プレゼント PRESENT

昨日はイエスタディ yesterday
明日はツゥモロー tomorrow
今日はツゥデイ today

でも現在
今この時はプレゼント present

泣いても笑っても
いいじゃない
かけがえの無い大切なひと時

二度と経験できないこの体験

大事にしようこの命
大事にしようこの一瞬

過去と未来をつなぐ
あなたへのプレゼント

風草

毎日見る草

毎日同じ草

でも

毎日違う草



草のワイパー
クルクルクルリ

風と一緒に
地面をお掃除

風のワイパー
クルクルクルリ

草を回して
遊びます

COSMOS

COSMOS
という名前の付いた黒い花
しっかり地に
根付いてる

草

草だって光る
あさひを浴びて
夕日を受けて

風

風のなかを歩く

いっしんに歩く

ただひたすらに歩く

○

ほうれん草を
洗ったら

はこべがいっぽん
まじってた

しゃきっと元気な
はこべだった




ひとつのビルが
壊されている隣で
ひとつのビルが
建てられている

取り壊し中のビルを
おおっている布が
風に波打っている

○

水道の蛇口から
きらめいて
こぼれ落ちる
水滴のように

私から
にじみ出る詩も
きらめいて

あなたのこころを
明るくできたら
いいな

風

朝の風
昼の風
夜の風
向かい風
押し風
微笑みの風

うしろから
後押ししてくれたり
倒れないよう
支えてくれたり
励ましてくれたり
包んでくれたり

折々の私に
合わせて
おりおりの風が
吹いてくれる





風に揺れる草を
見ているのが好き
雨に濡れている花を
見るのが好き

雨にぬれた葉っぱ

陽があたらないけれど
雨もかからないところに
生えている草

陽もあたるけれど
雨もふりかかるところに
生えている草

おなじ草



とりが
とまっているようにも
ついばんでいるようにも
見えた
黄色い葉



花も
葉も
実も
ぬれていると
より美しい
なまめかしい

ピーマン

からすうりのようにも見える
赤いピーマン



まるで
目のような
緑のピーマン

夜の明かり

町で暮らすようになって
見える星の数は
減ったけれど
街の明かりが
心にあたたかい
家々店々を照らすあかり
わたしの心も
あたたまる

柔らかい日々

曇っているから
暖かい
草が生えているから
柔らかい
あなたがいるから
穏やかに
毎日毎日
生きている

　○

まいにち着慣れた洋服のように
毎日おなじ日々が流れてゆく

飽きはしないけれど

重ね着したままいっぺんに
スパッと脱いでしまいたい
ときもある

　○

毎日
仕事に行くときに
海の上を渡る

電車に乗ったまま

座席に腰掛けたまま

海の上に船がしずかに
浮かんでいる時もある

　○

待合室の中に座って
外を見る

電車が入って来ると
ガラスの壁が鏡になる

仕事に疲れたおばさんが
ぼんやり顔で写っている

停まっていた電車が通り過ぎると
もとと変わりない
向こうのホームが見える

生きている

ふと思う
過ぎし日々

あの向かいの山

畑仕事をするわたし

車を運転する私

笑う私

泣くわたし

怒る私

すべて遠い日の私

あの日があったからこそある
今のわたし

　○

生きている
どんなことがあっても

朝日が見えても
見えなくても

風が吹いても
吹かなくても

わたしは
生きている

わたしだけの人生を