愛知県津島市ブライダルシェービング・レディースシェービングお顔そりの理容ハヤカワ

ブルーベリーと猫とヘーゼルナッツを愛する心優しき店主です

≪名犬ノップ≫ドナルド・マッケイグ

2007-11-26 23:56:54 | 動物小説

                    ドナルド・マッケイグ著  
                       大西 央士訳                                                                                                                                                                                                                     
                        集英社刊

★★★ 
                  
【story】
ルイスの愛犬ボーダーコリーのノップは、
クリスマスの午後に、雌のアライグマ猟犬に
誘われるまま農場の外へ・・・。

牧羊犬競技大会のチャンピオンだった
ノップは、ライバル飼い主の、酒場での
つぶやき(350ドル)が原因で、犬泥棒の
兄弟に捕まってしまう。

消えたノップの行方を、懸命に捜し求めるルイス。

だが、ルイスにも、ノップにも、
苛酷な運命が待ちうけていた…。

著者は、元コピーライターで
スリラー小説も発表しています。

1984年にアメリカで発表された本書は、
ベストセラーになりました。

93年に出版した新作は、ボーダーコリー
についての、ノンフィクションです。

「おめでたそうにくるっと持ち上がった」
ノップの尻尾 を見てみたいです。

先日、お散歩中のボーダーコリーに出逢いました。

良く行くお店の近くなので、また逢えるか楽しみです。

食事風景も退屈に感じません。

気難しい、義父ルイスをもてあます、娘婿の
マークの様子には、共感を持てます。
 

スティンクと子付きの雌牛の死闘には
哀しみを憶えます。     
                                                  
ノップは、シュープリーム・チャンピオン
シップに優勝した、伝説のスコットランド犬、
ウィストン・キャップの孫でした。

5000ドルの買い手があった犬です。

ルイスの長年のライバルだった、
ダグ・ホワイトノー・・・。

ルイスはポップ・ボトム競技会で優勝した事から、
ダグ・ホワイトノーの恨みをかってしまいます。

テキサスの野生の羊を追えるなら、
私も、牧羊犬になりたいです。

ドーベルマンの皮は、アザラシに・・・

ジャーマンシェパードの毛皮は
オオカミの毛皮に・・・

セッターの毛皮は、キツネの毛皮に・・・

考えたくありませんが、ノップにも
危険が迫ります。

ノップが、T・T・レインズの車に同乗、
して、サリー・ギャップを出た時が、
一番、ほっとしました。

マークとルイスのチームワークの悪さも
手伝って、捜索は遅々として、進みません。

牧場の羊の世話を、ひと冬休んで、
ノップの捜索に費やした
ルイスの執念には、脱帽します。 

ノップは、ダグ・ホワイトノーからの
電話で、(動物収容所での)
薬殺の危機を乗り切ります。

乱暴者が、意外な所で、ノップに親切
だったりします。

海外連続ドラマにありそうな内容です。

ノップの乗った車が、ルイスの車と
何度もすれ違うシーンでは、
ドラマなら、お茶の間で歓声が
上がる所でしょう。

ふたりで、ノップを捜す事で、
マークとルイスは、仲良くなります。

ルイスは、マークの存在を認めるのです。

ノップを助けた人々は、みんな
幸せになりました。

スティンクは、いためた足を
かばいながらも、羊を追う事で、
トライアルに出られる程に回復し・・・

これで、アライグマ猟犬が生きていれば、
ノップの垂れた耳以外は、全て、元通りでした。

そして、旅の途中で、ノップは意外な相手と
恋に落ち、家庭を築くのです。
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≪メンデ 奴隷にされた少女≫メンデ・ナーゼル 

2007-11-22 23:24:42 | ノンフィクション

                      メンデ・ナーゼル著
                       ダミアン・ルイス著
                        真喜志 順子訳
                      ソニーマガジンズ刊

