日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

ナタデココヨーグルトのタワー

2008年04月20日 | お仕事な日々
今日も今日とて、
ヨーグルトの試食。

すでに、違うメーカーのヨーグルトを、
かごの中に入れていたお客さんが、
「今日はこっちをやめて、そっちのを買うわ」
と言ったので、
「なら、そちらのほう、私の方でなおしておきますね」
と、お礼を言いながら、
違うメーカーのヨーグルトと、
交換するように、購入してもらった。

一段落がついて。

違うメーカーのヨーグルトが、
元々置かれていた場所を探しに行く。

その途中で、
自分が特設平台で売っている、
ヨーグルトの定番の売り場を発見。

そこには、
私が今、試食をしている、
ナタデココヨーグルトが、
2つ、3つ、
タワーみたいに積み上げられていて。

買った振りして、置いていかれた、
ナタデココヨーグルトのタワー。

「……まぁ、そうやって、売った個数も、数えてるの?
試食した人数も、数えるの?
寒いのに大変やねぇ。足腰冷えない?カイロつけてる?
そうやろうねぇ。そうやろうねぇ。
じゃ、今日はおばさんが、その試食のやつ、買っといたるわ。
……いいよいいよ。2つちょうだい。はいはい。どーも」

一番、私に優しく接してきたお客さんを、
真っ先に疑って、
必要以上に、胸を痛ませている、自分を発見。

……やめようよ。憶測で傷を広げるのは。

それは、お客さんのオモテウラが築き上げたタワーなのか、
他のヨーグルトに目移りした結果のタワーなのか、
私というマネキンに配慮した、気遣いからのタワーなのか、

本当のところなんて、わからないのだから。

販売数を数えていた、
『正』という字のメモ書きのうち、
三個分を表す『下』という、
中途半端な状態になっているのを、
真っ黒に塗りつぶして、消した。

『下』向きなのはやめよう。

確実に『正』しいと思えるところから、
また、仕切りなおして、
笑顔でいれば、
3個分ぐらい、
すぐに追いつき追い越して、
また『正』が増えるのだから。

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