ソウダンス

以前、アルバイトでクレームとか問い合わせ受付とか・・・を
少しばかりしたことがありまして。
相談を受け付ける（？）立場からどうだったかと言いますと
「どうしたいのか」がわからない方が多かった気がします。
また、話をしていると「どうしたいのか」にたどる道しるべを見つけられない場合もあるようです。
話を聞いて欲しい、わかって欲しい、この気持ちを察して欲しい。
以心伝心と言いますか、それを求められているような感じを受けました。

債務整理方法としては、いくらでも調べることは出来ます。
本・ネットで債務整理の計算方法を調べました。
特定調停だったり、任意整理、個人再生、自己破産、
知識としてはそれなりに持ちました。
実際、私自信も口座だけのやり取りしている分については、
債務整理したら・・・と計算してどれぐらいになるというのも
相談に行く前後あたりには知っていました。
分かるなら、自分でしろってかんじですね。

でも、それだけではだめで、大事なのは心のあり方。
相談を受ける方とすれば、この人は本当にどうしたいのか。
何を願い、それに向かって歩んでいくことが出来るか？
内なる面も大切なんですね。
自己意志の弱い、いい加減な人間が信頼得るためには、
それ相応の努力を分かる形にしないといけない。

当人以外の借金で苦しまれている方は、きっと多いと思います。
借金を一度ならず二度までもという方も、知っています。
(家族立替・・・。）その時は、少し羨ましかったなぁ・・・。
でも、そこで誰かが手を出すと、助けてくれると依存する傾向が強くなる。
苦労をさせたくない、かわいそうだから。・・・
案の定、また借金。

金銭的な助けは、誰もしてくれないぐらいがいいんです。
（私も相変わらず苦しい状態ですが）
ただ、心が崩れそうな時、そっと手を差し伸べられるような
存在になってあげて欲しいとせつに思います。
過保護、過干渉では、借金癖は直りません。
説得、教訓なんかより、足を地に付け、
共に歩んでくれるような人が必要なんです。
そして、手を振り「またな」といえるような自立が
必要なんです。

私も、もっと子供のときに人の心にぶつかっていく様な
苦労しとけばよかったよ～。
現在は躁鬱繰り返すこともなく、安定しています。
箸がこけても笑う時あれば、鬱に溺れていた時あったなぁ。

このブログをはじめて、
もっともっと人の出会いを大切にしなくてはと思いました。
今日は、なんだか熱くなってしまいました・・・。

memory 06

ブラックの服を着ると
なんだかスリムに見えますが・・・

～memory 06～　依存

あれから何社申し込んだのだろう・・・
恐らく、4社はいっている。
もう少しで、200万いく・・・

「今は、返せてるから、
あんなテレビで言っている様な
多重債務者じゃない。」

片足以上突っ込んでる自分に言い聞かす。
ただの仮想自己有能感に浸っている。
バックグラウンドの無い、有能感。
えらそうに考え言ってる心。
あの人たちより有能だと言う妙な思い。

実際は、自分の中にある社会に対する有能性は、
ダミーで空っぽだった。
自分には何も無い・・・。
まして、イコールより以下なのに。

限りなくクロに近づくのに、
あのストレス解消は止められなかった。
街灯に群がる無数の虫のように、
銀の玉、銀のコインに群がった。

これが、依存症・・・？

島巡りの旅、日替わりで。
巡っている時は、ストレスも借金も忘れられた。
心地いい風が、自分の財布を抜けていく。
軽くなる財布に、新たな先から補充する。


壊れていく中で新たな妄想が走り出す。
店のトイレに行くと、
「店内での悪戯等・・・禁止・・・」云々。
？？？
どういうことだろう。

壊れていく自分には、察するところがある。

隣で4箱のメダルを積んでる
堤真一風のお兄さん・・・1箱と私と交換しない・・・？
そういうことかな？
景品交換すれば、2万になるかな？
勝手な妄想は続く・・。

でも、そんな人に声かける勇気も無い。
昼日中からそんなこと出来ない。
まして、この出産して崩れたラインを
人に見せる勇気も自身もない。

自分に有能感がないから、
自分の体に自信が無いから、
契りを交わさなかったのかな・・・？
交わしてたらどうなっていなのかな・・・？


ダメだ、
ダメだ、
こんな考えしてたら。

どこかで、自分にダメだと言う
声が聞こえた気がした。

「暴走を止めて・・・」
どうか加速がつく前に。

時々、自分の脈がおかしいなと
気がつくようになってきた。

memory 05

2社目・・3社目・・
自分の中の時の流れは速いのか

～memory 05～　申込ラッシュ

浪費は相変わらず続くのに、
月々の食費を減らすため折込を眺める。
「卵1パック1円・・・買い！」
予算は4人家族で1ヶ月4～5万(外食込み）で
押えたいと願っていた。

