
横浜 三渓園 早朝観蓮
今日明日の2日間、地元の公園で夏の風物詩のひとつ盆踊りが始まった。櫓太鼓と炭坑節がボリュームいっぱいに流れ、櫓の周りで浴衣姿の老若男女が踊る風景は、昔も今も変わらない。裸電球に照らされた夜店の活気が、若者や子どもたちの声で勢いづく。
盆踊りの由来は諸説あると言われているが、ひとつにはお釈迦様の十大弟子の一人である神通力第一の目連が、餓鬼道に落ちた母親を見つけて、ご飯を持って供養しようとしたものの、母親がご飯を食べようとするとご飯はたちまち火になって食べることができないので、お釈迦様に、どうしたら母親を救うことができるか尋ねた。
するとお釈迦様は、「お前の母は、一人子のお前に良い着物を着せたい、美味しいものを食べさせたいために罪を犯し餓鬼道に落ちたのだから、その罪は重い。これを救うには、十万の悟りを開いた僧侶の力を借りるしかないと諭された。
7月15日(お盆)は、無罪相懺悔を修して悟りを深める日(聖日)だから、この日にあらゆる御馳走を供え、十万の僧侶による供養をすれば、僧侶たちの徳は大海のように限りないものなので、その功徳によって、おまえの母は救われるだろうと言われた。
こうして、僧侶による供養が行われて目連の母親は餓鬼道から救われ、喜んだ目連が踊り狂ったことが盆踊りの始まりだと言われている。子供のために罪を犯してしまった母。そんな母を救いたい想いが溢れた子供。親子の愛は本当に深く強いものである。
私の母は、子供のために罪を犯したなどとは思わないが、20年もの間私の息子二人の面倒を、幼い時からみてくれた。母が亡くなってから18年になるが、感謝の気持ちで毎朝般若心経を唱えることで供養し、親兄弟、亡き妻たちが極楽に安心していられるよう願ってやまない。
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