エモリー大学 (ゴイズエタ) MBA日記

エモリーの魅力を在校生が交代でお伝えしていきます(注:時には全く関係無い内容になる恐れ有り)。

2012年秋学期ブロック1終了!!

2012-09-24 13:03:44 | 授業
class of 2014のRockyですお久しぶりです!
いかがお過ごしでしょうか?

日本は、まだまだ残暑が厳しいと聞いておりますが、アトランタはすでに秋ムード全開です朝と晩は、15℃以下まで気温が下がり、もともと乾燥していることもあり、非常に過ごしやすく(時には寒いくらい)、日差しも弱まっていますので、外の芝生の上で勉強している学生も多く見かけるようになりました。私が数ヶ月前に投稿した「アトランタは、やっぱホットランタ!?」を書いた頃が懐かしいです。

さて、今回は、ガラにも無く真面目に授業について書きたいと思います。そろそろ受験勉強も後半に差し掛かり、受験校の選別に入ってる方々もいらっしゃることと推察します。自分自身も各大学の日本人ページや直接メールを打つなどして在校生や卒業生とコンタクトを取ってエッセイや面接対策に有効な情報を取得したのを思い出します

その中でも必須事項の一つと考えていたのが大学の「授業」に関してです。取りたい興味のある授業や教授に関してたくさん質問しましたし、丁寧にご回答していただきました。授業に関してエッセイ等で触れる触れないは別として、大学のことを知る上でも重要なファクターだと思うので、今回は表題にもありますように終了したばかりのブロック1で受けた授業を紹介したいと思います。

その前に、ゴイズエタの場合、1年生のコア(2012年の秋学期8-12月)は、3つのブロックに分けられており、それぞれ5週間ずつとなっています。各ブロックの間には、一週間のテスト期間があり、テストが終了すると翌週から次のブロックがスタートします。
ブロック1:8/13月~9/7金 (9/10~13が中間テスト)
ブロック2:9/17月~10/19金 (10/22~26が中間テスト、10/29~11/2がキャリアウィーク(いわゆる就職活動イベント週間))
ブロック3:11/5月~12/7金  (12/10~12が中間テスト、12/13~冬休み)
現在は、ブロック2の2週目です。

では、ブロック1の授業のご紹介。ちなみにMBA業界では全員がめちゃくちゃ有名な教授陣です。

■Econ
授業名:Economic Analysis for Managers
教授名:Raymond Hill(Rayhillの愛称で生徒からの信頼も厚い)
http://goizueta.emory.edu/faculty/academic_areas/finance/hill_raymond.html

内容:ミクロ経済学の基礎、デマンドカーブとサプライカーブの分析、マージナルコストなどのエコノミックプロフィット・ロスに関する基本的考え方、競争市場、ゲーム理論 等々

感想:理系出身で大学時代に経済学を勉強したことがなかったので、非常にためになった。世の中に出回っている商品やサービスがどのような意思決定(コスト計算=ブレイクイーブン)により流通しているのか、など超基本的なことを分かりやすく具体例を使いながら学べたのが良かった。

■Finance
授業名:Managerial Finance
教授名:J.B. Kurish (元投資銀行のバンカー、奥さんも同様)
http://goizueta.emory.edu/faculty/academic_areas/finance/kurish_jb.html

内容:コーポレートファイナンスの基礎、お金の現在価値と将来価値、NPVとIRR、債券の評価、株式の評価 等々

感想:コーポレートファイナンスの基礎を本場のアメリカでさらには、元バンカーから学べるのは、非常にいい機会である。ちょうどQE3の話が決定したときなどは、具体的にウォールストリートジャーナスなどの記事を元にアメリカのお金の回り方の構造などを知ることができた。Shinjiが以前「Orientation & Boot Camp!!」書いていたけど、インターナショナルを非常に大事にしてくれる教授は、この人!

