日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

牛乳、めぐりめぐって・後編

2007年07月29日 | お仕事な日々
まぁ、帰らしてくれるわけはないんだけどね(笑)

さっきの抽選くじのフェアのところで、
そのメーカーの牛乳の試飲販売をしてほしいということだった。

はぁ……。まぁ、いいですが。

試食台にしていた、牛乳箱などを移動させて、
抽選くじの彼女に、事情を説明した。

彼女は、のけぞった。
「一体、なんなんでしょうね」

これ、もし、抽選くじがひまだったとしたら、
この彼女は、
ここにある、
メーカーの牛乳の試飲を、同時にしていただろう。

それでいて、私の生協牛乳の試飲も成立していたら、
ほんの数メートル離れたところで、
ふたつの製造元が同じ牛乳の試飲販売が行われる状態になってたわけで。

どう考えても、込んでてもすいてても、
このマネキンの配置はおかしいと思う。
このマネキンの配置の意図が、イマイチつかめん。

オープンセールということで、
スーパー側が、
「イベントをする人手がほしいので、お願いできませんか?」
と、メーカーの営業さんに頼んだのか、
メーカー側が、
「ぜひぜひ、うちの商品を、売り込ませてもらえませんか?」
と、スーパーの担当者にマネキンを売り込んだのか、
知らないけれど。

最初っから、フェアをふたりのマネキンにさせるとか、
もうひとりのほうは、
完全に裏方に回らせて、
商品の品出し・陳列をさせたほうが、
効率的に良くなかったか?と思う。段取り悪すぎ。

あ、段取りが悪いといえば、ここのメーカーって……。

     ★

フェアになっている牛乳の試飲販売を始めた。

お客さん、来る来る!
抽選くじと相乗効果という感じで、すごい売れ行き。

横には、
88円のパックのコーヒー牛乳とかフルーツ牛乳とか、
ヨーグルトとかが、並んでて。
安いので、そっちのほうが飛ぶように売れる。

もちろん、牛乳もつられてそこそこに。

でね、コーヒー牛乳とかは、
補充が来るのよ。
ふたりがかりで、補充が来るのよ。

あの……、こっちの純粋な牛さんの牛乳も、
そこそこに売れているんですが……、
あの……、補充は……。

「それがね、もともと、試飲の予定じゃなかったし、
生協牛乳より少し高いでしょ?そんなに発注かけてなかったのよ」

と、パートの女性も、「どうしよう……」のため息と共に言う。

そ、そんなぁ~。

そんなこんなしているうちに、
牛乳、売り切れ。ひぇ~!

まだ、12時にもなっていない段階で。ひぇ~!

抽選くじの彼女が、
「なんか、段取りが朝から悪いですよねぇ」
と、話しかけてきた。

「ここのメーカーの仕事って、したことあります?」
私は聞いてみる。
「いいえ、初めて」
「私は、3回目なんですけど、1回も段取りがよかったことがなかったんです」
「えぇ?」
「1回目は、小さなスーパーで、
ヨーグルトの試飲だと聞いたのに、
実は、そのスーパー、
そのヨーグルトを取り扱っていないお店で……」

詳しくは、こちら(笑)

「2回目はね、朝が早くて、夜が遅い、
労働時間の仕事だったんだけど、
実際には、普通のスーパーと同じ、
10時開店でね……」

詳しくは、こちら(笑)

一体、なんなんだ?
いつもここのメーカーはこんなんか?
私との相性がこんなんか?

抽選くじの彼女は、
「え~!」と言ったところで、
また、子どもたちに囲まれ、大忙し。

私は、パートさんに、
「とりあえず、夕方には補充が出来るように発注かけたから、
しばらくの間は、これで試飲して!」
と、言われ、
定番から移動してきた、
カルシウムやビタミンが入っている、
そこのメーカーの乳飲料を渡される。

これもきっと、在庫はないんだろうな、と思いながら。

(しかも、よく見ると、
定番の商品の牛乳の賞味期限って、
あと、2日しかないというものが多くて、
試飲はできても、
実際にお客さんに売れる商品は、
ごく僅かで……あぁ……××)

     ★

しかし、お客さんのピークは、1時までには落ち着いた。

フェアと言うには、あまりにも、
どの商品もなくなって、賑やかさに欠けた平台になっていたけど、
まぁ、夕方には来るって言ってたし、
このペースだったら、大丈夫かな、と、
抽選くじの彼女と言い合っていた。

が、今度は、抽選くじの彼女に、
異変が起きた。

2:30頃だっただろうか。

ふたりでくじと景品を見合った結果、
「夕方のピークを待たずして、景品がなくなる!!」
と、いう事態が判明したのだ。

私は1日だけだけど、
彼女は明日も抽選くじの仕事。

一応、明日の分の景品は、
別の箱にとってあることはとってあるけど。

慌てて、担当者さんに相談する。
担当者さんも大慌て。

「メーカーの人に連絡つけれませんか?」
「私らは、派遣会社に電話して、
相談することは出来るけど、メーカーの人とは、
直接関わらないんですよ」

しばし担当者さん、悩んで。

「景品は前倒ししてください。
景品の補充が可能なのかどうか、
僕がメーカーさんに連絡を取ってみます」

約、一時間後。

担当者さんは、メーカーの営業さんに繋がった、
自分のケータイを持ってきて、
抽選くじの彼女に渡した。

しばらく話して、ケータイを返して。

「どうだった?」と私が聞くと、
「明日もし、そっちに行けるようだったら、
景品を持ってくるって。
でも行けるかどうか、今の時点ではわからないんだって」

それって、答えのなっているようななっていないような……。

「まぁ、景品やくじを前倒しして、
明日なくなっちゃったら、試飲してたらいいんじゃない?
なんとかなるよ」

あそこのメーカーさん、
アテにしないほうがいいよ、とも言う
(だってぇ~そう思っちゃったんだも~ん!)。

そうこうしているうちに、
男の人が、
「商品届きました!」とにこやかにやってきた。

おぉ!!補充だ!補充だ!
あぁ、ヒンソだった平台が、商品の花園になっていく~!!

その中には、牛乳もある。
カルシウム入り乳飲料も、もうあとひとつだったので、
試飲をやめていたのだが、助かった!!

しかし、何故だろう。
別に、雨女の私が出歩いていたわけじゃないのに。

その忙しくなるであろうと思ってた時間帯だけに、
スコールのような大雨が降った。

思ったより、お客さん来ず。
もちろん、牛乳、減らず。

かみ合わせ、わる~!

そんなこんなで、くたびれて、
この日の仕事は終わった。

「じゃ、明日、がんばってね」と、
私は抽選くじの彼女と別れた。

終わった頃には、
試飲カップも、くじ同様、
二日分を使い果たしていた。

くじが補充されるか、
試飲カップがもらえるか、
わからないけど、
とにかくがんばってね、と。

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