。日本人は、長い間、

「日本には文明はない。幸福の青い鳥は、西洋文明の中にいる」 と信じ込まされ続けてきたので

あるが、洋の東西を問わず、クオリティー オブ ライフ 生活の質について、長寿寿ぐ社会は目標

とされるべきである。World という英語の原義は、「人の一生」であるが、人生が、一種の、「悪い

旅行」であると初めから判っていれば、誰もがキャンセルを望む。たとえ人の子の親となっても、

子供は成長して自分と同じ悩みを持つに違いない。生きることは、命賭け。命は自然の崖淵にある。

「人は果て」「人の一生は棺を覆いて事定まる」とは、その人の人生がどのようなものだったかは、人生の

終わりの時に判るものだということであるが、1999年~2000年頃、「ブルーバード」という名の自動

車のテレビ広告に、驚くべきことに、天使祝詞アベ マリアが起用されていたことを、人間は、何が最重要

事であるかを考えることも許されない、“自由主義社会”の下で、脆弱な危機意識でしかなかったこと

それとともに思い出す。「Happiness is a place. It's a nice wisdom,isn't it?」

 


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母の学芸会での演劇 (wainai123753)
2022-08-26 04:55:58
母は、小さな、と言っても都立戸山高校生徒だった頃、東京早稲田に住んでいて、早稲田大学の大隈講堂を貸し切り、学校の学芸会文化祭、演劇をやり、メーテルリンクの「青い鳥」のチルチルミチルの女性の方(私は全く読んだ事がない、不勉強で済みません)を演じたそうです。
母の緞帳の開幕時第一声が、のどのいがらっぽさで、「うっぅん」というと、観客席からドッと笑い声が上がるが、これが母の手であり、その後はスラスラと覚えたセリフが滔々と出て、難なく演じ、最後は観客からも多くの拍手をもらい、素晴らしい演劇だった、と母は後年思い出していました。
仏教仏法でも、釈尊(お釈迦様)の語り始めの第一声が、咳であり、それが最もインドでは威厳と格式を保ったものであったと、うちの日蓮正宗無量山寿海寺にて、御住職様に教わりました。
懐かしい、青い鳥の原稿記事、誠に有難う御座います。
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