■Marketing
授業名:Marketing Management
教授名:Ryan Hamilton(アメリカの若手教授トップ40人に選ばれた!)
http://goizueta.emory.edu/faculty/academic_areas/marketing/hamilton_ryan.html
http://poetsandquants.com/2011/02/11/best-prof-ryan-hamilton/

内容:カスタマーバリューとカンパニーバリューの関係、ターゲッティング、セグメンテーション、ポジショニング、競合との競争、ブランドマネジメント 等々

感想:スタンドアップコメディをしていたということもあって、ユーモア溢れる授業の展開に毎回感嘆している生徒も多い。定期的にCase Write-upというエッセイ提出があるが、授業で学んだツールを実際のケースに当てはめて分析を行うスタイルは、大変やけど、勉強になる。ゴイズエタには、次の春学期にGMSCという実際に企業にコンサルティングを行える授業があり、その下地を築く上でもこのマーケティングの基礎の習得は必須。

■Management
授業名:Management Practice
教授名:Patrick Noonan(普通にしてたら陽気なおじさん!?授業は秀逸すぎる!)
http://goizueta.emory.edu/faculty/academic_areas/isom/noonan_patrick.html

内容:人(会社)がどのように効率的に意思決定を行うか、意思決定を行うまでの「問題設定→リサーチ→分析→意思決定」の各パーツの習得 等々

感想:いわゆるスーパー経営者だったら一瞬で思いつくようなすばらしい考えを凡人でも短時間でできるだけそのすばらしい考えに近づくにはどうすればいいのかをロジックを立てて分析、議論を繰り返すことをチームで組み立てる実践的なスタイルは、非常に有効。

■Statistics
授業名:Data and Decision Analysis
教授名:George Easton
http://goizueta.emory.edu/faculty/academic_areas/isom/easton_george.html

内容:正規分布、Z値・T値分析、二項分布、ポワソン分布、帰無仮説をエクセルを用いて分析 等々

感想:とにかくこの難しい統計学をこんなに楽しく分かりやすく教えてくれる人は他におらん!

Rocky

PreMBAを終えて2 

2012-08-04 23:46:47 | 授業
はじめまして、Class of 2014のTakです。先週のKen2に続き、今週はPreMBAの中で個人的に印象に残った事柄をいくつか紹介させていただきます。

その一 Class Participation: PreMBAでは、アメリカ人とアジア人の授業スタイル、カルチャーの違いについても教わりました。MBAの成績評価は授業貢献度が大きなウェイトを占め、クラスでいかに多く発言できるかが重要です。そんなことは渡米前から百も承知だったのですが、Nativeの挙手スピードは尋常ではありません。一瞬でも迷ったら、もう発言チャンスを失ってしまいます。PreMBAでは、考える前に手を挙げろ、教授に当てられてから発言を考えるように徹底的に訓練されました。もちろん意味のない発言ばかりしていてはマイナスですが、貴重な発言チャンスを逃すことはもっとマイナスということです。アメリカ人のビジネススタイルについても少し理解できた気がします。PreMBAのおかげで私も失敗を恐れず反射的に挙手できるようになりました。

そのニ 本プログラムの紹介: PreMBAでは、本プログラムから毎週1名教授をゲストスピーカーとして招き、ケーススタディを用いた授業を行いました。ケーススタディの予習の仕方やコールドコールへの対応等、慣れないことばかりで苦労しましたが、各教授の授業運営の巧さには感動させられました。さながら某白熱教室のような感じです。授業の内容については本プログラム開始後改めて紹介させて頂きます。

その三 ソーシャルイベントの豊富さ: 以前のブログでも紹介がありましたが、PreMBA期間中から様々なイベントが催されました。学校が主催したものだけでもMLB観戦、World of Coca Cola, CNN 見学、ホームパーティー、オリンピックTV観戦があり、学生もホームパーティーやBBQ、テニス観戦、そして勉強会等、様々な機会を設けて親睦を深めています。正直なところ決して楽なPreMBAではありませんでしたが、チームワークを重視する学校だけあり、学校も生徒も積極的にネットワーク作りに取り組んでいます。

上記のような体験は他校のサマースクールでも当然得られるものだと思いますが、スモールスクールかつ留学生比率の高いEmoryでは、我々留学生に対する学校側の期待も(たぶん)高く、留学生がNativeと同様にクラス参加できるようにプログラムがよく練られていると感じています。この点は当校の特徴のひとつかもしれません。間もなく本プログラムがスタートしますが、今から楽しみで眠れません。来週もコーラ飲んで頑張ります! 