水曜日は・・卵　木曜日は・・冷食半額
東に安い店あれば、行ってまとめ買いをし
西に特売店あれば、行ってまとめ買いをし
在庫管理も出来ないままに。

計画性がありそうな食費に対する思い。
でも、こばえが湧くように無駄も発生する。

うまくいかない腹いせに
ストレス発散とばかりに外に出る。

気がつけば、ぱち＆スロの島を流している。
「あと100回転中にはBB来る確立が高い回数・・・」
100回転で終わらない。熱いアクションがくると粘る。
天井までまっしぐら。
福沢様はどんどん私から離れていった。


2社までの申込は、結構ためらったような気がしていた。
しかしそれ以降は、堰が壊れたように早かった。

その半年後には・・・
携帯電話で申し込み。マック駐車場より・・・
子ども連れ目に入る・・・。
映っていても、見えていない。

数日後、また見覚えのない個人名の封書が届く。

その数ヵ月後に・・
携帯電話で申し込み。
また、届く。

電話連絡が入る。
友達のようなしゃべりをする個人名。
確認の電話。
担当者：「契約期間短い間に、なにかあってもお貸しした分は減りませんよ・・・」
自分：「この金額でしたら、返せますから大丈夫です！！」
何かって何？・・・払えるって!!

振込名まで、個人名。
すごい。

違う会社には
担当者：「増額していますが、状況によってはこちらの都合で
増額できなくなる場合がございます・・」

自分は大丈夫。
今まで、返済遅れたことない。
50万までいってたら、
増額なんて気にしなくていいっか。
ATMで出金。


あの頃、お金がまわってる時の感覚は、
一夜限りの不条理な男女間のまどろみの中で、
腕の中に抱かれているような快感。
白くなって融けていくような、結ばれない人と結ばれるような・・・。
もう、清らかな所には戻れない後ろめたさと共に。
合いたい。もう1度。。。もう一度。。。広がる妄想。

実際はクロに限りなく近づいていく。

甘い蜜は諸刃の剣。
快感と共に常習性があるらしい。
酔っている間は、気持ちがいい。

でも、自分は大丈夫。
来月から借りずに払えば、5年後位には返しきれる。

表面を舐めるような、考えしかなかった。

任意整理・・・？

相談に行って、1ヵ月・・・か。

任意整理って、
もっと大変でもっとややこしいもの
と思っていました。

以前、先生にも、
「自分ですれば、
もっとお金がかからない方法も
あるのだけれど、どうしますか？」
と言われたけれど・・・


司法書士・弁護士に頼むと
着手金、成功報酬等が必要になるし・・・
依頼を引き受けてもらうにしても
着手金を支払える余力はあるのか・・・

自分の場合でも、
最長契約期間のもので約5年超え。
で、過払いは発生するかどうかだったし。

結局は、過払いはなかった。

サラ金会社にしても、
こんな小さな事案に
時間と浪費を掛ける方が無駄だから？
やたらと、早い和解。
まだ、口頭だけで書面を交わしたわけではないから
気が抜けない。

自分が現在思うことで、
任意整理で大変だったことは、
「相談に行こう！！」
と言うことを実行すること。

でも、なかなか誰に言えばいいか
わからないものだよね。

弁護士さんも司法書士さんと接触するなんて
なかなかないもの・・・ね。

本当に現在で
車輪がはずれない内に行動しないと。
かすり傷で済むうちに。

ここ1年ぐらいはサラ金ATMで
バッティングするケースが増えてるし・・・。
恐らく、同じ様な人増えてるかも・・・
なんて想像しながら、
自分のケースが参考になればなぁ～と。