      
   ★★★

ネタばれ注意

スーダンのヌバ山地で平和に暮らす、
先住民(少数民族)ヌバ族の12歳の
少女、メンデを襲った過酷な運命。
メンデが自由を手にするまでの半生の記録。


「荷造りをしたりして、見つかるんじゃないぞ。
体ひとつで逃げるんだ。」

と言う、救出してくれたヌバ族のバボの
言葉が印象的でした。

洗濯機・掃除機のある家に、奴隷は
必要でしょうか。

世界中が、ミレニアムにわいた年の
9月11日・・・
メンデは、イギリスの路上で
自由の身になりました。

メンデは、温かい家庭の
理解ある両親の元で、育ちました。

ヌバ山地で過ごした、子供の頃の豊かな
思い出も、多く語られています。

ヌバ族の慣習や暮らしぶりも、
生き生きと描かれています。

ある日、村が、ムジャヒディンによって
焼き討ちされ、(事実上の奴隷狩り)
逃げ惑う牛の群れに遮られて、
父親と離ればなれになった
メンデは囚われの身に・・・。

ハルツームのラハブの家で、
アブダとしての暮らしがはじまりました。

ヌバ族の村から、ハルツームまでは、
車で、一昼夜程の距離ですが・・・

ロバしかもたない、ヌバの人々にとっては
どんなに遠い事でしょう。

ハルツームから、ラハブの実妹ハナン
の家(ロンドン)に移されたメンデは、
孤独を深めます・・・。

個人的にも、ハナンよりもラハブの
方が好感が持てました。

本書からは「ルーツ」の様な憎悪を
感じないのは何故でしょうか・・・。

あれだけの事があったにも係わらず
メンデの家族は、奇跡的に全員無事でした。

美しく成長したメンデは、
2002年12月にイギリスに亡命し
難民として永住権を得ました。

現在(20代)幼い頃の夢を叶えて、
医師になる勉強をしています。

依然として、今も多くの子供達が
アラブ人の奴隷として囚われている
事もまた、事実です。

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≪魔女の血をひく娘1・2≫セリア・リーズ

2007-11-20 20:42:54 | フィクション

                   セリア・リーズ 著      
                    亀井 よし子 訳
                     理論社刊

     
  ★★★☆☆ 

ネタバレ注意
     
中世イギリスの魔女狩りから逃れて、アメリカの
入植地(ピューラ)へ渡った、少女メアリーの物語 。


メアリーの実母は、当時としてはめずらしい、
意思の強い聡明な貴婦人でしたが・・・

軍人の家系だったため、夫も舅も出征
してしまい、幾年にもわたる長い長い戦争
の間、メアリーの母は、たったひとりで、
広大な屋敷に取り残されます。

その間に、彼女は、ひとりでメアリーを
出産します。

メアリーは、かつて、彼女の母親の
乳母だった、老婦人に引き取られ
大切に育てられます。

町外れの林の奥で、祖母(育ての親)と
一緒に、静かに暮らしていました。

ふたりは、実母からの仕送りで、
貧しい中でも、安定した暮らしを
することができました。

どうして、働き手もいないのに、
『あんな豊かな暮らしができるのか?』

ふたりの暮らしぶりをねたんだ村人によって、
祖母は、魔女として告発されてしまいます。

当時、身寄りのない女性や、一人暮らしの
娘は、魔女として告発されることが、
多かったようです。

先住民族の信仰(自然信仰)を、
捨てない人々も、魔女として扱われました。

教会の礼拝を、一度も、かかさず通って
いても告発されてしまうのです。

産婆や治療師・薬草の知識に長けた人々も、
魔女ではないかと、疑われました。

『生かす力を持つ者は、殺す力も持っている』と
言うのが、当時の考え方の主流だったようです。

不幸な偶然が、かさなり・・・
メアリーの祖母は、
上記の全ての条件に当てはまる人でした。

祖母は、民間の魔女狩り人
オバダイア・ウィルソンによって、
メアリーの目の前で、
公開処刑されてしまいますが・・・

祖母の、最期の瞬間、メアリーは
謎の貴婦人(実母)によって、
群集の中から、救い出されます。

馬車にゆられ、宿屋で過ごすうちに、
メアリーは、実の母親だと気付きますが、
ふたりは、名乗り合うこともなく、別れます。

命がけの船旅の中で、 清教徒に
変装したメアリーは、同じく、
魔女狩りを逃れて、清教徒になりすました
治療師(産婆)マーサと知り合います。

マーサは、船底で、難産に苦しむ女性
(レベカの母親)を助け、
メアリーは、仮死状態で生まれてきた
男児を蘇生させます。

これって、善いことですよね。

ところが、後に、この事が、メアリーに
魔女の嫌疑がかかる、発端になるのです。

世界中の薬草を集めて回っている、
