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漫画の感想とかそんなん

今週の満太郎さん

2006年06月17日 07時16分37秒 | 漫画

バキも一時期、というか長い間。
出番が無い時は巻頭でグラビアアイドル状態でした。

そんなわけで最近出番の少ない主人公の満太郎さんは扉絵にだけ登場。
カツ丼食ってるだけの男が絵になるのは土山しげるならでは。

 

さて、前回に引き続き復讐鬼と化した麺喰いキング鵜飼。
今週はうどん。もう登場からずーっと麺ばっかり喰ってる鵜飼。
満太郎がハンバーガー勝負の時にはトレーナーの犬丸に、
飽きるからイベントの食材を調整に使うな、と言われましたが。
うどんやラーメンと喰い方を変えれば三食麺でも平気なんでしょうね。
もう鵜飼さん、麺しか口に入れてないよ、絶対。
このまま麺をすする吸引力を鍛えていくと最終的には、
二丁箸を超える無手勝流の麺喰い、
息を吸いこみで箸を使わず口へ麺を運ぶバキューム鵜飼に進化しちゃうよ。
一人の男をここまで追い込んだ満太郎恐るべし。

 

そして今週はOKFFの予選で野試合、蝶野万作VS高丘桃子。
他の大喰いはともかく、ケーキ50個喰いは見てると胸焼けが…
ドラ焼きの比じゃない位体に悪そうですね。
大の男がショートケーキをほうばる図というのは、食欲増進の反対の図。

ハンター錠二の教えに従いケーキをひたすら口に運ぶ蝶野に対し、
苺のミキサージュース+ケーキに水投入+ラップで万力の荒業を出す桃子。
「苺のジュースやァ!」
「苺とミルクがまざり合ってホンマ旨そうな色やでぇ~!」
「圧縮ケーキかァ!旨そうやで!」
「あれも新メニューにできそうや!」
できません。

 

錠二の教えに愚直に従ってる蝶野よりも、
食べ方はあれだけど、自分で創意工夫してる桃子が上ということでしょか。

挑戦前から噛ませ犬臭を発していたというか、
登場シーンで一瞬ずんだ餅さんに見えたというか。

喰ってる時に表情変えまくり、相手のこと気にしすぎで。
錠二が見てたら説教しますね。
TFFやっぱり人材育成できてねー、ろくな人材いねー、御前の趣味の域。

 

相手の領分で野試合を挑んだ時点で負けフラグが立っていたのですが。
なぜ野試合をする気になったかと言えば以前の満太郎の言葉。
TFF瓦解の原因を作りまくってる満太郎恐るべし。


コミックはコロコロが後でボンボンが前に付く

2006年06月16日 00時01分53秒 | 漫画

ボンボン。
皆さんボンボンと言うと
「ボンボン、おいボンボンだとよ!ハッハッハッハ、兄ちゃん!こんな所でボンボンなんか頼んでねえで家に帰ってSDのガンプラでもしゃぶってな」
と酒場の髭面の悪党みたいなリアクションをするかもしれませんが。

最近のボンボンは一味違いますよ。
私もボンボン派だったのですが、Vガンが終わる位で買うのをやめまして。
それ以後は単行本をちょくちょく買うにとどまってたのですが。


去年辺りから、にわのまことの漫画が載りだした辺りから。
猛烈な勢いで雑誌の色が変化。
一時期、チャンピオンREDが核実験場と言われていましたが、
それを上回る混沌っぷり。ある意味ボンボンらしいと言えばボンボンらしいです。

 

で、今載ってる漫画。

コンブのかみやたかひろによるへろへろくんはまだやってますよ。まだ。
御童カズヒコの漫画もやってたのですが今月で打ち切り。
あと再録で天才バカボンもやっておられます。
そして騎士ガンダムのほしの竜一の漫画も今月から。

真島やリベロの武田のにわのまことによるデルトラクエスト。
これはアニメ化されるみたいですね。原作付きとしてもめでたいです。
んで天空の覇者Zやストーンバスターの宇野比呂士。
中華一番の小川悦司。
ボーイズビーの玉越博幸。
RAVEの真島ヒロ。

昔からの、と言っても世代が違うんで少し馴染みが薄いんですが。
SDガンダムフルカラー劇場、ドクターマリオくん、
一式まさとの武者番長風雲録、藤異秀明のUMA大戦ククルとナギ。
そして今月からじゅきあきらの海の大陸NOA.+。
ダイナミック太郎のおジャ魔神山田くん、藤原としひろのIDATEN翔。
やまにのぼるのとびだせターパン辺りは実にボンボン向け。悪くないです。特に山田は。

 

と、ここまでは、小川悦司や玉越博幸なんかはマガジン臭が強いのですが。
まあ、ボンボンに載っててもそんなにおかしく…ないと言えますよね、たぶん。

 

