銀ねず圖鑑

短歌と日記と…あとなんだっけ。

2月27日(水)のつぶやき

2013年02月28日 | 日記

【1】梅が香は見し世の春のなごりにて苔の袂にかすむ月影(宗尊親王) #waka #jtanka 玉葉和歌集、雑歌一。これはこれで「月むかし」の変奏曲だと思う。「苔の袂(こけのたもと)」は法衣のことで、出家以前を思い出して涙が落ち、そこに映る月光が霞む。


【2】梅が香は見し世の春のなごりにて苔の袂にかすむ月影(宗尊親王) #waka #jtanka 業平「月やあらぬ春や昔の春ならぬ」では触れられていない梅の香に、昔を思い出してしまうのがポイント。ただ業平は「我が身ひとつはもとの身にして」だったけど、宗尊親王は出家してしまった。


【3】梅が香は見し世の春のなごりにて苔の袂にかすむ月影(宗尊親王) #waka #jtanka 以前見た家隆の歌が完全に想像の世界に遊んでいたのに対して宗尊親王は自分の実感としての「月むかし」を詠んでいる(それでも様式には則っているけれど)。どっちがいいと訊かれたら家隆のほう。


【4】梅が香は見し世の春のなごりにて苔の袂にかすむ月影(宗尊親王) #waka #jtanka 宗尊親王の歌は出来の悪い歌ではないけれど、実感と様式の乖離がもどかしい。新古今歌人ほど嘘に徹することが出来ず、京極派歌人ほど実感に誠実になれない。本人も分かってたんじゃないか。


【5】梅が香は見し世の春のなごりにて苔の袂にかすむ月影(宗尊親王) #waka #jtanka ちなみに宗尊親王は鎌倉幕府六代将軍で、初の皇族将軍。源氏将軍が三代で途絶えたあとは摂関家や皇族出身の将軍が幕府に連れて来られた。もちろん実権はなし。そんなだから腐るひとばかり。


【6】梅が香は見し世の春のなごりにて苔の袂にかすむ月影(宗尊親王) #waka #jtanka 宗尊親王は和歌で有名な将軍で、幕府にはそれ以前実朝という前例があったけど、実権もなく生かされている「隠者」を余儀なくされてしまったところまで実朝っぽい。(了)


まとめを更新しました。現在64首。 「銀ねずの和歌タイム」 togetter.com/li/324714



2月26日(火)のつぶやき

2013年02月27日 | 日記

たい平「私はHDDという略語を考えました」歌丸「何の略ですか?」たい平「ヒュー……どーん! どーん! どー」歌丸「山田くん、たい平さんの一枚持ってって」


円楽「YJJという略語を考えました」歌丸「ほう、何の略ですか」円楽「やるかジジイ!」歌丸「山田くん、円楽さんに1枚差し上げて」歌丸「1枚もないと好き勝手言いやがる」

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歌丸「たい平さん。今度はちゃんとやってよ」たい平「大丈夫です。YKSという略語を考えました」歌丸「それは何の略ですか」たい平「山田くん、さようなら」山田「(-_-#)」←突き飛ばし


アイヤー! マタ雪ノ予報アルヨー!(しつこく東京弁)


@kohana_onosaki 私は今の笑点は充分面白いと思うのです。木久扇師匠のカッパ(堂。)と雨乞いも含めて。



2月25日(月)のつぶやき その2

2013年02月26日 | 日記

えー、いまTPPというのが問題になっていますが、皆さんには三文字のアルファベットを使って新しい略語を作っていただきたい。そこで私が「何の略ですか」と聞きますから、そこで一言。…お、木久扇さん早かった。



2月25日(月)のつぶやき その1

2013年02月26日 | 日記

私は題詠に苦手意識があって、体調やらでうまく出来る時もあるのだけど大抵は最終的にお題が邪魔になってお題の言葉を削ってしまう…。そして必ず「好きに詠ませろやー、うがー!」と叫ぶ。


前に、いわゆる『いちごつみ』がチャットなどで流行したとき。あれも一種の題詠ではあるのだけど、仲間うちではその場で詠んだ歌はそのまま作品として発表せずに寝かしておくもの、っていう認識があった。誰の歌の、どの一語を使ったか忘れるくらいになってから推敲するっていう。