着信アリ・・・

新たな展開が来るまでは、
請求の不安がなくなった分
楽になりましたが・・・。

と思い出に浸っていると・・。

先生より経過がきました。


「口頭ですが、和解が出来ました・・・」云々。
各社、月々の返済額が決まったと言う
お知らせメール

相談に行って、債務状況を確認して・・
やっと、1ヶ月経つぐらい。

って、はやっ。
先生、早すぎる。


一番初めの相談時に、
返済出来る月々の金額を、
先生にお伝えしていました。
それを超えない様に
各社に話をしてもらえたようです。

銀行系のローン(6件中1件）については
小額10万以下のため自力で
出来るだけ早くかえさなくてはなりません。

それを除外して、
予想通り、圧縮されてる模様。
しかも、今後の金利はつかない。
最長で3年半ぐらいで
全てが完済できる

ブラックになってる・・・
なると思う。
でも、それでもいい。
マイナスで手に入れられた生活が
間違っていたんだもの。

とりあえず、何とか支払開始されるまで
銀行系を返しかつ、貯金をする

先生に会うと、子犬のような気になる。
でも、帰りには貯めてやる～って
エネルギーをもらえる。
決して、後ろ向きなしかり方をしない人。

歩き出すから・・。

memory 04

月々のあの時は近づく。

～memory　04～　返済の刻

あるときはいい。
入るときはいい。
出て行くのは嫌。
無くなるのも嫌。

大きく出れば返せるのに・・・。
あたるはずなんだ・・・。もう少し。

溺れていく宝くじ、ギャンブル・・・。
どこまで上り詰めればいい。
天井を見上げる回転数。

何も変わらない堂々巡り・・・
否!!
鉄板!!
借金スパイラル・・・。

自分の都合のいいことだけならべて
酔っているだけだった。
落ちているときは、気持ちがいい。

でも、時は待ってはくれない。
給料が手元に入る。
ATMへ
手元に入る。ATM。
手元。ATM。
繰り返し。

今程、堂々と入る人は少なかったと思う。
人目につかないように、
ATM駐車場に車をおかないで、
近くにおいて、ダッシュ。

入るとすばやく入金手配。
足りない場合は、借入手配。

出るとき注意！！。
自動ドアの透明な部分から
知り合いに顔を見られないか確認しながら
ダッシュ。

月々の決まったこと。
快感が止まる瞬間。
現実を見るのは、ATMの前だけ。

外に出ると忘れている。

自分は、過去にとらわれない。
きっと、いい巡りがあって、
金運いいって言ってるし・・・。
ポジティブ。ポジティブ。

変な前向き。
実質後ろ向き。
自分で歩き出した正当な答えと
思い込むままに。

もう、自分の中の自分が
おさえられなくなっていた。
でも、それも自分だと
受け入れたつもりだった。
合いいれない者。
「・・・のシ者。」

memory 03

次から次・・・。積み重ね。
継続は力なりというけれど・・・。

～memory 03～

最初に借りた目的は何？
そんなことは、忘れてしまっているかのようだった。
あれば心も安定する。
自分でも分かる。

収入が安定して入る仕事に、一応就けた。
しかし、私の感覚は相反するように
壊れ始めていた。

あの頃の節約して、ギリギリだった生活の
鬱積する私の中のものがでてきたのだろう。
　　　　　　　浪費だ・・・。
確かに、生活の突発的な必要経費はあった。
だが、やはりそれだけではない。

借入限度額までいった。
少し使いすぎた。少し・・・？
また、どこかに・・。
そうだ、ウェブって手もある。

携帯電話ですぐ審査が出来るようなところに
気軽に打ち込んでみる。
ダメでもいいか・・・。
仮審査のようだけれど・・・。
入力してしばらくすると電話がかかってきた。
審査は通るらしい。
すぐに口座に入金してくれると言う。
書類は、到着後早急に送り返して欲しいということ。
宛名は、個人名と社名が選べると言う。
親切だ、凄い配慮。確認も個人名でなんて・・・。

ポストを欠かさず覗く。
あった、見覚えない個人名。これだ。

そのころには、口座に振り込まれたお金も
手を付け始めていた。

契約成立後、延滞も無くきっちり返済していた
ある日、妙なことに気が付いた。
限度額が、申込もしていないのに増額されている。
50万まで借りれるようになっている。
驚いた。

これが、拍車をかける甘い罠だった。

どんどん使う方にのめりこむ自分に
気がついていたはずなのに・・・。

memory 02

そう。それが甘かったのかもしれない。
私が借り入れに落ちていった思い出。
～memory　02～


「～ご住所、お電話番号、携帯番号・・・ご記入下さい。」
機械の向こうから聞こえる声。
対、人と面しない安心感。人知れず、まして身内にも。
向こうにはこのカメラで移っているのかな？
でも、こちらに対面者の顔が無ければいいや。

すんなりと記入し、新たに就職先が変わる予定があることを告げた。
「仕事については現在のでいい、
変わったときはすぐ連絡下さればいい」とのこと。
また、固定電話での本人様の確認がとりたいといわれた。
あとは、無機質な部屋に、契約機にある画面を見ながら事を終わらす。
「・・・金利　28.2・・・％・・・延滞・・・・」
何を言っていたのかあまり覚えていない。
ただ、頭の中にあったのは、
電話確認が終わると借りられるようになると言うことだけだった。

契約書を誰にも見つからないようにポケットに入れた。
急いで家に戻る。30分しないうちに確認の電話があった。
これで、手続きが済んだら借りれるらしい。

最初は、1万か2万でよかった。

たかが1万円、2万円。
はじめは返す計画はきっちりしていた。

しかし、借り出すと早い。
手元にあることの安心。
ないことの不安。
借金まみれになっていくのに・・・。
ＡＴＭから借り入れできると、
自分の財布にはお金が増える。
錬金術のような錯覚。

