いや、もう、びっくりです。ブログにしても「小説家になろう」にしてもこれだけ多くの人に見て頂くことなどかつてなかったものですから、戸惑っております。
昨日のこのブログ、IP(ユニーク)が1007という、初めての四桁。普段は50前後、更新した日は100行けば凄いという辺境としては、それはもうw
さて、いろいろ、作品についても質問を受けましたがその中で数件、かめのお医者さんのくだりがイヤにリアルですが、というのがありました。
実はこの部分、ほぼ実際にあった話です。一昨日も言いましたが、「かめきち」の裏テーマは「動物のお医者さん選び」。今回、カテゴリーを普段の「小説」ではなく、「爬虫類」としたのも、これをいいたいがためです。
このお話は、友人の飼っていたかめが亡くなった、という話からでした。聞いたのはもう四ヶ月くらい前でしたから、その時はふうん、と言う感じで、このような形にすることは全く考えていませんでした。
しかし、少し前にちょっとばかり力を入れた企画が終わり、呆けた状態になったとき、ふとこのお話のプロットが浮かびました。同時に、ネット調べとかめの本漁りをしているうちに、非常に気になる部分が。それがお医者さんでした。
爬虫類を飼っている人たちの方が感じる苦労のうち、「お医者さん」に関するものを多く見かけました。猫や犬を飼う方も同じかも知れませんが、爬虫類の場合、圧倒的にお医者さんが少ない。元気なうちはいいのですが、いざとなったら大騒ぎ、というパターンが多いみたいです。小動物ですが医者がひどくて訴訟なんて話もありました。
私はプロではないので、お医者さんに突撃取材など出来ませんwそこで先の友人にかめが亡くなったときの話を詳しく聞きました。やはりかめちゃんも最初に見てもらった医者がいい加減で、手遅れになったみたいです。で、その友人の願いも入れて「かめきち」を書いたのです。
ちゃんと爬虫類を診る事が出来るお医者さんに診せること。こんな当たり前のことがなかなか難しい。困ったら普通、ネットで調べます。で、お医者さんリストが出てくる。「カメやヘビOK」「トカゲも見る」など出て来るのですが、妄信してしまうと、ペットを金儲けだけのトンデモ医師に診せてしまうかもしれない。
もちろん、近所にない場合もある。大変だと思います。更に金額。驚きましたが、健保がないのだから当たり前なんですね。ペット保険なんかが好調なのも頷けます。
とにかく、いざと言うときのために。友人は危篤状態のペットを前にしてネットで評判を調べ捲くって東京のある医師を見つけました。この方はご自身、以前かめを飼われていて、ちゃんと診て貰える医者がないと感じ(やっぱりこの話のようなことがあったんでしょうか?)、なんとご自身が爬虫類の獣医さんになった、と言う方です。今や、かめを飼うベテランの方々では知らない方がいないお医者さんのようです。病院も賑わっていて、たくさんの小さな命を救ってらっしゃる立派なお医者さんです。
先程も言いましたが、友人のかめちゃんはその病院に行った翌日亡くなったのですが、彼は最後に先生に見て貰えてよかった、と言っていました。先生にお礼の電話をしたら、伝言を頼もうと掛けたのに、診察中で忙しい所わざわざ本人が電話に出てお悔やみを言ってくれたそうです。やはり、お医者さんは人間相手も動物相手も「仁」なんですね。
それはどこか?ですか?作品にはそのまま書きましたが、あとはお探し下さい。ただ、今も非常に混んでいるので、覚悟してくださいね。
直そうとする対象が好きでなければ、という当たり前のこと。この当たり前のことをどう調べておくか。悲劇的な別れがないように願って止みません。
私自身もかめはとても大好きです。でも、この話を書いたら、別れはつらいので飼うのは怖いな、と思います。しばらくは見るだけで我慢するとしましょうか。
↓この話を書かせてくれた「かめきち」に感謝。冥福を祈ります。