チェーンスモーカーの後・出師の表

気ままに、時事問題、今日の出来事の喜怒哀楽を書いていきます。

世界食糧争奪戦開催

2008年03月30日 21時58分05秒 | Weblog
上がる食品「客離れ」心配 流通、必死の引き留め策(産経新聞) - goo ニュース

「安全」なら値上げ我慢も 電通の消費者調査(朝日新聞) - goo ニュース

ガソリンが値下げになるとのことで、各社一斉に今度は値上げを取り上げ始めているようです。毒餃子問題で、安い食品=やばい食品、という構図が刷り込まれてしまって、電通の調べでも、高い食品=安全、という結果が出てしまっているようですが、まあ一方では、それは真実ですね。中国の工場で、中国の現地の人間を労力として食品を作り、それを日本に逆輸入するんですから、そりゃあ中国レベルでの安全度(限りなくゼロに近い)と、中国ならではのご奉仕価格が出来上がるわけです。

でも、この国の提供価格を物差しにして、食品価格の基準とするなど、ちょっと考えられませんね。また、元々中国の食品などを口にしていなかった私にとっては、安い=危険という感覚は少ないですね。勿論、昔私が食べていたお菓子等は着色料や防腐剤がふんだんに含まれていて、厚生省から製造、販売禁止の命が下されたこともありましたが、これはメーカー的にはコストダウンという意図であったのかもしれないけれど、少なくとも消費者にはそういう感覚はなかった。

つまり、食品の安全性と、食品の価格というのはまるきり別のものだったんです。
中国製品のせいで、同一視されてきたこの構図は、ある意味では間違ってはいないものの、それは中国(産)製品にだけしか当てはまらないものだと言ってさし支えないでしょう。

例えば、狂牛病が騒がれたあのアメリカ産牛肉。あれって、安くなかったでしょう。勿論、和牛と比べたら高い。しかし、オーストラリア産牛肉とはどっこいどっこいの価格だった筈です(勿論、狂牛病騒動が全盛期の頃は、在庫処分の関係もあり、アメリカ産のほうが安かったとは思います)。また、あまりメジャーではありませんが、ブラジルやニュージーランド産も安いです。

ただ、今回は食の安全について語ることが目的でなく、あくまで食品の値上げについて語ることが主なので、この話題はこの辺で終わりにします。

ただ、この様々な種類の食品の値上げですが、本当の理由は、原油高ではありません。また、異常気象なんてとんでもない。先物取引という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、このちょっとダークな感じがする取引は、簡単にいえば、安定しない食品や資源の価格を安定さすべく、何年何月何日までに、この価格で買います、或いは売ります、というように先に物の値段を取り決めて取引を行う仕組みなんですね。ちょっとやそっと、異常気象があったからといって、即販売価格に影響する筈がない(国内産は除きます)。

もっと単純なことなんですよ。この値上げ問題は。そして、絶対に避けられないし、避けては通れない問題なんです。(以下のブログは、全て輸入食糧品についてです)

×××

いきなり答えを言ってしまうような質問になりますが、世界の人口、増えていると思います?減っていると思います?また第一次産業(農業など)の従事者の数はどうでしょうか?そして、食糧を自活するのでなく、他国から輸入して生活できるまでに発展を遂げた途上国はどうでしょう?

世界の人口は増えています。この増加数は、大体1年に1億くらいと言われており、現在地球の人口は67億人くらいです。また、第一次産業への従事者は間違いなく減ってきています。それに伴い発展途上国と言われていた国々も、各国の援助により、少しづつ自活力を身につけてきており、田や畑を潰し、第二次産業(工業等)へ移行してきています。