Tak

写真はアトランタの観光名所World of Coca ColaのPop Culture Galleryです。

PreMBAを終えて

2012-07-29 00:31:00 | 授業
はじめまして!Class of 2014のKen2です。

6月下旬に渡米し、早くも1ヶ月が過ぎました。
今日は、つい先日終了した1ヶ月間のPreMBAについて記載します。

このプログラムには我々日本人7人の他、
韓国・東南アジア・南米などから総勢27人が参加しました。

正直なところ受講前は、語学スクールとしての位置づけが強く、
ある程度のフリーな時間は確保できるだろうと楽観視していました。
But、慣れない英語圏での生活に加え、予想を上回る課題に忙殺される、
という厳しい現実に直面した期間もしばしばありました。

PreMBAでは、本セメスターで受講する教授陣をスピーカーとして招き、
実際のケーススタディの雰囲気を味わったり、
指定された企業の経営判断についてチームを組んで分析を行い、その結果をプレゼンしたりと、
まさしく英語能力を向上させながらMBAの準備ができる非常に密度の濃い1ヶ月です。
もちろん、通常の語学スクールの側面として、Writing・Listening・Presentationなどの
基礎についても毎日実践する場を与えられます。

そして日々の課題に追われながらも、やはり留学生同士のネットワーク作りは重要!
ということで学校が提供する親睦の場以外にも、同じアパートに住む学生でBBQやパーティーなど、
睡眠時間を犠牲にしてStudy hard, Play hardな日々を過ごしました。

8月からは全ての生徒が参加し、いよいよ本セメスターが始まります。
今後もGoizuetaでのMBAライフを様々な観点から紹介していきますのでよろしくお願いします!!

Ken2

卒業

2012-05-20 04:29:47 | 授業
5月14日 月曜日

あいにく小雨がぱらつく中、朝7時に学校集合。ガウン、フード、タッセル付の帽子、着慣れない衣装に皆少し戸惑っている。
苗字のアルファベット順に並ぶのだが、普段ファーストネームで呼び合っていたため意外と手間取る。

8時からエモリー全体の卒業式。多くの親族・友人が見守る中、会場である学内の広場に卒業生が入場する。
パイプオルガンの音が流れる厳かな雰囲気のなか式が進んでいく。いつの間にか雨もあがり晴れ間が見え始める。

10時からビジネススクールの中庭で家族も交えたレセプション。
級友たちとお互いの2年間を讃え合い写真を撮り合うなか時間はあっという間に過ぎていく。

12時から体育館で卒業証書授与式。一人ずつ名前を呼ばれ壇上で学長から証書を受け取る。
最後の一人が席に戻り改めて学長から祝福の言葉が贈られる。MBA取得。体育館から出ると青空が広がっていた。



・・・6年前の先輩のブログ風に書いてみましたが、私、卒業しちゃいました。



大好きな教授と記念写真。衣装はまるで魔法使い。魔法使いと言っても、私たち卒業生はホイミ覚えたてといった感じ。
教授は大魔法使いのような井出達でベホマズンとか唱えそう。


文字通り苦楽を共にした唯一の日本人同級生F美。そして一年生の愉快な仲間たち。みんなのおかげで2年間楽しめました。


卒業後は慌しく引越をして感慨に浸る暇もありませんでした。
帰国後の深夜、時差ボケで起きてしまった長女が「アメリカの友達に会いたい」とさめざめと泣いているのを見て
私もようやくMBA生活の終了を実感した次第です。

同級生たちはアメリカ全土、そして世界のそれぞれの地域に散っていきました。
これから新しい生活・キャリアがスタートします。

素晴らしい二年間でした。ありがとうございました!


