風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

生首とカラスそして小女子漁

2016-03-17 | 三重県・海・伊勢湾
 こういうショッキングな題名をつけると、中身はたいしたことがないのが多いのですが、これもそういうたぐいです(^^;)。
 津市北部の海岸の魚干場です。
 今年は小女子漁が禁漁となったため、魚干場は閑散としています。
 そのさびしい魚干場を歩いていると、ギョッとして足を止めてしまいました。
 生首がいくつか干してあったからです。
 近づいてよく見ると、イケメンのお兄さんのマネキンの首でした。
 そのまわりにカラスが2羽いて、金網をつついています。
 カラス除けに置いたものでしょうが、効き目はなかったようです。
①~④











⑤⑥カラスを追い払い、金網の中をのぞいて見ると、アジの丸干しでした。




⑦~⑩魚干場はほかには何も干してなく、加工場も活気がありません。
 この時期に大賑わいをみせる小女子(こうなご=いかなご)漁が、今年は禁漁となったためです。
 小女子は水温の高くなる夏季に、砂の中にもぐってほとんど活動をしない、夏眠という状態に入るめずらしい魚です。
 例年夏眠から覚めて産卵に入る12月~1月の伊勢湾の水温が今年は特に高く、ほとんどが死滅したのが主な原因のようです。
 伊勢湾の小女子漁は、資源管理のため三重、愛知両県の漁協の話し合いにより毎年決められていますが、今年は来年の再生産のため禁漁となったものです。
 小女子漁は好不良の激しい漁ですが、私が覚えているかぎり、禁漁となったことは一度もありません。
 兵庫県の播磨灘や大阪湾では、例年より一週間ほど遅れて小女子漁が解禁になったようですが、漁獲量は少ないようです。
 スーパーで兵庫県産の小女子が売っていたようですが、100g300円と例年地元で買う値段の10倍近い高値だったようです。





⑨閑散とした魚干場では、カラスだけが元気なようです。





⑪⑫そのカラスの遊ぶ海岸、空は晴れても冬場のように御嶽山も中央アルプスも見えません。



 

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6 コメント

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小女子漁 (happu)
2016-03-17 07:51:13
小女子漁の事は新聞で知りました。最近、身近な県内の話題が多く取り上げて頂いています。私は、県内に住んでいるのに、三重県の事をほとんど知らず、たいへん有り難いです。それにしても、県内のことをよくご存知で、また行動範囲も広く驚きます。四日市、菰野方面も桜や辛夷の名所がいくつかあります。
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私も (mako)
2016-03-17 08:23:57
同県に住んでいますが
知らないことばかり。
イケ面の生首、言い得て妙^^♪
カラスは賢いですね^^;
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happuさま (いせえび)
2016-03-17 09:03:42
コメントをいただき、ありがとうございます。
今年の小女子は残念でした。
春の味覚のひとつがなくなってしまいました。
例年買う加工場から、昨年の冷蔵保存の乾燥した小女子を買ってきましたが、今年はそれで満足するしかありません。
県内のネタ、特に海の写真や内容はどうしても地味なものになっていきます。
しかしこれは、私の原風景ともいえるものなので、これからも扱って行くつもりですが、これからは山の花なども追っかけて行きます。
四日市、菰野方面のコブシとは知りませんでした。
調べてみたいと思っています。
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makoさま (いせえび)
2016-03-17 09:12:04
コメントをいただき、ありがとうございます。
犬を連れてカメラをぶら下げて、いつもは通らない小路を歩いていると、生首が突然出てきたのですね。
ドキッとし、それから笑ってしまいました。
賢いカラスには、「烏の耳に念仏」でしたね(^^)。
「生首事件」でした(^^)。
これからも県内の絵になる話題を取り上げて行きたいと思っています。
私は申し訳なくも北勢地方は弱いので、ざまざまな話題を拝見できるものと期待しています。
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ちょっとびっくり! (ちひろ)
2016-03-18 06:33:11
マネキンがいろんなところで使われていて、
スピードの出る場所では婦人警官のマネキンが立っていてちょっと驚かされましたが、いつの間にか撤去されていました。
食べる物のそばに生首は・・・カラスがツバメの卵を狙うのでキラキラ光るCDが吊り下げられていますが、何をしてもカラスは賢いですね。
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ちひろさま (いせえび)
2016-03-18 07:56:13
コメントをいただき、ありがとうございます。
暇ネタで「日記・その他」としてこのようなのをアップしました。
「風景写真・旅写真」ばかりで、毎日のようにアップするのはたいへんなので・・(^^;)。
カラスは少数だと、権兵衛が種まきゃ・・的で牧歌的な風景です。
ところが実際は、この前少しご紹介したように、100羽をはるかに超える大集団で、この付近にいます。
加工場の人たちは大弱りで、苦肉の策としてこれを考えたのでしょうね。
ところが、まったく通じなかったようです。
また、新たな策を考えるのかもしれませんが、イタチごっこになるのでしょうね。
とにかく、カラスの増えすぎは実感します。
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