チェーンスモーカーの後・出師の表

気ままに、時事問題、今日の出来事の喜怒哀楽を書いていきます。

で、中国は君たちにとってどうなのよ?!私はアメリカのこういう態度が大嫌いだ!!!

2008年03月21日 23時42分28秒 | Weblog
米下院議長、ダライ・ラマと会談「チベット外部調査を」(朝日新聞) - goo ニュース
本日、このような報道がありました。さすがは朝日。中国、韓国、北朝鮮の話題になると、相変わらず事実を軽く伝えてくれます。本当につまらないジャーナリストだらけの腐った日本の癌ですね。下↓が正しく、詳細な、公平な情報です。えらい違いですが、アサヒらなかっただけマシでしょうか?

「圧制」と中国非難=ダライ・ラマと会談-米下院議長
3月21日19時1分配信 時事通信
 【ニューデリー21日時事】ペロシ米下院議長は21日、チベット亡命政府の置かれたインド北部ダラムサラでチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談した。ペロシ氏は会談後、チベット自治区などで起きた抗議行動・暴動への中国当局の対応を「圧制」と断じ、「世界の良心に対する挑戦だ」と述べて強く非難した。
 ペロシ氏はまた、「世界は真相究明を強く求めている」として、独立した国際組織による調査を求めた。

しかしながら、今回は、朝日のような取るに足らない電波への批判が目的ではありません。台湾住民投票に懸念 米空母派遣 海峡の緊張警戒(産経新聞) - goo ニュースこれです。本日の朝にあったニュースです。

簡単にいえば、台湾が、中国からの独立を求め、台湾の名で国連加盟をすべきかどうかの住民投票を行うことになった。これに対し、当然、中国は反対。それに追随して、カザフスタンとアメリカも、中国と同じ反対の立場をとった。アメリカの副報道官ケーシーは、台湾が行う住民投票は、「不必要であり、なんの助けにもならない」と批判。さらに「国連など国家により構成される組織への台湾加盟には無益だ」と言明したとのこと。そして、今回の空母派遣は、台湾側の暴動を警戒するが故のことだということである。

前後しましたが、朝、このニュースを見た時には「ああ、チベット問題もこれで終わりか・・・」と思ったものです。しかし、夕方冒頭で紹介した記事を見て「またか」と憤りました。

アメリカという国は、いつもこうだ!前者は、ペロシという米国下院議員で、米国の野党である。ブッシュのイラク戦争にも大いに反対をしているし、まあこれには賛同できるが、しかし言ってみれば、ブッシュのやることにはなんでもかんでも反対する日本にもいる普通の野党だ。しかし後者は、副とはいえ、報道官の行った米国のオフィシャルな発言である。

どっちが重い発言とかそういうことではない。この時、この場合に限っては、どちらもオフィシャルな発言なのである。ケネディだって殺せる国だ。もし政府が、中国の行いを本気で、人道的に許されざることであり、積極的に抑制すべしとの見解であれば、このような一野党議員などとダライ・ラマの会談などさせないだろう。何をおいても、ブッシュ自ら会談している筈だ。当のダライ・ラマとて、それこそ本望の筈である。

逆に、もし後者のように、「一つの中国」という政策を支持、堅持し、台湾は「世界の良心に対して挑戦」する国であり、「圧制」を行う国の中に組み込まれるべきであり、独立や国連加盟などは「不必要であり、なんの助けにもならない」とまで言い放てるほどの強い意志があれば、野党の一議員の発言などを、このように世界中に駆け巡らせはしない。それくらいのことが出来る国である。アメリカは。

つまり、現在アメリカの公式な発言は、2つあるのだ。しかも、まったくもって正反対の発言が。こんなものは全く責任を放棄した答えであるアメリカはいつもこうだ!で、中国はアメリカにとってはどうなんだよ!?許されざる国なのか?正当な国家なのか?!

いつものことではあるが、私はアメリカのこういう態度が大嫌いだ!!!!!!

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イラク戦争の時、アメリカは、イラクを大量破壊兵器を持つ危ない国だとして攻撃した。その時の大義は、「世界平和」「人道的戦争」「圧政からの解放」であった筈だ。では中国はどうか?これのどれか一つにでも当てはまらないものがあるというのだろうか。しかも、イラク戦争の時は、実はイラクには大量破壊兵器などは無かったという事実がわっても、自分達の正義を信じて、他国の批判を顧みず突っ走ったではないか。

アメリカは、そろそろ気づくべきである。このようにして、自分勝手な憶測とあやふやな発言をして他国を巻き込み、弄ぶことによって、軍事力、発言力、影響力が世界一であるという妬みややっかみと相まって、自国が孤立していっているということを。

ちょっと前、9.11テロはアメリカの自作自演であるなどというトンデモ本が流行ったが、こんなものを信じる人々が増えるということは、中共ほどではないにせよ、ロシアと同じくらい信用されてないと言ってもいい。こんなものはゴシップだ。それは断言できる。ただし、中国、ロシアとアメリカは全く違う国であり、その卑劣さも卑小さも残酷さも、中国、ロシアのそれとは、全く性質が異なるものだということは言明しておきたい。

このアメリカという国は、ある意味では自己中であるが、言いかえれば自国の国民を限りなく愛し、尊重し、人種が違う人々でも、難民でも誰でも彼でも自国の国民としてむかい入れる、素晴らしく懐の広い国である。また、人権や良心という問題には非常に繊細且つ進んでおり、資本主義国家においては、おそらく、この国以上に良心的な人々はいないものだと思われる。

その証拠といってはなんだが、アメリカの金持ちは、早期リタイアをする。若くして栄光を築き、富をもったものは、50やそこらの年齢に達する前に、既に社会からリタイヤし、援助や社会活動、NPO活動などの社会貢献を趣味にする者が多い。金は持てば持つほど欲が増すというが、アメリカにおいては、そういう人は少ないと思う。少なくとも、その辺は、日本よりは、何倍も進んでいる。

そんな国が何故、チベット問題に関しては、このようなどっちつかずなのか?

