風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

京都紅葉・きぬかけの路・龍安寺 2012 

2015-11-17 | 京都府
 今年の京都は、きぬかけの路へご案内いたします。
 あまり、聞きなれない名前かもしれませんが、金閣寺から仁和寺への道がきぬかけの路です。
 宇多天皇が衣笠山に白い絹をかけさせたという故事にちなんだ名前です。
 名前だけ聞いていると、雅やかな感じがしますが、車がビュンビュン通る、歩くにはあまりふさわしくない道です。
 きょうは歩くのを止めて、車での移動です。
 これから龍安寺から仁和寺へ向かいますが、きょうは龍安寺を中心にご案内いたします。
 2012年11月29日、朝8時前です。

①②龍安寺は雨です。
 ここは外国人の方も含め、たいへん込み合ってきますので、朝8時の入山開始と同時に入ります。
 方丈前の石段に散りもみじが残っているのを期待したのですが、すでに掃かれてしまっていました。
 参拝者が滑るのを防ぐため、当然なのですが。






③方丈脇の竹垣は龍安寺垣といわれ、菱形に組んだ割り竹が支えに使われています。


④~⑦方丈の前庭は有名な石庭です。白砂に大小15個の石だけで作られているシンプルなものです。
 よけいなものを一切はぶき、簡素な美しさだけを表現した、いわば禅の精神を具現したものだといわれています。
 カメラを持ってウロチョロ歩きまわらず、しばしの間、じっと座っていたくなる、そのような庭です。



⑤石庭をながめている、2,3人のまわりの人たちも静かです。
 ひんやりとした廊下に座って、石庭をたたく雨の音だけをじっと聞いています。








⑧⑨雨に濡れた黄葉の道を歩きます。






⑩⑪紅葉と花頭窓。 私は花頭窓が好きなのです。






⑫池のほとり、あざやかな木々の紅葉がしっとりと濡れ光っています。


⑬~⑯紅葉に囲まれた鏡容池(きょうようち)です。
 弁天島や伏虎島という小さな島がある、寝殿造りの庭園のなごりが残っている池です。
 初夏のスイレンやハスも美しいです。









⑯背後の衣笠山が雨に煙っています。


⑰趣のある紅葉のトンネルをくぐって池をめぐります。


⑱⑲かってはオシドリの池といわれたくらいオシドリがたくさんいたようですが、今はカモばかりが泳いでいます。






⑳~○23 少し時間がありますので、仁和寺へ行く前に、ちょっとだけしょうざんへ寄っていきましょう。
 しょうざんは、北区鷹が峰のふもとにある広大なリゾート庭園です。
 いくつかの移築された建物が、京都の北西の山々を借景にして自然の中にうまくとけ込んでいます。
 名石をたくさん配した庭園の散りもみじはみごとです。
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 明日は、きぬかけの路を仁和寺へ向かいます。