Masa
Class of 2012

GMSC

2012-03-20 00:21:29 | 授業
Class of 2013のタツです。
ゴイズエタのU.S. News MBA Rankingが、全米23位から19位に上がりました。嬉しいですね。校庭の桜は満開で、アトランタには春が訪れています。



さて今回は、私が2012年春学期でもっとも力を入れている授業、GMSC(Goizueta Marketing Strategy Consultancy)について書きたいと思います。

GMSCは、20年以上続いている当校の看板授業であり、春学期の1月~5月にかけて行われる選択制、実企業コンサルティングプログラムです。クライアント企業は実際にゴイズエタにお金を支払ってコンサルティングを依頼していますので、学生も教授も真剣そのもの。5月初旬の最終提案提出(100枚程度)と顧客企業向けプレゼンに向けて、6-7人構成のチームベースでプロジェクトを進めていきます。

実際、どのようなクライアントのどのような案件を担当するかについては、クライアントのニーズと、自身のチーム割り当てによって大きく異なります。例えば今年は、下記のような案件依頼がありました。

◆(情報通信大手)中国・インド・ロシア・韓国の4ヵ国のうち、どの国がもっとも魅力的なマーケットで、その国においてどのような戦略を打つべきか
◆(保険大手)米国内の未開拓法人マーケットに、どのような商品・サービスを、どのようにして提供するか
◆(食品大手)ブラジルに事業進出する際に、どの顧客層に対して、どの店舗を、どの場所に、どの価格帯で、どのようにオープンするか

過去のクライアント企業には、Coca-Cola、Delta航空、GEやIBMといった米国大企業のほか、SAPやFujitsuなどの外資系企業、Georgia-PacificやThe Southern Companyなどのジョージア州地元企業が名を連ねます。http://www.goizueta.emory.edu/gmsc/about_previous_clients.html

担当企業とチームが決まりますと、そこからがプロジェクト開始です。私のチーム(国内製造業大手)の例では、週1回の授業と週2回の教授/TAとのミーティング、週1回の顧客との電話ミーティング、そして週2回のチームミーティングをベースとして、毎週月曜日に課題を提出しています。こうしたインテンシブなプロジェクトですので、決して楽ではありません。各ミーティングへの事前準備としての個人ワークにも相当の時間をとられるため、他の科目とのタイム&スケジュール調整も求められます。

加えて、インターナショナルの学生には特有の問題も生じてきます。例えば、ネイティブ&インド人の議論がヒートアップすると、私は議論についていくことすら困難になります。スラングまじりのくだけた英語と、インドなまりの英語が自分の頭の上を飛び交うような状況です。英語でのコミュニケーション力を高めるにはいいと思いますが、無力感と焦燥感に耐えながら、気を張ってネイティブの英語にしがみ付く根性が求められます。

また、問題解決に対するアプローチ手法の違いも私を悩ませます。完成形をある程度決めてから動き出す日本型のトップダウンアプローチに執着していると、米国型のボトムアップアプローチにおいては「プロジェクトがゴールに向かって順調に進んでいる」と感じることができません。ストレスや苛立ちを感じることもしばしばです。

もちろん、こうした文化的側面でのストレスを感じることが、大きな学びにもなります。米国型のボトムアップアプローチは時間と労力こそかかりますが、自由な発想が生まれやすいことも事実です。私はこれまで、「自由な発想」は幼少時に受ける教育や生まれつきの才能、一種のひらめきに拠るものが大きいと思っていたのですが、新しいアイデアというのはむしろ、地道なデータに基づく分析と、議論の積み重ねから生まれるものだと考えるようになりました。