人口の増加率に対して、圧倒的に食料は足りないのです。

特に魚類は、もともとは外国の人々はあまり食べなったのですが、来るべき食糧難に備え、各国、魚食を推奨してきていました。各国の外交官が寿司をパクパク食べ、自国で紹介し、ハリウッドスターや、有名アスリートなども巻き込んで大々的にやっていったので、水産練り製品などは、今では欧米人には非常になじみ深い食になっています。私は生魚は買ったことがないので分かりませんが、多分、もの凄く高くなってきていると思いますよ(国内産除く)。

小麦、大豆に関しては、これはもう昔から、諸外国、みんなが欲していた原料ですが、途上国にはまだまだ手の届かないものでした。でも日本は、一度に大量に買い込み(日本の小麦は政府が一括買い上げをして、大量の税金を乗せて問屋へ卸しています)、輸送コストを抑えることで、非常に安く仕入れることが出来たわけです。ですが、途上国も力をつけてきており、小麦や大豆を買えるようになった。しかも、日本みたいに遠い所ではないので、小まめに輸送できる。そうなれば、日本は、通常より高い金を出すから、自国の分を確保しておいてくれ、となる。

私は、この食品等の値上げに関する問題で、原油高や異常気象を持ち出す人々をちょっと軽蔑している。勿論それも一つの理由である。大きな理由だと言ってもいい。だが、もっと地球規模の問題があるだろう、と言いたい。例えば今後、原油コストが元に戻ったとして、食品は値下げされるだろうか(容量の変更などでなく)。また、来年異常気象ではなく豊作になれば食品の値下げがあるだろうか(国内産は除く)。私は、そんなことは絶対にないと思う。

もし仮に値下げがあったとしたら、多分それは、新しく開発された商品によってだ。そして、その手の商品には絶対に裏があると確信している。それこそ中国製品でなければ難しいだろう。中国以外のほとんどの国は、コストダウンの為に防腐剤や保存料を使用することはあっても、当たり前の食材を使って、食べ物を作るという当たり前の気概だけは持って製造に当たっている筈だ。そこまでしていて、次なるコストダウンを図るとすれば、後はもう当たり前の食材を使わないか、食べ物を作るという感覚を捨てて衛生管理を怠って製造にあたかるかである。

なんでもいいから、安くたくさん食べれて、腹が膨れればいい。というのなら、それはそれでも良いと思う。それが自分の身の丈にあった生活だと思うのであれば。
以前に、共産主義に目覚めるアメリカ人(http://blog.goo.ne.jp/goo1919_1978/e/04fd88bbd66439e111cfb515efe330ca)でも語ったが、この、身の丈をわきまえて生活していく、ということは非常に大事だと思う。

今更だが、現在日本の食糧自給率は40%程度である。この数字の意味するものは、支給される(輸入に頼らざるを得ない)食糧なのだから、危険だろうが、高かろうが、文句を言えない立場にあるということだ。爆発的に伸びる世界の人口に歯止めが利かない中、今後、食品の値上げは、様々な種類に余すところなく広がっていくだろう。もはや高い=安全ではないし、安い=危険とは限らない、そんなことが関係のない時代になっているのである。

BSE牛肉、毒餃子と、日本が煮え湯を飲まされ続けている背景には、日本政府の体たらく以前に、こういう状況であったからではないだろうか。日本政府は、この食糧という重大な問題にあっても、永遠に他国に強い主張はできないだろうから、自給率を上げる方法を見出す以外に手はないと思うが、やれ原油高だ、やれ異常気象だ、やれバイオエタノールだ(ちなみにこの話は嘘だと思う。たしかに実験はしていると思うが、絶対に食料を犯す範囲のものではない筈だ。アメリカ人がこんなバカなことを実用化する筈がない。環境問題ビジネスです。明らかに。)などとゴマかさずに、早期にこの問題に対する解決策を見出すよう、社会党以外の日本の政治家諸氏にはお願いしたい。


1 コメント

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なるほど (osaosa)
2008-04-10 22:06:03
貴殿のブログ面白く、読ませて頂いてます。
なかなか確信をつくコメントが多く感心しています。
これからも覗かせて頂きますね。

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