日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

気疲れ。

2006年04月18日 | お仕事な日々
ケータイにかかってくる電話にも、露骨に嫌な応対をするようになったので、すっかり距離をおいてくれた『ボ』

4月に入ってから10日ほどお休みをとっていた、
もうひとりのパートのAさん(妊婦さんであと2ヶ月しか来ない)
も来るようになり、
(しかも、Aさんも『ボ』に対してはいい感情を持っていなかったことを知り、)
少し、安堵のある環境になりつつあった、
新しい職場。

が、距離を置いてくれるのはいいが、
まだ数日しか働いていない私に、
仕事の指示をくれないというのは、
ちょっと、困る。

いやね、意地悪ではなくてね。
強いて言えば、『ボ』のほうが
「避けている」という感じ。
私もその方が、いいことはいいんだけど……。

まだまだ、「勝手知ったる……」というところまで、
この職場に馴染んでいるわけではないから、
ちょっと極端なのは、困るのだ。

     ★

基本的なこの仕事の流れを言うと、

午前中に、チラシを配布するために、
バスである地域に
移動して、
道行く人に声をかけたり、
チラシをポスティングしたりして、
動き回る。

午後からは、
知り合いや、
アンケートに答えてくれた人に、
電話をしてアポを取ったりして、
そこへ出かけて営業活動をしたりするらしいんだけど、

アンケートに答えても、
住所・電話番号までは
なかなか教えてもらえないし(そりゃそうだ)、
明石や神戸に知り合いのいない私は、
まだ、手も足も出ない状態になる。

いやね、社会人一年生じゃないんだからね。

チラシのハンコ押しとか、
気がつく限りの
事務的なことはするんですよ。

でも、それにも限界があるってもんなのよね。

他のパートさんたちは、
お客さんになってもらうための、
お友達のところへ、待ち合わせて行ったりして
(何気にさぼったりもしているらしいが……)、
事務所内はすっからかん。

お隣の部署の上の人からは、
ひとりポツンとなっているせいか、
サボっているようにも見られるし。
(『ボ』はなにやってるねんとも見ているようだが)

ものすごく、
午後からは、気疲れをするようになった。

そんな中、あるパートの人、Sさんが、
私に近づいてきた。

     ★

ケータイのアドレスを交換しようとか、
お昼を一緒に食べようとか
言われたりして、
無下にする理由がないので、
教えたり、一緒に食べたりした。

で、そうなると、会話のネタとして、
お互いの家の話などもしたりして。

すると、
もう少しじっくりとお話をしないか、
と言われ、
営業活動で、外回りをする午後の時間に、
待ち合わせをして、私の家に来ないか?
と、誘ってきた。

仕事中の時間に、ですか……?

と聞くと、
「息抜きは必要よ」なんていう。

悩んだ末に、一応前向きな返事をした。

『ボ』にも、
ご近所さんに興味を持っていそうな人がいて……。
木曜日の午後から、その人のおうちに行きたいんですが……。
なんて、ネタフリの嘘をついたりして。

だが、たとえ『ボ』と言えども、やっぱり嘘は気が重い。
お金を貰うことなのに、と、
生真面目にも、思ってしまう。

家に帰ってから、
だんだん暗い気持ちになって、
Aさんにメールを打って、相談した。

Aさんは、気を重くしないでいい、と返信してきた。
詳細は、また明日にでも、と付け加えて。

その明日が、今日だったのだけれど。

     ★

Aさんが言うには、多かれ少なかれ、
他の人もやっていることだから、気を重くする必要はない、
という。

ただ、単独の外回りを『ボ』は嫌うから、
そう何度もできないということ、
(※実際、Aさんと一緒だったらということで、
外出がOKになったのだ)

長く働いてたら、そういう日もあってもいいと思うけど、
今のうちから、楽なことを覚えるのは、
(Aさんの個人的な考えからは、)よくないと思うよ、
とも言われた。

確かに……。と深くうなづく。

が、それでも、
おじゃますると言ったからには、
今回は、『ボ』に嘘を突き通し、
やるしかないかな……と、
そのおうちに誘ってくれたSさんへの、
義理立ての気持ちを優先する方向で……、と
まだ考えていた。

が、次のことを、聞いた瞬間、
ひどい脱力感に襲われた。

「ただね、あの人、悪い人じゃないんだけれど、
アムウ○イっていうのをサイドビジネスでやっててね、
商品を勧められるから、それだけは、気をつけて。
よくよく考えて、……ね」
と、Aさんは、なんとも苦そうに言った。

悲痛な気持ちになった。

そういえば、あのパートさんの目がキランと光って、
おうちに誘ったきっかけは、
夫の連絡不通(車の中で熟睡)事件を、
話してしまったときだったのを思い出した。

いや、親身になってくださる気持ちも、
嘘じゃないんだろう。
とても世話好きなんだろう。

ただ私にとっては、
そこに、商売も絡めてこられるのは、
こんな仕事を選びながらも、
苦痛で仕方ない。

ふと、
化粧品のセールスマンをしている、
母を思い出した。

     ★

化粧品を買ってもらうため、
交換条件として、
私や自分の分の着物を買い、
さらに、それを越えて、
お友達になって、
旅行だとかへ一緒に行ける母の器を。

このことに関して、
初めてリアルに尊敬した。

が、私にはできそうにない。
やっぱり真似る気にはなれない。

そういうことがある度に、
私はどんどん無口になりそう……。

どんな環境でも、
良くも悪くも無邪気でいることが、
常に自分を浄化していたが、
この職場でだけは、できそうにない。

やばいなー。

     ★

結局、今回は、
『ボ』に薄々気付かれているので、
お話はなかったことにしてほしい、と、
Sさんに、お断りを申し入れた。

これから、何度も、
断らなくっちゃいけなくなるのだろう。

はぁ~……。

こういうものを、
味あわなくっちゃいけない、
人生の季節が巡ってきたのね。しくしく。

早く、終わって欲しいなぁ~。

     ★

そして、こんな、
さっぱりとしない人間関係に、
ますます疲れた日が、
ウェディングドレスを着る日になるとは。

と、いう話は、明日にします。つづく。

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2 コメント

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Unknown (素音)
2006-04-19 21:19:45
アムウ○イ系のもの私も友達にすすめられました。

友達といったも仲がいいほうではなく、2人で会おうと言われたのは初めてだったから、あやしいなとは思ってました。こういうのは、はっきり断った方がいいですが、断りにくいので、最初からSさんの家に行くことを避けて、正解ですね。
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アムウ○イ (いなだっち)
2006-04-20 08:33:24
10数年以上前にも、

そんなに親しい間柄ではない人に、勧められたりしました。



もちろん、はっきり断っていましたけどね。

……っていうか、母が当時、

化粧品を買ってもらうために、

洗剤を購入してたので(笑)

これ以上いらないと言うことで。



Sさんは、私以外にももうひとり、

人を呼んでいたらしく、

その人もアムウ○イの人らしくって、

常套手段炸裂だったようで。



ゆっくり愚痴でもこぼしなさい、というお気持ちも、

嘘ではないとは思うんですけどね。

でも、そういう人の不幸話(?)が好きなタイプなんだろうな、

というのも、だんだんわかってきました。



なんだか、

時間や曜日などはいいんだけれど、

向いていないとこに来ちゃったなぁ~と、

ひしひしと思い始めています(笑)



どうなっちゃうのだろう、これから(笑)



昼ドラを見るように、

このドロッと感をどこかで面白がりながら、

もう少しだけ頑張ってみます(笑)
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