 

ですが最近になって、まあ、なんと言うか。
特色あるというか、雑誌カラーと全然違うというか。
そういう連載が増えてまして。


WHAT’Sマイケル、柔道部物語の小林まこと。

ハートカクテルのわたせせいぞう。

ゴンの田中政志。

大東京ビンボー生活マニュアルの前川つかさ。

よしえサン、気分は形而上の須賀原洋行。

 

まあ、そんな。講談社の都合が透けて見える布陣が敷かれておりまして。
雑誌の対象年齢と明らかに違う人間が言うことではないですがね。

 

 

ま、しかしながら、今月号は480円。
中々に読める内容で、特に損も感じてないです。
デルトラが100ページと雑誌の6分の1がにわのまことだったりしますが。
デルトラもにわのまこと的ギャグが無いものの無難に面白いです。
子供向けということもあってか正道、王道的漫画が堂々と描かれており、
大きなお友達が読んでも楽しめるが嬉しいですね。

 

そんな中でも異彩放ってるのが異色バトル漫画、ククルとナギ。
主人公ナギがネコ耳スーツですからね。
あとセリフ回しが異様に熱い。

「遅いよヒーロー!!!」
「キサマ…ククルをどうした!!?」
「お姫様はぁ眠りの森でお休み中だよォ。ぐだぐだぬかしたいことがあるならァ」
「ここまで昇ってきてから言えよぉ!!!!」

「頂上にいるヤツはあとは墜ちるだけだッ!!!僕がそこからたたき墜としてやるッ!!!」
「ここが頂上だと!!?ヌルいことを言うなァ!!!私はまだまだ昇りつめるッ!!!」
「なにをおおおおおおおおおお!!!」

と、今月のナギとテスカお兄様ですがやたら熱いです。あと黒い。
ナギ君、主人公ですが平気で死ね死ね殺す殺す言います。
その辺は同作者のデビルチルドレンを読んだ方はお分かりになると思いますが。
あとバトルが少し荒木っぽい。先月は鉄球。今月は手のひらからの弾丸。
だがいい、それがいい。ギャング風に言うとそれがベネ。

 

天使のフライパン、ダイナクロア、武者番長。
小林まことのガブリンもふつーにおもしろいのですが。いや、小林まこと絵のパンチラはいらないけど。

 

異色というなら巻末の天才バカボン。
友人の家にごちそうを食いにいうパパが、
ハジメとバカボンに勝った方を連れていくと戦わせ、
ハジメを抱えて投げて地面へ頭から叩きつけるバカボン。

お呼ばれされた妻と夫の家は子供がいない代わりに夫は犬を、妻は鳥を溺愛。
犬を苛めたガキを半殺しにして足をへしおってやったと話す夫。

ごちそうを待っている間に、妻が飼っている鳥を踏み潰すパパ。
そしてそれを言いつけようとする夫の犬を止めるために叩き殺すパパ。

ごちそうの用意ができたとパパ達を呼びにきて、
変わり果てたペットの姿を確認する夫と妻。
そしてペットの死を悲観して自殺する夫と妻のニュースを知るパパ。
だがそれを聞いて
「ほんとうの子どもを殺してもへいきな親がいる世の中なのだ。すこしは見ならうといいのだ」
で終了。

これ、幼年誌に載せちゃいけない時期の赤塚先生の漫画じゃありませんか?
バカボンらしいと言えば非常にバカボンらしいのですが。

子供向け(と思われる)のデルトラで始まり、バカボンで終わる雑誌。
いやあ、本当に混沌としててボンボンは今素晴らしい雑誌です。

 

来月は読みきりにホラー漫画家の犬木加奈子…

すげぇ!ボンボンすげぇ!超つえー!

んでその最強なボンボンの公式ページhttp://bombom.kodansha.co.jp/home/main.html

強いのにもほどがありますとも。


スーパーなジャンプ

2006年06月15日 00時37分31秒 | 漫画

隔週で売ってるスーパージャンプも買って読んでるのですよ。
読める漫画が揃ってて個人的にはお得感いっぱいです。

具体的にどんな漫画が載ってるかは公式行けば分かるんですが。
職人系の漫画が面白いです。
バーテンダーにナッちゃんに王様の仕立て屋にゼロ。
きららの仕事やおしとね天繕。
それにバラモン編に入って面白い暁男塾、王道ファンタジー漫画のキメラ。
バンパイアや検察官雷堂も面白いです。

