ついに来た・・・
「自宅LINUX100%」だ!と言ったものの、エクセルが最大のネックになるであろうことは予想していた。
以前、客先で作ったエクセルファイルの修正依頼だ。
無料のMS Office互換ソフト"LibreOffice Calc"で、まずは開いてみる。エイ!
おースバラシイ! 関数に関しては問題なさそうだ。大した関数は使っていないが「sumifs]という複数の条件により集計する関数が心配だったが、しっかり集計できている。
しかし!・・・気にしていなかった選択リストが表示されない。・・対応してないのか!
うーん・・・まったく同じ機能はあった・・・が、互換性がない。
(追記:後日Windows版の"LibreOffice Calc"では正常にプルダウンリストが表示された。LINUX版だけダメなのだろうか。誰か教えて下さい。)
これはどうしようもない。
・・・"LibreOffice Calc"で選択リスト作ってエクセルで開いたらどうなる?・・・いや、そんな事を試している場合ではないし、お客に迷惑かけられない。
とかしている間に、"KingsoftOffice"のLINUX版が無料でダウンロードできる・・・という噂が・・・
"KingsoftOffice"といえば、何年か前からMS Officeの互換ソフトとして、訴えられてもいいくらいの高い互換性を持つソフトだ。
数年前に顧客にお試しで薦めていた(なにせワード、エクセル、パワーポイントもどきで5千円程だ。) 時期もあったが、やはり中国製ということで、国家の圧力で、何が仕込まれているか分かったもんじゃないということで、しばらく遠のいていた。
今は"WPS Office"というらしい。
LINUX版なら!オープンソースのubuntuなら、世界中のubuntuおたくによって、不審な動きはすぐに判るはずだ。そうに違いない。そうだそうだ。
ということで、使ってみよう!
日本のサイトには無いらしい。ここだ。
http://wps-community.org/downloads
"ubuntuはじめました-4 プリンタ"でも書いたが、私のPCは Debian系のubuntu 16.04 64bit 版なので
ファイル名の末尾が”amd64.deb”というのが対象である。"Addresses"という項目の上から2番目だな。
wps-office_10.1.0.5707~a21_amd64.deb をクリックし保存すると”ダウンロード”フォルダに保存される。
後から知ったが、上の画面左上”a21”の下の”font”のところにある
wps-office-fonts_1.0_all.deb これもダウンロードしたほうが良いようだ。
早速ダウンロードフォルダに移動して
”wps-office_10.1.0.5707~a21_amd64.deb”をダブルクリックして、”インストール”
・・・だめだな・・
外部からダウンロードしてきたいわゆるサードパーティーアプリはマウスでのインストールは期待しないほうがよさそうだ。コマンドを使うしかない。
うーん・・・じいちゃん、ばあちゃんは無理だな。
ダウンロードフォルダ内で右クリックして、端末を起動!
sudo dpkg -i wps-office_10.1.0.5707~a21_amd64.deb
でえんたー!
officeソフトだけに5~10分位かかったがエラーなく終了。
ついでに一応フォントも
sudo dpkg -i wps-office-fonts_1.0_all.deb
でえんたーでインストール。
”ランチャー”の左端の”コンピューターの検索”で”WPS”と入力すると、ちゃんとインストールされてる。
”S” WPS Spreadsheets(エクセルもどき)をクリック
おー英語版だ!このままでも日本語入力はできるが、
当然、日本語版になることも調査済みだ。
しかし、ここからが大変だった。日本語版パッチが提供されていたはずが、もうどこにもない。
画面右上の小さな”A”から言語選択できるのだが、パッチを当てずに日本語を選択しOKすると、ダウンロードしようとして、
”言語パッチエラー”となる。・・・かなりかなしい
ここ数ヶ月ですっかり状況が変わっていたのだ。
すったもんだの挙句、ubuntuユーザーではない、あるLINUXユーザー(Debian系)の方のサイトを参考に、下記コマンドをぽちぽち入れることにより(コピペでOKです)
日本語化できた。
sudo apt install git ・・・2行目でエラーが出ない方は不要
git clone git://github.com/wps-community/wps_i18n.git
sudo apt-get install libqt4-dev
cd wps_i18n
cd ja_JP
sudo make install
すべて終わった後に、右上の小さな”A”のところから、”システム言語に従ってください”のチェックをはずすと日本語が選択できる。
WPS Officeで散々手間取ったが、はなしを本題に戻そう!(なんだっけ!)
"LibreOffice Calc"がエクセルのプルダウンリストと互換性が無いはなしだ。
気を取り直して、客先から預かったエクセルファイルを、”WPS Spreadsheets”で開く
(ちなみにダブルクリックで開くようにするには、ファイルを右クリックして”開き方”というダブで既定のプログラムが設定できる)
おーさすが・・エクセルのプルダウンリストもそのまま使える!
今回のファイルに関しては”WPS Spreadsheets”でも編集できそうだが、ここまで確認できれば、とりあえず満足だ。
”WPS Spreadsheets”(旧KingsoftOffice)の互換性の高さは承知だが、完璧でないのも承知だ。
客先に提出するものなので、WindowsPC(最近Ubuntu君ばっかりなので、今や、嫁と息子に占有されているCore i7 メモリ8Gの高価なWindows7)のエクセルで作って提出しましたとさ。
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