誰と『いちごつみ』をしたか、みたいなことは、例えば有名歌人とご一緒したりすると歌よりも「誰」の方が重要になってしまいがちで、その記録を公表したいっていう気持ちは分かるつもり。でもそのときの歌も、私はそのまま出したくない。その有名歌人さんもそうだと聞いて安心したりした。


私個人としては、題詠も『いちごつみ』もきっかけでしかなくて、完成品ではないという意識が強い。ほんとに、個人的に。うちの結社の歌会が題詠をやらないっていうのが大きいと思うけど。


題詠には題詠のためのテクニックがあって、それは「題詠歌会の場」において発揮される。お題にされた単語の周辺にしか目が届かないと、やはりそれなりの評価にしかならない。これには普段からの訓練とその場のメンバーや、本人の体調がとても影響する。


@reracise1972 わわわびっくりしました! 興味持ってくださってありがとうございます(あとでこっそりお教えします)。「いちごつみ」は、結社提出用の草稿を稼ぐのに重宝してます。


ただ題詠歌会で評価が高くても、ひとたび歌会の場を離れると歌じたいの評価が微妙になってしまうことがある。お題という評価基準があるせいで、そうなりがち。そこを超越出来るかが、本当のテクニック。


シャッターを切らないほうの手で受ける白亜紀からの二塁牽制(笹井宏之『ひとさらい』) #tanka #jtanka #短歌 これは、この写真をお題にして笹井さんが詠んだもの。 photozou.jp/photo/show/891…


【1】月やあらぬ春やむかしの春ならぬ我が身一つはもとの身にして(在原業平) #waka #jtanka 古今和歌集、恋歌五巻頭。詞書の後半「…またの年の春、梅の花盛りに、月の面白かりける夜、去年を恋ひて、かの西の対に行きて、月のかたぶくまで、あばらなる板敷きにふせりてよめる」


【2】月やあらぬ春やむかしの春ならぬ我が身一つはもとの身にして(在原業平) #waka #jtanka これも梅の名歌と言ってよいのだけど、梅が入ってないためにむやみに汎用性が高くなった。この歌のおかげで「月とむかし」という組み合わせがやたら使われるようになる。


【3】月やあらぬ春やむかしの春ならぬ我が身一つはもとの身にして(在原業平) #waka #jtanka 『伊勢物語』にも同じ歌が載せられていて、意訳するとこんな感じ。「月は? …違う。春は? …やっぱりあの時と違う。私だけが、あの時のままなのだ」。


【4】月やあらぬ春やむかしの春ならぬ我が身一つはもとの身にして(在原業平) #waka #jtanka ドンファン業平の伝説のひとつとして、関係のあった女性が天皇に入内してしまい、もう会えなくなってしまった。去年(むかし)はまだ会えたのにっていう。


【5】月やあらぬ春やむかしの春ならぬ我が身一つはもとの身にして(在原業平) #waka #jtanka 三島由紀夫『春の雪』がそんな感じだったでしょう? たぶん三島はここから持ってきてるはず。とりあえず今は「月むかし」の組み合わせを覚えておいてください。(了)


【1】梅が香にむかしを問へば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる(藤原家隆) #waka #jtanka 新古今集、春歌上。「家隆」は『いえたか』で正しいのだけど、ちょっと詳しいひとは『かりゅう』と発音します。定家を『ていか』と読むようなもの。いわゆる有職読み(ゆうそくよみ)。


【2】梅が香にむかしを問へば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる(藤原家隆) #waka #jtanka 「月むかし」の本歌取りとして、また家隆の代表作として有名な歌ですが業平の自問自答「月やあらぬ、春や…あらぬ」を梅の香りに問うというアイディアが付け加えられてます。


【3】梅が香にむかしを問へば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる(藤原家隆) #waka #jtanka さらに月影(=月光)が袖にうつる、とは何か。これは袖の涙に月が映るのであってね。こういう技巧は新古今歌人の一大特徴。本歌取りといっても言葉を持ってくるんじゃなくて場面を借りる。


【4】梅が香にむかしを問へば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる(藤原家隆) #waka #jtanka 新古今集ではこの後も「月むかし」が続きます。→【梅の花たが袖ふれし匂ひとぞ春や昔の月に問はばや(源通具)】【梅の花あかぬ色香も昔にておなじ形見の春の夜の月(俊成卿女)】、また夫婦。