それは、国民にとって利益がないからである。この国は、善悪という心の問題が進んでいるのと同時に、愛国心(=国民の利益)が非常に強い。良心の問題は、愛国心には負けるのだ。私は、アメリカの歴代の大統領で、嫌いな人、悪い人は大勢知っているが、国民の為に尽くさなかった人を知らない。これに異論のある人はいるだろうが、我が国の歴代総理大臣と比べるとどうか?と問えば、反論はないと思う。

この国は、良心の問題が進んでいるのとともに、愛国心が強すぎるために、国際社会においては、常に自己中なのである。だから、9.11テロも自演なのではないか、などと、とんでもなく正反対の後ろ指を指されるのである。今回の件も、自国のことを鑑みての、苦肉の策に相違ない。

現状、戦争をするほどの豊かさはないし、中国との経済関係を損なうような悪材料は作りたくない。さりとて国民感情を抑えるために(人権にうるさいアメリカの威厳を保つ為には)中国は批難しなければならない。与党と野党は手を組んだんでしょうね。でもこのやり取りは与党の勝ちです。何故なら、アメリカ国民もまた、「では、中国の横暴を止める為に軍力投下に賛成するか?」と聞かれれば、NOの筈だからです。自国の為にはなりません。

人間とは衣食足りて礼を知るもの。考えてみれば、ベトナム戦争だってそうです。ヒッピーのようなニートな若者が大勢いても食っていける環境。これは、豊かさの極みですね。だからこそ、他国の非人道的行為に燃えられる。エルビス=プレスリーだって軍に志願する。そんなものです。しかし、豊かでない場合、一斉に口をつぐむ。今回のチベットのように。でもこれはよく分かる話です。

きっと日本も憲法9条がなくても、チベットを救いに、軍は出さないでしょう。

しかし、イラク戦争のように、石油という貴重な資源が戦利品となる場合は別です。戦争に国民利益があります。勿論、人道的に反対する人はいるでしょうが、ここは、「悪事を犯すことによって得た利益を持って、社会貢献をすればそぼ罪は償なわれるばかりか、称賛に値する」という「罪と罰」の理論は、その人々を説得するに十分でしょう。事実アメリカは、無政府状態にしてしまう不道を恐れて、もはや仕事は終わった筈のイラクから撤退できずにいます。

アメリカのやっていることは分からないではありません。でもね、いみじくも「人道」を語るのであれば、やる気もないチベット問題について一切の発言をするのはやめて欲しい。多くの人は、既にそれを見抜いています。しかし、そうは言ってもやはり発言力があるのだから、国際的にそれが判断材料になることは大いにあり得ます。そんな状況、環境を、誰よりもよく知っていながら、中国を容認する発言をするなど、何事かと思う。あまりに姑息だ。

自国の国民を思うのは良いことだ。だが、アジアのことを全く思わないのであれば、その為に、他の国々に影響を及ぼすような発言は一切慎んでほしい。「それはアメリカの問題でない」と突っぱねればいいし、「中国との経済友好は遺憾ながら欠かせない」と正直に言えばいい。それについて否定はしない。事実そうなのだから。でもそれは、あまりに仁義にもとる言えないだろうか。

頑張って体裁を繕っているようだが、我々は、既に何年も前からアメリカ政府になどはあまり期待していない。そして私は、全くどころか、最初から女の髪の毛一本程の期待もかけていない。アメリカ政府は、確かにアメリカの為には素晴らしい政府であるが、国際的には邪魔なだけの存在である。それはどの国も共通した感情だろう。

ただし、私はアメリカが嫌いではないし、アメリカ国民には大いに期待しているのである。

この国の国民ほど、豊かで善良な心を持つ国民はいないと思う。そして、スポーツ、芸能、音楽等、そのどれをとっても、他の国々の国民が持ちえない、大いなるスター性、影響力を持つ、尊敬を集める人々が集中していると思う。これは、アメリカが人種、難民などに拘らず、大きな心で、懐で、歓迎の気持ちで、様々な人をむかい入れた結果であろう。そこは大きく評価するし、そういうコアな人々には大いなる期待を抱いている。

だからこそお願いしたい!

ハリウッドスターはもっともっと中国を非難してほしい。呼びかけて欲しい。また、特にアメリカのアスリートは、オリンピックへの参加を辞退してほしい。各国のアスリートがそれに続くだろう。それは、それだけの価値がある筈だ。

あなた方のアメリカのトップスターの後には、多くのタレント、アスリートが続き、またそれにより、今までにない大いなる地位と名誉、並びにスポーツ、文化の発展が訪れる筈だ。そして、出来ればその影響力を持って、アメリカ政府を黙らせてほしい。彼らは、戦争や経済制裁を回避し、あなた方の生活の役には立つ存在なのかもしれない。しかし、あなた方はもう既に、アメリカ政府に頼らなくてもよい程の栄誉をえている筈である。何も恐れるものはない。

チベットを含め、諸外国の為、世界中の人々の為、良心と人道の為、なにとぞ立ち上がって欲しい!