さらに、週末に自宅でミーティングをしたり、顧客調査を共に企画/実施したりする中で、チームメイトとの仲は大変深いものになります。今週末には、アトランタの日本風居酒屋「庄や」でのチームディナーを予定しており、これは今から楽しみにしています。文化の異なる人々とこれほどまでに多くの時間を学内外で共有できる授業は、恐らくGMSCをおいて他にはありません。


このようにGMSCでは、実践を通じてマーケティングやファイナンスなどの理解を深めると同時に、多国籍グループにおけるチームマネジメントを、実体験を通じて学ぶことができます。実は、GMSCは私がゴイズエタへの進学を決めた大きな理由の一つでもあります。どこのビジネススクールもそれなりの体験系授業は備えているのですが、GMSCほど実践度の高いプログラムが用意されている学校は少ないと思いました。

マーケティング、コンサル系のキャリアプランを考えている方、なんでもいいから挑戦したいという方、ゴイズエタ入学後はGMSCをぜひご検討ください。

私も、5月の最終プレゼンに向けてもうひとがんばりです!




タツ
Class of 2013

Decision Modeling

2012-02-13 18:27:13 | 授業
新学期が始まって、もうすぐ一カ月が経とうとしています。
ここ数日だけすごく寒かったアトランタですが、基本的には最高気温15℃以上。
お花も咲き始めて素敵な季節になってきました
アパートの敷地に咲いているこのお花は、いったいなんていう花なんだろう…?



今月は、多くの日本人アプリカントの方もキャンパスをビジットして下さっています
Goizuetaの良さをお伝えするにはビジットをして頂くのが一番だと思っていますので、
既に出願済みの方も、これから出願という方も、是非アトランタに来ていただけると嬉しいです。
ビジット方法は「そうだ、キャンパスビジットしよう」をご参照下さいネ


さて、アプリカントの方から受けるご質問の中で多いのは、やっぱり授業に関すること。
というわけで、今日は『Decision Modeling』という授業をご紹介したいと思います

教鞭を取るのは、名物教授であるPatrick Noonan教授
前回の私(F美)の投稿でご紹介した『Strategic Decision Analysis(SDA)』と同じです。
あいかわらず授業内容はよくorganaizeされていて、かつクラスも楽しく明るい雰囲気

内容としてはSDAの応用クラスで、よりreal-worldに即した「意思決定」手段を学びます。
SDA以上に多くの手法を用いて、複数の相反する目的、条件の不確実性、様々な代案etc.をどう処理するかや、
一つの解を導き出すだけでなく各選択肢のリスク分析等も行います。
SDAと同様に統計&Excel大活用で(私は)苦戦していますが、SDAで鍛えた分少しは慣れてきたかな
まだ始まったばかりですが期待通りとっても興味深く学びの多い授業です

自分の会社でも、会社全体の戦略を決めるようなシーンでは、
こういう高度()な数量的分析に基づいて意思決定がされてるのかなぁ…?と思ってみたり(笑)
私もいつかこの授業で学んだことを実践に活かせると良いなと思います

Class of 2012
F美

Study Team

2012-02-06 18:16:17 | 授業
もう二月ですが。。。
Class 2013 TOMです。 今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

さてさて、早いもので今年ももう6ヶ月が過ぎてしまいました。
もう、アトランタでの生活も半年が過ぎました。自然の多いアトランタなので、時間自体はゆっくり流れている気がしますが、実感としてはあっという間です。

いやー考えてみれば濃密な6ヶ月をすごすことができました。このブログでも随時紹介していますが、ゴイズエタはイベントが盛りだくさん、このまま2年間あっという間に過ぎていきそうです。この半年間はコアと呼ばれる必修科目が中心だったわけですが、この中で一番印象に残ったものは、実は科目ではなくStudy Teamです。

