奥武蔵の風

150 鎮魂と平和を祈る八月

 8月15日。お盆。ご先祖様を供養し、ご恩に感謝。そして終戦記念日。第二次世界大戦の犠牲になった内外の数知れぬ戦没者の御霊に、哀悼の意を表します。

 日本は、ただ戦争に負けた国(敗戦国)なのではなく、戦争を起こして負けた国(戦争起因国)でもあるのです。しかし、戦後は、国民が世界に向けて「不戦」を憲法に誓い、今日まで不戦(平和)の姿勢を確固として維持してきたことは、堂々と胸を張れるでしょう。

 東欧や中東で戦争が発生している今、日本も傍観していることは許されません。とはいえ、日本がなすべきことは、アメリカに追随することではなく、平和憲法を有する国として、外交努力をもって当事国、関係国に平和への転換を根気よく働きかけ続けることです。

 間違っても、日本が戦前の「軍国主義」に回帰するようなことがあってはなりません。

 以下に、戦前の尋常小学校や青年学校の教科書の一部を写真で掲載します。純真な子どもたちを、戦争に駆り立てるような恐ろしい教育を、二度と繰り返してはなりません。

 




(写真上の説明)本来の道徳的な教えも記載されていますが、こうした教えと一緒に軍国主義の教えを巧みに並べて組み立てているところに、当時の文部省の狡猾さが見て取れます。

(注)掲載写真の著作権は「奥武蔵の風」に帰属します。

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