13号からは村上もとかの『JIN-仁-』も毎号連載開始。
かなり読み応えがある雑誌に。

んで今号。
男塾は大豪院が空を飛び。
ゼロはダヴィンチコードを鼻で笑い。
バンパイアがようやく話が動き出して。
きららは亀に父親を浮浪者扱いされて坂巻に負けフラグ。
ナッちゃんはいつも通りの展開。どうでもいいけどSJの職人物の客層は
王様>バー>ゼロ>>>>>>>ナッちゃん
だよね。ナッちゃん客に恵まれなさすぎ。恐るべし大阪。

仁は普通に面白くて特に言うことは・・・。
人脈を広げまくる仁先生ですがこれから幕末話に入っていくのか、町医者続けるのか。
どうやって話を進めて、冒頭のタイムスリップネタに繋げるのか楽しみな所です。

 

今号特におもろかったのは王様の仕立て屋とキメラ。

今回も引き続きのフランス編。
久しぶりに織部が渋かった。
全体的にギャグ無しの渋いパート。
原因は小動物のセリフ0。
渋いオチ。
渋い独身男同士の背中。
ってーか手を伸ばせばよりどりみどりな状況なのに、
フランス編でのヅカ店長ぐらいしか艶っぽい話がないってのは。
ストイックにもほどがある織部の色恋事情。
塾生並の色無し恋無しさがあってこその今回ラストなんでしょうが。

 

そしてキメラ。
川落ちにて生存フラグかと思いきや堂々の退場。
退場といっても生きてても不思議はない男ではありますが。

前回で復讐の思いを全否定されたタッくんだからこその今回の復活展開。
さすが伊達に昭和臭いと言われてはいないですね。
ここを押せば熱いだろうってツボをガッツンガッツンに押しまくってくれます。
分かりやすすぎるほどの伏線だったのですが。
タッくんの肩にテリーマンマーク。超燃える展開。
致命傷も何故か塞がってるけど。いんだよ、細けぇ事は。
イベントが始まると体力全回復とか日常茶飯事じゃん。
疾風+烈風の体の負担とか。
答えとか出す前にこの勢いで四つ子の魂ごとガゼル斬り捨てて、
そのままの勢いでリンといっしょに1000倍サイファーを勢いで力任せに叩き斬って、
アガサとマチルダの戦いもシスとか裏側の連中の思惑も勢いで全部無視ぶっちぎって、
勢いのままのタっくんとリンの告白とキスでキメラ完。
もうそうなっても、全然違和感なく読み終えて感涙して、何だか知らんがとにかくよし!と言いきってしまえるほどの熱さと勢い。

そのぐらい今回のキメラはよかったんですよ、個人的に。


涅槃姫みどろ(1)

2006年06月13日 00時24分08秒 | 漫画
涅槃姫みどろ 1 (1)

秋田書店

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涅槃を求める者の前にあらわれる永遠の転校生みどろ。
何者なのか、そもそも人間なのかさえ謎のみどろが様々な人々にちょいと後押しするそんな厄いホラー漫画。

1話完結の霊やら呪いやら出るホラー漫画なのですが。
基本的にみどろは色んな人の願望を少し手助けしたり、
何か決定的なことを告げるだけであったりと。
物語の中心には立っていません。

物語の中心にいるのは多くの場合は何かの加害者。
そんな彼らが自分で掘った墓穴の周りをうろうろ歩いている所を、
足をかけて転ばして穴の底へ放りこむのがみどろの物語的な役割です。
大抵の場合はそれこそ因果応報な話なので、
残虐な話も後味の悪さはあまりありません。
アウターゾーンと怨み屋本舗を足して割った感じ。

この漫画の魅力は主人公であるみどろですね。
不気味でクールな正体不明の女子高生がことあるごとに、
「厄(やく)いわ」
と呟くんですよ。
言葉の意味はよくわからんが、とにかくどんな感じかは読んでいけば分かります。
ああ確かに厄いな、と納得できるはず。


この漫画に慣れると「いやーちょっと厄いなー」とか「これ絶対厄いって、超厄いって」
等々、日常の端々に厄さが溢れることは請け合い。

こう書くとギャグっぽく聞こえますが、ホラーとしてもなかなかいい厄さです。
1巻は一話完結の話が計9話。なかなか厄い読み応えがあります。
学校怪談やエイケンといった良質の厄いホラーマンガを世に出すので、
チャンピオンは本当に厄さに満ちた漫画雑誌ですね。
涅槃姫みどろ、こいつは厄いぜ。


岡星「苦しい、死んだ方が楽です」 山岡「じゃあ死ねよ」

2006年06月12日 23時17分15秒 | 漫画

Y十Mがおっぱい祭りな中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今日もいつものようにコンビニに行ってロージー今週も超受けーとか言いながら、
スピリッツ買って来たわけですが。
ああ、ついでに買ってきた日糧の焼ぷりんもちもちが旨かったです。
モチモチ感がモチモチしてスライム素晴らしいです。