【5】梅が香にむかしを問へば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる(藤原家隆) #waka #jtanka さらに「月むかし」は意外なところにも。【さらしなや姨捨山に旅寝して今宵の月を昔見しかな(能因)】【さらしなや昔の月の光かはただ秋風ぞ姨捨の山(藤原定家)】


【6】梅が香にむかしを問へば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる(藤原家隆) #waka #jtanka 月は秋の景物で、さらに秋が王朝人の結婚の季節だったから、「月むかし」は容易に秋へ転用できる。月の歌枕・信濃の姨捨山が使われるのは、都での昔を旅先の月を見て思い出すから。


【7】梅が香にむかしを問へば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる(藤原家隆) #waka #jtanka こういうアイディアを一首の古歌から思いつく底知れなさ。何て言うか、この打ち込み方は狂気そのものなんじゃなかろうか。(了)


まとめを更新しました。現在63首。 「銀ねずの和歌タイム」 togetter.com/li/324714


たぶん「史上最高(悪)の積雪量」みたいなことでしょう。ニュースになってました。 RT @toh_switch: ジムの更衣室でのおばちゃんの会話。雪が降るかもっていう話で「すごく寒いよね」「なんか史上最悪の…」で急に別の話になった。史上最悪の何だったんだ、気になる・・・



2月24日(日)のつぶやき

2013年02月25日 | 日記

【1】君ならでたれにか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則) #waka #jtanka 古今和歌集、春歌上。梅の名歌といったらこれ。「あなたの他に誰に見せるものですか。この梅の花の色も香りも、分かる人には分かるのですから」。


【2】君ならでたれにか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則) #waka #jtanka これはえらい汎用性の高い歌で、ナンパするのにも使えるし、身分の高い人の鼻の下をくすぐるのにも使える。梅の咲く時季がくれば、梅の枝たくさん用意して送りつけられる。

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【3】君ならでたれにか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則) #waka #jtanka でもやはりこの歌は女性に贈ったものと見たい。その方が和歌の春にふさわしい。恋の力がこれを詠ませた。(了)


【1】ひとりのみながめて散りぬ梅の花知るばかりなる人はとひ来で(八条院高倉) #waka #jtanka 新古今集、春歌上。これは先ほどの友則の歌へのアンサーソング。というか、この二首で時を超えた物語が出来そうじゃない。


【2】ひとりのみながめて散りぬ梅の花知るばかりなる人はとひ来で(八条院高倉) #waka #jtanka 友則は女性に梅を贈り、あなたと一緒に梅を見たいものですと詠んだ。高倉は、一緒に見たい人が訪れないので独り物思いに耽りながら梅の花が散るさまを見る。


【3】ひとりのみながめて散りぬ梅の花知るばかりなる人はとひ来で(八条院高倉) #waka #jtanka 「ながめ」の物思いは、長雨に振り込められて晴れぬ思いを強いられてるので、こう言っちゃナニだけど人知れず耽る自慰行為をも暗示する。女性の「ながめ」は、ばっちり恋の物思い。


【4】ひとりのみながめて散りぬ梅の花知るばかりなる人はとひ来で(八条院高倉) #waka #jtanka 恋歌が少年少女向けに全部プラトニックな解釈にされてたら面白くも何ともない。そしてこういう歌が恋の部立でなく季節歌に載せられてるのが新古今集。(了)


まとめを更新しました。現在61首。 「銀ねずの和歌タイム」 togetter.com/li/324714


みぶろ♪ みぶろ♪ #八重の桜

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なぜさいとうくん #八重の桜

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組!の時も汗くさかったけど、綺麗にドラマになってたからこの大河の汗くささは何かちがうね。 #八重の桜


「薩長土肥」と薩長が特別扱いになってるのは、この二藩だけが幕末に外国とほんとに戦ったから。外国の情報を握っていたのは幕府で、諸藩にはその情報が回らなかった。この矛盾に気づいた薩長が飛び抜けてしまう…。 #八重の桜


居候/本を返すと/気を利かし #八重の桜

銀ねずさんがリツイート | 2 RT

公家の衣装が平清盛の時と違うのがNHK時代考証のすごさ #八重の桜

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何か淡々とすごい話を流してるね、今年の大河。 #八重の桜