祖父の通夜、告別式ともに滞りなく終了いたしました。
まだ、ぽっかり穴が開いた感じは残っていますが。
祖母や母のことを思うと、夫と娘のことを考えると、いつまでも寂しがってはいられません。
悲しがっていても、毎日はやってきます。
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「おじいちゃん」とは思えないくらい元気で、毎日の散歩は欠かさず、ゴルフが大好きで
家の中でもパターの練習してたよね。
でも、7~8年前に大動脈の大手術を受けてから、だんだん「おじいちゃんらしい」元気がなくなってきてた。
『介護なんてされたくないから、手術も受けない!通院もしない!』って。
頑固に言い張ってたけど、娘ら(母達)の説得あってしんどい手術を何度も受けて、嫌な透析も通ってたよね。
「もぅダメじゃないか」と医者から言われることがあった時期も乗り越えて、すごく強い人だと思った。
なんだかんだ言っても、おじいちゃんは死なないんじゃないかとさえ思ってた。
けど、あの日。
転んで起きれなくなって…起こしてもらわないと起きれない自分が悔しくて。
透析も休みたいって言いだした。
急に、母に『今まで、ありがとう』ってお礼言ったり。
祖母に『愛媛にある墓を大阪に移してくれ』なんて言ったり。
私達があった3日前も、一番元気そうでYUIに手を振ってくれたりしてた。
(今までひ孫に興味なんかなさそうやったのに)
それが、おじいちゃんの『さよなら』やったんやね。
寂しいよ、あんなに一緒にいたのに。
実家から近いのに、大きくなってからはあまり顔出さなくなってて、ごめんね。
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葬儀屋さんに体を綺麗にしてもらうってのは知ってたけど、単に拭いてくれるだけじゃなくて
ちゃんとお風呂に入れてくれるところもあるんですね。
「ご家族の方も洗ってあげてください」と言われ、肩から手にかけて洗っていくと…温かいんですよ、手が…。
昨日は冷たくなっていた手が。
そうしたら、涙がとまらなくなってしまって…。
こんなに綺麗にしてもらえるんやね、よかったね、おじいちゃん。
綺麗にお化粧もしてもらったおじいちゃん。
頑固者だったから、笑顔なんてあまり見ることなかった。
でも、棺の中のおじいちゃんは、この世に満足しているかのように穏やかな表情で。
寂しがっている私達なんかをよそに、嬉しそうでした。
傍で号泣しているおばあちゃんに。
『そんなに悲しむなよ、ばぁちゃん』
そう、言っているようでした。
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2日に亡くなって。
3日に通夜を、4日に告別式を。
何故2日に分けてするのかを疑問に思ったこともあったけど。
親族が、最後のお別れの心の準備をする時間なんじゃないかなぁ、と。
急にいなくなっちゃったら、もちろん寂しいけど。
みんなで体を洗ってあげて、一緒に泊まって、花を入れてあげて、斎場まで見送って…。
ってしてたら、結構気持ちの整理つくもんです。
寂しいのは寂しいけど。
こういうのあると、家族の絆の強さも感じられるし、何より…大切な人が今、生きて一緒にいることが
すごいことなんだな、って。
神様に感謝してしまいます。
ずっとは無理でも、できる限りこの人たちと一緒にいさせてください、って。
そして、一緒にいられる時間をもっともっと大切にしなきゃな…って。
ほら、こんなにぶちゃいくでも幸せ。