さて、スピリッツ。
アグネスが残り4回だったり、コジューツがいつの間にか終わってたり。
実はケリ子がヒロインでより子はヒロインではなかたっり。
でもヒロインのくせにフラグを一方的に打撃で潰したり。

まあ、そんなわりといつもどおりのスピリッツだったわけですが。
今週ちょっと目立ったのが美味しんぼ。
部長と並ぶ美味しんぼの良心、岡星さんが突如うつ病になるというもの。
うつ病の知識は桜玉吉の漫画程度しか詳しくないので、つっこんだ話ができないのですが。
引用してみると。

 

山岡らと一緒に医者と相談する岡星。
医者「うつ病は病気です。風邪などと同じく治療すれば治る病気なのです」
岡星「治療をしなかったら?」
医者「一概には言えませんが、最悪の場合自殺に至ることも少なくありません」
岡星「自殺!」
岡星妻「いやよあなた自殺なんて!」

 

まあ、確かに最悪の場合、自殺しちゃう人もいるんでしょうが。
そんな致死率高いかなー、うつ病。
しかしながら、

 

診断の帰りに二人で電車に乗る山岡と栗子。
山岡「かつて俺の友人ふたりが次々にうつ病で自殺をした」
山岡「あのふたりに何の力にもなってやれなかったことが、今でも俺にはつらい」
栗子「あなた…」
山岡「本人は苦しいんだよ。苦しみから逃れるために自殺にまで追い込まれるんだ」

 

過去に山岡は二人も友人をうつ病で失った模様。
山岡計算では致死率が高いのです。
95巻近くよんでますが、そんな設定があったのかと驚かされますが。
確かに友人を二人も亡くしていれば、うつ病に敏感になるのわかる気がします。
しかしながら、

 

店を閉め、ぐったりしてる岡星と二人きりで話す山岡。
山岡「うつ病は心の力をここまで奪うのか」
岡星「ははは…なんだかもう十分という感じですね。何ひとつ心が動かない」
岡星「こんなに苦しいのなら、死んでしまった方が楽です」
山岡「じゃあ死ねよ」

拗ねた様な顔をする岡星。
岡星「言われなくても死にますよ」
山岡「死ぬと決めたらもう死んでいるのも同然だ。気持ちが軽くなったろう?」
山岡「あと一年だけ俺に命を預けないか?」
岡星「え?」

 

気力を無くし、うなだれる友人に死ねと言い放つ山岡。
過去にうつ病で友人を亡くし、うつ病がどんだけ辛いかを知りながら、
岡星に死ねと言い放つ山岡。
というか、他でもない山岡がうつ病を生き死にの問題へと追い込んでいます。

うつ病患者に「がんばれ」「お願い」と言うことがタブーなのは語られてるのですが。
死にたいと呟く人間に元気を出させるという意図があっても死ねと言い放つのは…。

生きる気力が失せた岡星に活力を与えるために、
過去に登場した京味に連れて行くことを決めた山岡と栗子と飛沢と大阪弁。

 

喫茶店で集まる山岡夫婦と岡星夫婦。
岡星「あの西音松さんの料理を、『京味』の西さんが作るんですか!」
山岡「俺が一年、命を預けてくれと言ったのはこれを考えてだよ」
山岡「どうせ死ぬならそれを食べてからにしたって悪くないんだない?」
岡星「そんなもったいない」
栗子「もったいないのは岡星さんの命ですよ」
山岡「一年間、西音松さんの料理の真髄を味わってくれ」
山岡「それから先は死のうとどうしようと岡星さんの勝手さ」
岡星「お願いします」

 

どいつもこいつも、うつ病を生き死にの問題にしやがります。
しかも1年という期限まで設けますか。
ひでぇ。

まあ、そういうことで、京味に連れて行き、
西音松さんの本通り料理する西健一郎さん。
素晴らしい料理を賞味するわけですが。

 

山岡「少し元気出た?」
沈んだ顔の岡星。
岡星「いや…これにはるかに及ばぬ仕事をしていたかと思うと」
岡星「情けなくなって気持ちが沈みます…」

慌てる山岡。
山岡「に、西さん。次、お願いします」

 

そんなわけで次の料理を出して、岡星さんの反応を試して次週へなのですが。

 

山岡「西さんの料理が岡星さんにどんな影響を与えてくれるか…」

 

すいません。素人が不確かな考えでうつ病の人を料亭やらへ連れまわすより、
治したいなら病気なんだし素直に医者に相談するべきだと思います。

うつ病というデリケートな問題を扱った今週の美味しんぼ。
過去に豚肉でガンを治した実績があるので、この料理で岡星さんもうつ病が治るのでしょうか。
赤ん坊にハチミツ食わせる話みたいにならなきゃいいんですが。