古い書類を整理していたら、私の郷里浜松に住んでいた頃、二人の息子が書いた作文などが出てきた。その中に、原発事故のことが書かれていたのが印象的だった。昭和56年度、長男小学校6年生のときのものである。
題名 「自然と人間」
最近、テレビのニュースや新聞に、敦賀原子力発電所の、高濃度放射性廃液流出事故の事がよく出ています。
原因は、今までの調査の結果、設備の寿命ということだそうです。
原子力発電所は、日本にも数ケ所あるけど、ぼくたちに一番のかかわりがあるのは、浜岡原子力発電所でしょう。
もし、この原子力発電所でなにか事故があったら、地元の人々はおろか、大きければぼくたちも、被害を受けるかもしれません。
だからその周辺にすむ人たちは、毎日不安をいだいて生活していることでしょう。
原子力発電所は、人々のくらしを豊かにするために作られたものですが、悪く言えば、逆に人々をおびやかすものともなっているのです。このような例は、日本だけでも数え切れないほどあるでしょう。
生き物は、生きるために、周りの自然に合わせた生き方をし、また、生き物同士がそれぞれ関係を持ち、助け合いをして生きています。人間もむかしはそうでしたが、文化が進むにつれて、自然のかたちをこわし、自分たちに便利なようにつくりかえるようになりました。
自然のかたちをこわすということは、生き物同士の関係をくずすことになります。
人間は、自分たちが生きていくために必要なことならやむをえないが、それ以外のことで自然をこわすことはしてはいけないと思います。
もしそれができないなら、人間は、自然にしっぺ返しをされることになるでしょう。
だから、人間は、もっと自然を重んじることが大切なのです。
担任の先生のコメント
そうですね。自然の尊さを十分受け止め、生活していくことが大切です。後悔のないようにしなければならないですね。
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