このブログの記事にも出ていると思いますが、ゴイズエタでは入学時に5人くらいのStady Teamに振り分けられます。このチーム分けは、学校側がすべて決めているんですが、国籍、性別のほかには法則性がまったく見つからない!!各人のバックグラウンド(ファイナンス系、マーケティング系等)を考慮して、バランスの良いチームになるようにしているっていう噂だったんですが。。。

うそばっかり。。。

わがチームは全員ファイナンス出身。かたや他のチームはファイナンス系がまったくいなかったり。。。何かもっと深い考えがあるんですね。きっと。

わがチームの構成は、ネイティブ3名、コロンビア人1名、日本人1名、全員男という構成でした。
チーム名は『TEAM AWESOME(=スバらしい!!)』

コアの間は、チーム全員が同じ時間割+チーム課題が沢山出ますので、ほぼ毎日同じメンバーと何時も顔を合わせることになります。学校で夜までチーム課題なんてこともありますので、否が応でも仲良くなります。

この中で、強く感じたことは、解答にいたるアプローチの違いです。
建築に例えてみると、日本人は設計図に基づいて、完成の形を思い浮かべながら、できるだけ無駄がないように建物を建てていくイメージなんですが。ネイティブはアプローチがまったく違います!!とりあえず裾野=土台を思いっきり広げて、そこに手持ちの材料を積んでいきできる限り高い建物を建てるイメージで、言ってみればピラミッド方式です。

このイメージ比較だと、日本人的アプローチのほうが早くて無駄がないように思えますよね。実際、私も最初はそうでした。ただ実際にこの方式をやってみると、想像もつかなかったっようなAWESOMEな解答が得られることがあります。アメリカの自由、奇抜かつ合理的な発想のもとってこういった思考法なのかも知れません。

そんな感じでチームワークを進めていくわけですが、前述のように思考のアプローチから異なる、異なったバックグラウンドを持った仲間と議論し、助け合いながら過ごす6ヶ月間は本当に貴重な体験になるはずですし、将来各組織のリーダーとして活躍していくための貴重なスキルを身につけていく機会となります。

またゴイズエタでは、各科目でもチームワーク課題が良く出ます。時には気の合う仲間と、時にはほぼ初対面のネイティブと!すべてが貴重な体験となることは間違いありません。入学をお考えの皆さん、是非楽しみにしてください。

ちなみにゴイズエタの学生のフレンドリー度は全米No.1(当社比・笑)チームワークにまったく心配ありません!!

ちなみに、コアのStudy Teamは半年間で役目を終えますが、仲の良さは変わりません!!
あなたのアトランタライフをさらい充実したものにしてくれますよ!!

TOM
(今回は、アトランタレストラン事情を休載してお送りいたしました。)









Leadership and Organization Strategy

2012-01-23 11:07:21 | 授業
新年明けましておめでとうございます。今年も読者の方々に楽しんでもらえるような記事を書くべく、在校生一同頑張って参りますので、どうぞよろしく願いします。

ここ最近はキャンパスビジットをされる受験生の方も増えてきました。お会いしていると、昨年の今頃は自分も受験活動真最中で寿命を削りながらもがき続けるハードな日々だったなあと嫌な思い出が蘇ります。ハードな日々といえば、この8~12月の約半年も負けず劣らずハードでした。そんなハードな秋学期は基本的にコア(必修)科目を履修していたのですが、いくつか個人的に興味深い授業がありました。以前の記事ではMarketingのコア科目を紹介しましたが、今回はStrategyのコア科目である「Leadership and Organization Strategy」について書こうと思います。

この授業は組織戦略、チームマネジメント、リーダーシップの在り方に関する総論的授業です。Brad Kilally教授が教鞭を取っており、全体的によくオーガナイズされた授業ということで評判でした。内容は下記3つの観点で構成されており、テキストと実在の企業(Dell, Wal-Mart, P&Gなど)のケースをもとに、各自分析して授業で議論するというスタイルで進められました。3つの観点について説明しますと以下のような感じです。

