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43回目のクリスマスイヴ

2014年12月24日 23時35分09秒 | ハチパパのひとり言

お昼頃、横浜戸塚原宿の聖母の園修道院のシスターSさんを訪ねて、お元気な姿を拝してホッとする。御年86才とは思えぬしっかりしたお話しぶりで、手土産の鎌倉吉兆庵の和菓子を大変喜んでもらえた。

シスターSさんは、私の亡き前妻のことをよく覚えていてくれた。戸塚の聖母の園修道院に着任して、国立横浜病院での布教で最初に出会ったのが前妻で、昭和47年のことである。その当時のことは、このブログにも何度か書いているので省略しておこう。

昨年の投稿記事http://blog.goo.ne.jp/goo3595628/e/fdff3df37a5789bf090622c2e1b89ee7

夜になって寒風を突きバイクで聖母の園カトリック教会に向かう。この教会はマリアの宣教者フランシスコ修道会戸塚修道院の聖堂として、1947年には最初の洗礼式が行われたそうだ。聖母の園と呼ばれる修道院の広大な敷地には、第一修道院、第二修道院(研修・黙想の家)、修錬院、保育園、さらに「聖母の園老人ホーム」、「聖母の園クリニック」があり、祈り、黙想、或いは憩いの場所として使われている。

クリスマス、復活徹夜祭などのミサが修道院と一緒に捧げられ、シスターたちとの交流が深いことがよくわかる。約300名の信徒がおり、「地域社会と共に歩む教会」を目指して努力されている。

夜7時、厳かな雰囲気の中でキリスト降誕前夜祭のミサが始まる。子供の信者さんのキャンドルサービスを受けて、仄かなろうそくの灯りを見つめながら43回目のイヴを迎える。讃美歌の美しい言葉と旋律が、汚れた我が心を洗い流して清廉な心を取り戻してくれる。

最後の聖体拝領では、洗礼を受けていないので神父さんから祝福のみを受けさせていただいた。神の子としてキリスト生誕を祝う前夜祭であるが、私がカトリックで最も崇拝するのは聖母マリアである。仏像の観音菩薩と同じ慈母愛に満ちたお顔は、生涯祈り続けたい信仰のかたちであり守護神である。



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