2019年2月7日、大韓民国の国会議長である文喜相氏(73歳)にブルームバーグ通信が
インタビューした内容がニュースとして日本に伝えられ、日本列島の住民を震撼させた。歴史
問題を含め、最近、悪化している日韓関係を改善するために何が必要かという質問に対して、
「一言でいいのだ。日本を代表する首相か或いは、私としては、間もなく退位される天皇が
望ましいと思う。その方は、戦争犯罪の主犯の息子ではないか。そのような方が、一度おばあ
さんの手を握り、本当に申し訳なかったと一言いえば、従軍慰安婦問題は解消されるだろう」
日本では、文氏の談話を支持する人は少数であり、国が違うと、これほど違うものかと驚く。
むしろ、天皇を支持することによって、勤め先や人生の閉塞状況を打開しようとする人々の
息吹が感じられる。慰安婦問題の他、元徴用工訴訟で日本企業への賠償命令、韓国海軍艦艇
による自衛隊哨戒機に対するレーダー照射問題など、連続して起きて来ており、日本政府は、
日韓関係が極めて厳しい状況にあるとの認識を示している。国家間の歴史の修復などは極めて
簡単にやれることなのだと喝破した文喜相議長の言葉を重い言葉として心に留め置きます。
慰安婦問題については、日本政府は最終的な解決のために、2015年に韓国政府と合意し、
「当時の軍の関与の下に多数の韓国女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、係る観点
から、日本政府は責任を痛感している」と公式表明している。この表明について、文喜相議長
は、「それは、法的な謝罪だ。国家間で謝罪したりされたりすることはあるが、問題は被害者
がいることだ」と語った。慰安婦問題について、2012年に、当時の李明博大統領が天皇が
もしも韓国訪問を望むなら、日本の植民地支配に抵抗して亡くなった人々に心から謝罪する必
要があると述べ、日本の国民感情を悪化させたことがあった。日本政府としては、国家間の合
意事項を反古にして、問題を蒸し返す態度として、静観する構えだ。韓国側としては、慰安婦
問題は、実は氷山の一角でしかないのであって本心は総合的に騙されたくない思いなのである。