薬種屋のモース・大工のトバイアス父子
とも、船の中で仲良くなり、三人は入植後、
一つ屋根の下に暮らすようになります。

イギリスよりも、寒い土地でしたが、
暮らしは幸せでした・・・。

ところが、メアリーがジョンソン師の甥(牧師)
の、求婚を断った事と・・・。

レベカが、ジョンソン師の求婚(再婚話)を
断ったことが、かさなって、メアリーの立場は、
危ういものになります。

ジョンソン師の妻は、そのわずか2ヶ月前、
衰弱した体で、無理なお産をして亡くなりました。

5人の子供を残して・・・。

亡くなったジョンソン夫人は、独身の頃、
天涯孤独の身になり、魔女狩り人に追われて、
川底に沈められ、溺死寸前の所を、
偶然通りがかったジョンソン師に、助けられました。

そのまま、赴任先の教区について行き、
ふたりは結婚したのです。

レベカと大工のトバイアスは挙式間近で、
そのことは、村の誰もが知っていました。

もちろん、ジョンソン師もふたりの結婚を認め、
祝福していたのに・・・。

しかも、この時、レベカのお腹には、
トバイアスの子が・・・。

その事実を知った、メアリーは、
泣きじゃくるレベカを、慰め、励まします。

親友として、当然の行為だと思いますが・・・。

ところが、その事を伝え聞いた、ジョンソン師は、
メアリーのせいで、破談になったと、逆上。

メアリーは、ジョンソン師の
恨みをかってしまいます。

間の悪い事は、重なるもので、
ちょうどその頃、オバダイア・ウィルソンが、
魔女を追って、入植地にやってきます。

入植地の近くの森の奥で、魔女の儀式を、
行った形跡が見つかったと・・・。

儀式をした真犯人は、村の実力者の娘でしたが・・・。

集会で、魔女だと名指しされた、メアリーは
ネイティブアメリカンの青年カケスが待つ、
森へと逃げ込みます。

季節はずれの雪が、足跡を消し去り、
メアリーの行方は誰にもわかりませんでした。

数日後に無事出産したレベカは、
生まれた女児をメアリー・モースと名付けます。

メアリーの手縫いの「キルト」は、
マーサに託されました。

 やがて、年老いたマーサは、
「キルト」をレベカに、譲ります。

レベカから、娘へと「キルト」は
受け継がれました。

娘のいない時は、長男の妻が
受け継ぎました。

こうして、メアリーの「キルト」は、大切に
代々、受け継がれていったのです。

この「キルト」は、お産の時、母と子にのみ
使うように代々、申し送られていました。

「キルト」をかけてもらった、新生児は、
ひとりも亡くならず・・・

同様に母親も、産褥熱を発症した人は
ひとりもいなかったそうです。

このお話が、どこまでが、フィクションなのか
私にはわかりませんが、

清教徒が新大陸に入植してから、 間もな く、
アメリカ初の魔女裁判が、行われたそうで・・
それには、とても、驚きました。

続編では、森の中で凍えているメアリーを
カケスが発見し、ふたりは、結婚します。

カケスの祖父、白いワシ(シャーマン)は
疫病で亡くした娘(白い小鳥)の花嫁衣裳を
メアリーにおくり、 暖かく迎え入れます。

ふたりの間には、息子(黒いキツネ)も生まれ
メアリーは幸せでしたが、白人との戦争が勃発し
再び、 時代の渦に巻き込まれてゆくのです・・・。

イギリスで「ハリーポッター」を出版した
ブルームズベリー社の、一押しの作品。

世界16ヶ国で、出版されました。

「キルト」の中から発見された、メアリーズペーパー
(魔女狩りを逃れて、中世イギリスから新大陸へと
渡った少女の日記)をもとに書かれたフィクションです。

メアリーズペーパー発見のニュースは、
大きく扱われたので、ご存知の方も多いのでは。

私は、数年前、そのニュースを耳にした時から
読みたかったので、本書を見つけた時は、
うれしかったです。

北米インディアンの暮らしぶりや、
毛皮を用いた衣服、部族ごとの慣習などが
克明に描かれていて、おもしろい。

魔女狩りが公的な機関ではなく、
個人の魔女狩り人によって、行われた
事は、意外でした。

魔女狩り人は、集落を、魔女の危害から
救ったと言う理由で、役場から、
謝礼を受け取るのです。

続編では、本編よりも、巻末にある、
ピューラ(入植地)の村人達の、その後の
消息のほうが、興味深く感じました。
              
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≪イエスの遺伝子≫マイクル・コーディ

2007-11-15 08:57:03 | 推理小説
                 マイクル・コーディ 著
                   内田 昌之 訳   
                    徳間書店刊            