ざるのようにこぼれていくお金。お金。お金。
付き合い上の出費、
ストレス発散にいったギャンブル、ショッピング。
来月からは返せるし・・・。
妙な楽観主義者。
今度の職場は、ボーナスもつくらしい。
それで、一括で返せるか～。
とりあえず、最低返済額は払うぞ！


返せなかった・・・。返して、借りるの繰り返し。
のに、変な正義感が返せるよと言う。
仕事あるし、収入はある。
次で。次で、はじめれば返せると言う。
せめぎ合う、自分と自分。
やせたくても始められないダイエットと同じ。
今やらないのに、次がくるわけなかった。

新しく仕事が見つかって
収入がよくなっても、止まらなくなった。
そうするうちの、限度額いっぱいにまで
届こうと言うところまできていた。

そして、かもがねぎをしょって、次を探し出す。
10万で3,000円か・・・。
今の分に、新聞代一か月分ぐらい足したようなもの。
払えそう・・・。

memory

今、思い出す・・どこで・・こうなったのだろう。


波乱があった結婚、それでも子供にも恵まれ幸せだと思った。


結婚すると、家計は主人がお給料を私にすべて渡してくれる。
感謝をし、「多くは無いけどおこずかい・・・。」と渡す。
そうなるのかと思った。それが普通だと。
この家計を、収支全てを把握し、その中で貯金もできるように、
共にがんばるんじゃないのかと。

でも、何か違っていた。

主人は自分の中で計算したこれでやっていけるだろうと言う金額を渡すだけ。
話はした。わたしは、こうしたいと。
でも、ダメだった。
結局は「俺のこずかい減るし・・・」というのが本当の理由のようだった。
私は、信頼されていない。そう、感じた。

主人のこずかいは、おそらく手取りの約1/3はあると思う。
（本人ガソリン代、一部保険、携帯代を含む）
決して高給取りではない。
そして、私に渡してくれる金額は、一般高卒初任給あるかないかぐらい。
家賃、光熱費、保育料、各種保険、車ローン、・・・食費。
足りない分は、自分で稼いで来いと言うことらしい。
子どもを産んだ時、5日目にして「いつから働く？」というような人、
当然かな？


アルバイト・パートにでた。
子どもが熱を出すたびに、身近に頼れる家族・親族いないから、
休まなくてはならない。あてにしていた収入も減る。
正社員になりたかった。でも、現状は残業が出来ない。
「見れるときは、見るけど、俺～、無理だし・・・」
結局は、見てくれない。やっぱり主人は当てに出来ない？
ハローワークに何度となく、足を運んだ。
「子どももいて、残業が出来ないのだったら難しい」
と相談員さん。
当時はバブルがはじけた残り香漂う、超氷河期。
子供づれじゃなくても難しいのに・・・。その通りだ。


それでも貯金は出来ないが、やってこれた。
しかし、いつまでも続くものでもなかった。

今月どうしても、足りない。生活費が・・・。
税金と先月休んだ分で少ない上に、突然の出費・・・。
きゅうり1本腐らせると、人格までみそかす言うような主人に、
足りないなんていえるかな・・・。
こんなことも管理がきないだろうと、ことあるごとに言われそうで怖い。

結婚前後にいろいろ迷惑かけた親族にも相談できそうにない。
貯金も何も無い。助けてと言えない。助けてくれそうに無い。
孤独だった。


身内に厳しい家族より、親切な赤の他人。
ＣＭが花盛りになる前の頃。
赤の他人・・・・。信頼してお金を貸してくれる人（会社）。
しっかり返せる気がする金額。10万円で月々2千円づつの返済。

全て、ここから始まった。
全てが後ろ向きに廻り始めた瞬間だと、その頃は気がつかなかった。


人目につかない様に入ったＡＴＭの奥、契約機があるところ。
中に入って、小さないすに座る。
ガチャッと不気味に鍵がかかる音がした。
ただ、今はお金が生活費が少しでも手元に欲しい・・・。
無事に契約が済めばいい・・・・それだけだった。
身分証明書を握り、契約機の向こうの声に従っていく・・・。


多重債務の檻の中に囚われていく。

現在は、カクアリテ・・・

そうです。あります。借入金。

借入金は、約250万程。大手、中堅で6社から。
ＣＭでしていたところから、携帯で申し込める所まで・・・。
当時の現状から言うと、
自転車まではいかないものの。
原付から自転車に乗り換えぐらい。

相談するにも、踏み出せず。
もし、相談して金銭面で楽になっても、
このままじゃ、再度借金を繰り返すかもしれない。

心の強さがなかった。

現在は、司法書士に依頼しました。
任意整理が出来るかどうかの瀬戸際なんです。
つまりは、開示請求中・・・。
私の場合は全てがそろったら、
再度返済計画を考えるようになるみたいです。