風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

奈良紅葉・春日大社~手向山八幡宮 2015

2015-11-29 | 奈良県
 奈良市の春日大社から二月堂、大仏殿道、大仏池など奈良公園とよばれている地域を訪れました。
 紅葉は予想通りよくありません。
 しかし、人が少ない早朝、散策するにはすばらしいコースです。
 エリアが広く、見所が多いため、4回に分けて掲載します。
 今回は春日大社から手向山八幡宮にかけての道です。
 11月25日の写真です。

①春日大社の駐車場がオープンする朝7時半に入りました。
 まだほとんど人のいない、雨上がりの霧に包まれた参道です。
 春日大社は全国に約千社ある春日神社の総本社です。


②振り返ると鳥居の下を鹿が悠々と歩いています。
 春日大社ならではの風景です。


③~⑤朝霧に覆われた春日大社南門です。
 この付近はイチョウももみじも色付いています。



④この日は、NHKが春日大社の紅葉を実況中継するようで、クレーン、カメラ、照明、音響などの機材や配線が置かれており、また10数名のスタッフがあちらこちらにスタンバイしているため、このような構図でしか撮れませんでした。





⑥境内には三千もの吊灯篭があります。
 毎年、節分と8月14、15日には灯籠に明かりがともされ、万灯籠として一般にも公開されています。


⑦⑧紅葉の名ポイント、水谷(みずや)神社付近の水谷茶屋です。
 もみじは散っているのもあれば青々としているのもあります。






⑨牡鹿がどこからともなく現れました。


⑩少しおいてから牝鹿も。
 もみじに鹿、花札の絵柄のようですが、もう少し、もみじが美しくあってほしかったですね。


⑪若草山の麓まで来ました。
 鹿牧場のようにたくさんの鹿が集まっています。
 今奈良公園には、1200頭近い鹿がいるとされています。
 多く増えすぎて、トラブルもあるようです。
 飼育されているのではなく、すべて芝生の草などを食べている野生の鹿です。


⑫⑬大台ヶ原では鹿など写す気にはならなかったのですが、ここでは被写体として写してしまいます。






⑭手向山(たむけやま)八幡宮参道のもみじです。
 手向山八幡宮は古くから、もみじの名所として知られてきました。
 古今和歌集の中で菅原道真により「このたびは幣もとりあえず手向山 もみじの錦神のまにまに」と詠まれています。
 この歌は百人一首にも入っています。
 なかでもこの参道のもみじは色あざやかなのですが、今年はご覧のような出来の悪さです。


⑮~○21 二月堂へ行く前にこの参道を下って、ちょっと寄り道して行きましょう。



⑯東大寺東塔跡付近です。
 大仏殿の中には、創建当時の復元模型図が展示されています。
 それによると、東西に高さ100m近い七重の塔が建っていたそうです。
 「奈良の大仏」イラスト 穂積和夫さん(草思社)に、大仏の鋳造とともに東塔、西塔の詳細なイラストが載っています。














○21


○22 再び参道の石段から、霧でうっすらと霞んだ手向山八幡宮を見ます。


 明日は二月堂へ向かいます。
 

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いせえびさま (ミイ)
2015-11-29 13:21:47
いせえびさま、こんにちは♪
今日も後ろについて、ご案内を聞きながら歩いたつもりです。
早朝の春日大社のしっとりとした雰囲気、たまらないですね。
②では鹿さんがうまい具合に立ち位置をとり、ポーズ決めてくれました。!(^^)
⑨⑩も⑭も素晴らしいです。
奈良に行く機会は殆どありませんが、
いせえび様のご案内でゆっくりと歩いた気分です。
ありがとうございました。♪
返信する
ミイさま (いせえび)
2015-11-29 15:38:15
こんにちは。コメント、ありがとうございます。
喜んでいただければ、案内のし甲斐があるというものです。
紅葉が悪い出来なので、鹿ばかり写しています。
8時過ぎくらいの時間なので、まだこのコースはほとんど人に会いません。
もう2時間もすれば、大仏殿を見た人たちがどっと二月堂方面へやってくるはずです。
その前のひととき、平城京のいにしえを偲ぶにふさわしい、静かな小道へこれからご案内いたします。
霧にかすむ諸堂や木立ちを眺めながら、ゆっくりと歩いて行きます。
少し頼りない案内人ですが、はぐれないように明日もついてきてください(^^)。
返信する

コメントを投稿