部屋のあちこちに
ホコリが積もってゆく
そうじはするのだけれど
毎日毎日 気づかぬうちに
すこしずつ積もり
何日かすると 主張し始める
夫婦として過ごしつつある歳月のように
知らず知らずに積み重なり
現れてくる年月
美しくはないけれど
目に見える軽い重み
わたしの膝の上で
穏やかに寝息を立てている夫
私たち夫婦の上にも
日々のホコリが積もってゆく
「おまえ、幸せだと思うか?」
「幸せだよ。あなたは?」
「おまえといると、心から安心できる。
しあわせだ」
いま幸せなら それがいちばん
有限な時間の中でしか
生きられない身体
そのなかに宿る無限の魂
何時か肉体から 必ず離れてゆく心
それまでは現実の世界で
ゆっくりと暮らしていよう
ときの流れるままに
ホコリが積もってゆく
そうじはするのだけれど
毎日毎日 気づかぬうちに
すこしずつ積もり
何日かすると 主張し始める
夫婦として過ごしつつある歳月のように
知らず知らずに積み重なり
現れてくる年月
美しくはないけれど
目に見える軽い重み
わたしの膝の上で
穏やかに寝息を立てている夫
私たち夫婦の上にも
日々のホコリが積もってゆく
「おまえ、幸せだと思うか?」
「幸せだよ。あなたは?」
「おまえといると、心から安心できる。
しあわせだ」
いま幸せなら それがいちばん
有限な時間の中でしか
生きられない身体
そのなかに宿る無限の魂
何時か肉体から 必ず離れてゆく心
それまでは現実の世界で
ゆっくりと暮らしていよう
ときの流れるままに