2011年 韓国
実話をもとに作られた映画です…。
ミョンジェは優秀なピッチャーでしたが、
中学時代の試合中、突発性難聴に襲われ、聴力をうしない、
野球の道を断念しました。
聾唖学校で無気力に過ごし、街の高校生とケンカしたり…。
プロ野球選手のサンナムは、
酔っ払い暴行事件で、選手生命が危ぶまれていました。
高校時代の女房役であり、今はマネージャーのチョルスが、
いろいろと手を回したり、頑張っています。
で、
イメージ回復のため、聾唖学校の野球部のコーチをすることになります。
聾唖学校の野球部は、
部員がわずか10人、ピッチャーが1人という弱小チームでした。
熱意はあるものの、中学生チームに負ける程度の彼らの目標は、
「全国大会で一勝すること」
練習試合でたった一人のピッチャーが怪我し、
野球部をやめます。
「もうこんなことしても無駄だ」
ある夜、
サンナムは、一人で黙々と投球するミョンジェを見かけます。
ミョンジェの姿にかつて、高校球児だった自分を思い出すヨンナム。
ミョンジェに「野球をしよう」
と呼びかけ、チームに引き入れます。
チームは本格的に練習をはじめますが、
厳しいしごきにやる気を失う部員。
サンナムは、強豪高校との練習試合をやることにします。
守備の下手さが致命的で、
結果は散々…強豪チームはわざと手を抜き始めます。
「同情するな!」と怒るサンナム。
コールドなし、5回までの試合にし、
32対0の惨敗でした。
帰り…
選手を鼓舞させたサンナム、
チームは猛練習を始めます。
生まれ変わったチーム、
全国大会へ赴きます…
相手は奇しくも練習試合の相手でした。
試合は延長までもつれましたが、
たった一人の投手ミョンジェの指の皮ははがれ、
肩にも限界がきていました。
「もうやめよう」
というサンナムだったが、
ミョンジェの強い意志で、試合は続行します。
最後…
キャッチャーの目に砂が入り…目を擦ります。
それが「一塁牽制」のサインだったため、
ミョンジェはボークをとられてしまい、押し出しのサヨナラ、試合が決まってしまいました。
ショックで涙する部員たちに、
よくやったと励ますサンナム。
彼らの健闘を讃え、相手チームからの拍手が送られます。
そしてすべての応援席からも拍手が送られたのでした。
後日…
サンナムは日本球界へ行くことになりました。
見送りにきた選手たちにサインし、
なんと、
野球部のナ先生がサンナムと一緒に大阪へ…。
めでたしめでたし…
障害があるからといい、同情するのではなく、
たくましく生きられるための力を与えたのが、野球だったんだなと感動できるお話でした。
耳が聞こえないのに?なぜ野球?
鉄棒とか?
飛び込みとか?
マラソンでもいいんじゃないか?
とか思ったんですが、
人間は一人では生きられません、
協力する大切さを学ぶには、野球ってすごいスポーツだなあと思いました。
あまりにもうまいく展開に、
「まぁ〜これ、フィクションだし」って思ったんですが、
最後に「実話をもとにしてつくられました」
って出てきてやられたぁ〜と思いました!
拍手!
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ところでこの映画2011年なのですが、
同じく聾唖学校が舞台だった「トガニ」と同じ年なんですねぇ…。
双方の制作側になにかしら意図があったんでしょうか。
面白い映画をありがとうございました。😊
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