#1. 企業の強み分析
企業戦略を検討するための材料として企業の強み、つまり差別化要因を見極める手法を主に学習しました。具体的には5フォース分析、ARC分析
といったフレームワークや、垂直/水平統合などの概念を活用し、差別化の要因を外部/内部の両面から評価するというものです。その要因は低価格、高品質、企業文化、人材活用など多岐にわたりますが、それらの要因分析手法を、議論を交えながら学びました。

#2. チームマネジメント
組織戦略を効果的に実行するためのチームの在り方について学びました。いわゆる信頼関係の重要性やチームワーク構築のポイント等です。

#3. リーダシップ論
#2と強く関連する所ですが、リーダーとして意識すべきこと、部下の能力発揮を促進するための心得などを学びます。例えば、権限執行のスタイルの分類(authoritativeとかdemocraticとか)、権威が人間のモラルをいかに低下させるかといった話です。ケースとしてはWorldcomなどがあり、掻い摘んで言うと「下手な振る舞い方をすると部下の能力・モラルが落ちて大変なことになるよ」という内容でした。失敗から学ぶ系が多かったのですが、欧米は成功から学ぶスタイルが主流と聞いていましたので個人的にちょっと意外でした。

ただし、これら3つの観点で構成されているものの、#1の企業分析フレームワークを活用するための授業がメインで7割くらい、その他は3割といった比重でした。また、2,3は1に比べるとソフトスキルの範疇が大きく、概念的には理解できても実践は難しい分野だと思います。自身の経験/個性だけでなく、状況、相手の個性に応じて、正解が変わってくる世界なので、むずがゆさを覚える同級生も結構いるようでした。

いずれにせよこの授業は分析→戦略決定→実行といった流れと上記の各軸を合わせて学ぶ構成で、この構成を意識しながら学習している感覚が持てたので、本当によくできた授業だなあと感心しました。正直、個人的には日本の大学の授業では考えられないレベルだと思います(サボりの多い典型的なダメ学生だったから気づかなかっただけかもしれませんが・・・)。またInternational Studentへの配慮なのか、授業の内容はちゃんと電子ファイルにまとめて配布されるので、リスニングがダメな私には本当に助かりました。

反面、宿題(読み物)が多い、コールドコール(教授が無作為に指名して答えさせること)がある、試験が難しいなど、その負荷の高さも随一であり、テストの後はこんな気分でした。



これもMBAの醍醐味なのでしょうが、今学期はこうならないことをただただ祈るのみです。

Class of 2013 A

秋学期終了!

2011-12-12 23:13:07 | 授業
先週めでたくExam weekも終了し、冬休みを満喫中のClass of 2012のMasaです。
昨年の秋学期は、生活セットアップや家族のケア等もあって、授業についていくのが精一杯で全く余裕がありませんでしたが、
今年の秋学期は、さすがに米国での生活にも慣れて余裕を持って勉強することができ、家族との時間も楽しむことができました。
そういうわけで今学期は「やっと終わった」というよりは「もう終わってしまった」という気持ちが強いです。
あと残すことろ一学期だけなんて信じられません。

さて、今回のブログでは、秋学期に私が受けた中から授業を二つほど紹介したいと思います。

- Negotiation
その名のとおりNegotiationについて学ぶ授業です。
最初は「如何にして交渉相手をやり込めるか」を学ぶ授業だと思っていたのですが、そうではありませんでした。
基本コンセプトは「相手と協力してトータルのパイを増やしながら自分の取り分も確保する」というもので、
策を弄して相手を打ち負かすことには否定的な考えでした。
様々な交渉テクニックについても一応学びますが、それは積極的に相手を打ち負かすためというよりも、
相手に使われたときに対処できるようにするためという意味合いが強い気がします。

この授業は基本的に実践演習形式で進められ、毎回その場でケースを渡されて
クラスメートと二人組になってロールプレイングを行うというものでした。
アメリカ人と英語で交渉をする・・・かなりハードルは高かったのですが、苦労した分、非常に良い経験ができました。



