Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

永遠の0

2013-12-22 | ドラマ・映画・舞台の感想
初日、夕方の回。新宿某所で観て来ました。

そのシネコンの最大スクリーンでしたが、9割方埋まってました。
客層は、ツイッター等ではお年寄りや男性が多いとのことでしたが、ここは場所柄もあるのか、まったくそんなことはありませんでしたね。
老若男女バランスよく、という感じで。若い人の方が多いぐらい?
ほとんどの人がエンドロールが終わるまで席を立つことなく、それぞれの考えにひたりながら退場するような空気が流れていました。

ネタばれは避けたいし、戦争を題材にしているので、あまり思想的なことも書きたくありません。
かといって、「感動したーーー!」「泣けた!」とか書くのもどうかと思われますし、これもまた、感想を書くのが難しい作品ですね。

箇条書きでいくつか忌憚のないところを(あくまでも個人の印象です)。

■宮部久蔵は岡田准一さんのはまり役。怖ろしいほどの真摯さ、切ない愚直さ。現代人には見えない。
■三浦春馬さんの演技には最初から最後までまったく感情移入できなかった。少し残念。吹石さんも。
■田中泯さん、夏八木さん、橋爪さんは、すべてを成立させてしまう独特の説得力がある。
■濱田さん、新井さん、染谷さんらの若手俳優さん達のナイーブな演技もすばらしい。
■山崎監督の演出は、やはり時々鼻に着く。慟哭とか絶叫とかはほどほどでお願いしたい。ラストの陸橋シーンは(私には)無い方がよかった。
■とはいえ、きちんとエンターテイメントにもなってる。空中戦のVFXと演出は見事。邦画とは思えないレベル。原作もそうだけど、こういう内容をエンターテイメントにするのは様々な意味でとても匙加減が難しいものだと思うけど、適切なライン取りをしてると感じられた。サスペンス要素も効いてる。

私はラスト近くの宮部のシーンには震えが止まらなかった。
嗚咽が漏れそうで咽喉を締め付けた。
空中戦になると、当然、搭乗員の姿が確認できるわけではないけど、確かにあの零戦には宮部久蔵が乗っていると感じられる生々しさがありました。
この作品に携わったすべての人たちに心からの拍手を。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。