★★★☆☆

ネタバレ注意です。
                                     
主人公トム・カーターは、ノーベル賞受賞の
直後に、ブラザーフッドから送られた
暗殺者マリアの凶弾によって、妻を失う。 
         
検死の結果、妻が悪性の脳腫瘍で、
余命いくばくもない体だったことを知った
カーターは、友人の制止も聞かず、
ひとり娘のホリーのDNAを、自身が開発した
ジーン・スコープで、検査しますが・・・。

ジーン・スコープが算出した、ホリーの余命は、
あと1年・・・
    
  
                     
タイトルが、タイトルだけに書いていいか
どうか、迷いましたが   遺伝子スリラーと
いうことで、お許しください。 
             
後半からが、特におもしろい。
              
ディズニーが、版権を入手しながらも、
映画化されなかった作品。

カーターが、遺伝子療法を施す為、
世界中をめぐって、キリストの
体細胞を探す所は、迫力があります。              

髪の毛1本、爪ひとかけらでもあれば、
イエス・キリストの容姿はおろか、
遺伝子も解明できる・・・。              

このあたりは、とても現実味を、おびています。             

はたして、奇跡の治癒能力を、持つ
人物は、誰なのか・・・。                           

言いかえれば、キリストと同一の遺伝子を
もつのは、一体、誰なのか・・・

ここで、想像がふくらみますね。
読者の、予想どおりに
ならない所がおもしろい。
              
膨大な資料の中から、割り出された
男性が、ネィティブアメリカンだったり
意外性があって、おもしろい。
       
そして、ジーン・スコープが、探し当てた、
もうひとりの救世主は・・・

最も、意外な人物で、びっくり。  
                        
キリストの再来と特定された、その人物にも
生命の危機が、迫ります。                           

この、あたりが、物語のクライマックス。                          
゛キドキです。

遺伝子科学の最先端技術をもつ、
ジーニアス社(カーター=社長)。

イエス・キリストの死の直後から、
キリストの再来をかたく信じて、砂漠の
地下洞窟で、待ち続ける
宗教集団ブラザーフッド 。

この、ふたつが「救世主の探索」という
共通の目的を持った時点で、
一気に、からみます。

この対比もおもしろい。

もうひとつは、奇跡の遺伝子・・・ここでは、
ナザレ遺伝子と書かれていましたが・・・。
        
ナザレ遺伝子の、治癒能力は
素晴らしいものでした。

それこそ、時には、末期ガンの人の命をも
救うことができるのですが・・・

自分自身は、治せないのです。

治療するには、患者自身に遺伝子を、
注入するのではなく、他の誰か・・・ 
第三者に注入し、芽生えた奇跡の能力によって、
治療される仕組みです
             
これには、1番、驚かされました。

          
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≪パレスチナから来た少女≫大石直紀

2007-11-13 01:43:22 | 推理小説

                    大石 直紀著    
                     光文社刊
              
 
                