- Leading with Integrity
今学期唯一の必修科目です。コア期間はどの授業でもフレームワークやテクニックを学ぶ印象が強かったのですが、
コアが終了してからは色々な授業で倫理面の話が増えてきました。その中で、この授業はまさしく倫理をテーマにした授業でした。
ある日の授業のこと。
「企業の不正・犯罪の事例としてエンロンやワールドコムが有名だが、どの業界でも似たようなことが起こっている。例えばヘルスケア業界では・・・」
という前フリで、教授がある会社の名前を出しました。
「誰かこの会社を知っている者?」と教授がクラスに振り、数名の生徒がその企業の概要を説明していったのですが、最後の一人が
「私の父がその会社のCEOをやってました」とこたえて、クラス全員びっくりそして大爆笑
教授も苦笑いをしながら「このまま話を続けていいのかどうか・・・ある種のEthical Dilemmaだな」と
呟きながら非常にやりにくそうに授業を続けていたのが印象的でした。
(結局、その生徒のお父さんは事件前のCEOで、事件とは無関係だったようですが。)
ビジネススクールには色々な人が来ているなぁと改めて感じた出来事でした。



各授業の成績も気になるところですが、とりあえず最後の長期休暇を楽しみたいと思います
明日は何をしようかなぁ

Masa Class of 2012

Exam Week

2011-12-05 01:32:11 | 授業
こんにちは。
最近アトランタも冬らしい気温になってきて、朝お布団から出るのが億劫なF美です

さて、早くも2011秋学期が終わろうとしています。
今日(12/5)からはExam Weekと呼ばれ、
Final Examを始め、Team Project等のPresentationやWrite-up提出が目白押し


私は少し前倒しで、金曜日に2つのPresentationをしてきました
今日は、その2つの授業とプロジェクトの概要をご紹介したいと思います。

一つ目の授業は、Leading & Managing Change。
教鞭を取るのは、Goizuetaの名物教授の一人であるMichael Sacks教授です。
Sacks教授は大企業のコンサルティング等も手掛ける有能な教授で、
これぞ米国MBA!という見事なfacilitateで、クラスディスカッションを盛り上げかつコントロールしていきます
授業のテーマは、すごく簡単に言うと「企業や組織が変革を進める手法」で、
いくつかのフレームワークを学び、ケーススタディでその使い方を確認していきました。
Presentationはチームプロジェクトの結果を発表するためです。
各チームが自分達で企業を一つ選び、その企業の何をどのように「Change」すべきと提案するか考えるというもの。
実際にその企業の社員にインタビューをする等して情報を集め、
-何を変えれば、その企業をより良くできるか?
-実際にその変革を起こすためにはどうすれば良いのか?障害は?
などをチームで考えていくのは、実践的でとても興味深かったです

二つ目の授業は、Strategic Decision Analysis。
こちらも教鞭を取るのは名物教授で、Patrick Noonan教授です。
授業内容は完璧にorganaizeされていて、かつクラスも明るい雰囲気。
私がこれまで受けた授業の中では一番のお気に入りでした
授業のテーマは、簡単に言うと「戦略的な意思決定をどのように行うか」で、
ゲーム理論や回帰分析etc.を用いて、様々な意思決定シーンを分析します。
統計もExcelも苦手な私には予習が大変でしたけど、すごく勉強になりました。
こちらも、Presentationはチームプロジェクトの結果発表です。
チームのテーマは「授業に関連することならなんでも良し」だったので、
私のチームは「舞の海が小さな体でどう相撲に勝ったか」を分析しました
ビデオをや写真を多用したおかげか()クラスメートからの評判は上々
プレゼン苦手の私ですが、すっかり気分を良くして帰宅しました(笑)


Presentationは終わりましたが、まだWrite-upとExamが残っています
冬休みまで、もうひと踏ん張り

2012 F美