みなさん、無事ですか?
私はその時東京湾のほぼ一番奥の港にある会社の1階で普段とかわりなく働いていました。
会社は地震があるとハンパなく揺れる湾岸埋め立て地帯にあり、海に面しています。
強風だと車が潮かぶっちゃうくらい海が目の前。
最初にグラッときてから揺れがだんだんと大きくなり、立っていられないほどの横揺れに。
書類がバンバン落ちてくる中、なぜかFAXを押さえていた私。
あんな大きなモノが動いて攻めてくると挟まって死にそうって思ったんですよ。とっさに。
揺れている時間も長かった。あんなに長い地震は初めて。
揺れが止まったところでビルの外に避難しようとしたら、一方のドアが歪んで開かなくなっていた。
各セクションごとに点呼を行い、不明者がいないことを確認。大勢の人間がいるのに割とスムーズだった。
初めて避難訓練って大事なんだなって感じる。
そのうち大津波警報が出され、とにかく陸側へ移動。移動するたびに点呼。
そのあいだに2回目の大きな揺れがきた。窓ガラスが落ちて割れないかと上ばっかり見てたが、大丈夫。
そして、近くの公園へ避難しようと歩いていると、公園の手前の一部が液状化現象で水浸しになっている。
うちの会社の敷地は大丈夫だったのでわからなかったが、近所の会社は玄関部分のアスファルトが
もっこり盛り上がり亀裂が入っている。そこからは泥水が。
食品工業団地もすぐそばなので、そこの従業員の人達も調理中の格好のまま公園に避難してきた。
焦げくさい臭いが充満し、奥の食品工場で火災発生した模様。消防車がくるまで時間がかかっていた。
いつもはきれいではないが透明な水が流れている川も泥水が流れていた。
寒い中公園で2時間も避難していたが、ようやく建物にはいっても大丈夫そうだということで会社にもどり解散。
これからが一人になるし、海沿いの湾岸線で帰るから家までたどりつけるだろうかと一挙に不安になる。
まずIKEYAの前が液状化で通行できるのかどうかわからない。IKEYAもららぽーとも地震直後に
お客さんを全員外に出したとかでひとが溢れてるらしいという情報。2時間もたってるからパニックは収まっているだろうけど。
IKEYAの前を通る道はやめて大まわりで湾岸に出る道へ。その途中にも液状化の泥水が道を流れていく。
すごい渋滞でなかなか進まなかったが、やっと湾岸へ出られた。ここからはほぼまっすぐなのであとは道路が通行できますようにと
祈りながらトロトロ進む。1か所、こんなとこに段差ってあったっけ?な個所があり、どうもアスファルトがずれていた模様。怖い。
あと少しで家にたどりつこうかというところで渋滞に。側道になるのでいつもはスイスイなのに、この先でなにがおこってるんだろう。
交差点まできたら曲がる方向が液状化していて道路一面泥水が流れている。4車線ある道も対向1車線ずつとなり警察官が4名規制にあたっていた。
ガラス工場の駐車場が泥水で溢れ、車がひっくりかえってたり横倒しになっているのを見て驚く。
家は無事なのか?ごえもんやあくびやちゃっちは大丈夫なのか?心臓バクバクで家にたどりついたら、お散歩に行こうとする
アーニーとごえもんあくびが!アーニーは地震直後に帰宅したらしい。めっちゃ心配したのに!
ぜんぜん携帯つながらなくて、メールもダメだったからあせってたのに!
家の中は食器棚の倒壊(これが一番心配。ごえはフリーでお留守番しているので歩きまわってケガしないかとめっちゃ心配)もなく
ケージのなかのあくびはいつもとかわらずだったようで。一番被害にあったのは2階にいる猫のちゃっち。
押し入れの中に逃げこんだのはよかったが、前にあった脚立が倒れて押し入れからでられなくなって騒いでいたとのこと。
すぐに帰ってきたアーニーが救出して難なく無事。
今回は車で帰ってこれたから良かったものの、歩いてとなると確実に帰宅困難者になると思う私。
大きな川を渡らないととにかく帰れない。渡れる橋を見つけるまで内陸部へ入り込まないとだめだ。
もうちょっと帰宅時の地理を覚えておかなくてはいけない。その前に津波にのまれる確率のほうが高いかもしれない。
これを書いてる今も余震の揺れが・・・仕事も自宅待機だが、大津波警報が解除されるまで出勤はないと思う。
忘れることはないだろうけど、とりあえず記録のつもりで書きました。
とにかく、ごえ家は全員無事でした。