カメラマン立花 俊也は、パレスチナの難民
キャンプで孤児になった少女
ナイマ・シェハデを保護する 。 

帰国後、立花の養女となったナイマは、
立花沙耶として大切に育てられる。

一方、ナイマの姉ノエルは、両親を殺された
憎しみから、テロリスト(マリカ)となり、要人の
暗殺を繰り返していた。
             
成長したナイマを連れ、アラファト議長との
インタビューを果たす為に、パレスチナ入り
する立花だったが・・・。

沙耶も、マリカに酷似していることから、
事件に巻き込まれていく。

第2回 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作

作者は、フリーライターです。

他の作品に、
「キッドナップ」
「サンチャゴに降る雨」
「テロリストが見た桜」

序盤で、ノエルとナイマが、姉妹である
事が読者にわかってしまう所が、惜しい。
            
個人的には、ラストでわかった方が
もっと楽しめたような・・・。

設定がおもしろいだけに残念です。
           
描写が素晴らしく、 ノエルの容姿が
見えるようです。

特に、日本に潜伏してからのマリカ(=ノエル)
の行動に興味をそそられました。

難民キャンプの様子や、アラブの街並みも
描かれていて、興味深い。

全体に、意外性の少ない作品ですが、
自然な流れで、うまくまとまっています。 
            
クライマックスは、盛り上がりのある展開で、
一気に読めました。 

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≪ドナービジネス≫一橋文哉

2007-11-07 09:30:03 | ノンフィクション

                  一橋 文哉著              
                                    新潮社刊 
                  2002年1月発行
                                                         
【story】
海外での、臓器移植を斡旋するブローカー。

誘拐した、子供の臓器を売買するドナーハンター。

死刑囚の遺体を入手する、臓器マフィア。

代理母・卵子バンクによって、臓器製造用の
胎児を増産する闇の組織。

関係者への取材をもとに、再生医療研究の
闇を描く。

著者は、1995年、連載「ドキュメント『かい人21面相』
の正体」で、雑誌ジャーナリズム賞を受賞。

その他の作品に、
「闇に消えた怪人・グリコ森永事件の真相」
「三億円事件」「オウム帝国の正体」
「宮崎勤事件・塗り潰されたシナリオ」
「赤報隊の正体」

本書は月刊誌「新潮45」の2001年1月~4月号
と6月号に連載された、闇の連鎖シリーズを
加筆修正した物。

ドナー問題に、特に関心があるわけでは
ありませんが、一橋文哉の本なので、購入。

・・・当然ですが、娯楽性は、全然なし。

次は、明るい本を読む事にします。

出版から、6年。
最新の再生医療研究は、さらに進んでいるのでしょう。

従来は、パーキンソン病患者の脳の内部に、無菌状態
のまま人工哺乳で飼育された、SPFブタの胎児の
脳細胞を移植して治療したのですが・・・。

パーキンソン病患者一人を、治療するのに必要な
ドーパミンはブタの胎児26頭分・・・。

現在では、4~10人の中絶された、人間の
胎児の脳を移植する方法が確立しているらしい。

治療できるのは、うれしい事ですが、
なんだか、怖いですね。

暗躍する闇の商人の活動を抜きにしても、
充分、寒気のする内容です。
 
どんな事が書かれている本なのかは、
家族にも、話しにくいですね。

アメリカには、胎児細胞を使った臓器製造を
研究中の、大手のバイオベンチャー企業が、
8社もあり、再生医療への応用を
目指しているそうです。

ES細胞の発見によって、体の組織が
人工的に作れる様になったのですから、100%
悪い知らせばかりでは、ありませんが・・・。

一方で、移植を待つ患者の窮状も
つづられています。

マニラで腎移殖を受け、人生を取り戻したOL・・・

死刑囚の腎臓を買い、職場に復帰し、病弱な妻
の代わりに、娘を嫁がせる事ができた父親・・・。

家族を失いそうになった時、倫理観と
感情の間で、苦渋の選択を迫られる人々の
苦悩も、描かれています。
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イタリア村

2007-11-03 00:06:01 | 夜景写真

名古屋港イタリア村のイルミネーションです。

撮影日は2007.1.4です。

お天気は晴れでしたが、すごい強風で

塔のイルミネーションが、近くで見ると、ユラユラ。
塔のまわりには、真紅のゼラニュームが、
満開で綺麗でした。

夕暮れから待ったので、こごえそうでした(||OωO)

  
                  
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Happy Halloween (*・・*)

2007-11-01 00:00:18 | スイーツ
シャトレーゼのハロウィンケーキ

グリーンの帽子はチョコレートでした。
かぼちゃのクリームがあっさりして美味しい

チョコレートのロールケーキだと思ったら、
チョコレートムース+チョコレートケーキ+
ピスタチオのムースで、びっくり ∑(・◇・★)キタ♪


      

ピスタチオのムースの中にカシスが丸ごと入って、
おいしいな (@ ̄¬ ̄@)


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