久しぶりの釣り。

 

なんだか渓を歩くことに楽しみが感じられなくなってきてるんだろうと思う。

それに加えて妙な革ブレスレットやら

時計ブレスレットを作るのが忙し過ぎたのかも。

こんなことをしても別に売ったりするわけぢゃないから

経済的なメリットは皆無である。

でも自分の心が美しいと感じるものを作ることには限りない喜びがあることは否めない。

そんな手作業との折り合いをつけながらの釣りだから

先鋭的な釣行はしないのである。

ところが！

今年の解禁を迎えて釣りの年券を買い込んだものだから

貧乏性のオイラとしては

これは釣りに行かざるを得なくなったのである。

一人で出掛けるとなると

どうしても安全第一となってゆるい渓ばかりになる。

結果どうしても渓魚たちとの出会いも少なくなって

なんだか面白くなくなってくるのも当然の成り行きだ。

釣りの諸先輩に誘われるとオイラにとっては楽な渓ではなくなるのだが

そこは一流釣り師の選ぶ渓は水も美しく

いかにも釣れそうな雰囲気の漂う場所になる。

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お爺に合わせて出発も遅くしてもらった。

自分はマナジリを決して馬鹿早い時刻に家を出て

眠い目をこすりながら釣りをするのって昔から好きぢゃない。

今は春もやっと緩み始めた時期だから魚の活性も低くて

すこ～し陽が上って水温もぬるまないと面白い釣りにはならない。

今回は魚を釣ることが唯一の目的ではなく

兎に角、渓を歩いて山の気を身に浴びながら

ご飯などを渓そばで炊いて遊ぼうぢゃないか？

と言う趣旨のお誘いである。

しばらく川沿いの道を奥へ走り

とある場所から入川する。

そこはなんとも幽玄な色をたたえた水が流れていた。

水量は多くて上流へ向かって遡行するのも難儀である。

しばらく遡行を続けながら竿を出す。

これは大した深さぢゃないと思いながら足を出すと

いきなり深くなって･･･

ウェーダーの両サイドからガボッと水が流れ込んできた。

わちゃ～冷たいぞぉ～。

子供の頃おねしょをしたときのような不快な冷たさがある。

足先までビッショリって感じだ。

腰の周りも冷たさ一辺倒だ。

参ったなとは思ったがいずれ体温で生暖かくなるのは

おねしょと同じだと思い直して

さらに上流を目指す。

美しい渓を見てると段々と冷たさは感じなくなってきた。

しかし魚は釣れなかった。

解禁当初の釣り人に相当攻められて隠れてしまったのかもしれなかった。

そろそろ昼時になったってんで

陸へ這い上がる。

ここは比較的簡単に這い上がれる場所なのでその点は楽だった。

ご飯を炊いて煮込みスープに焼肉などをご馳走になりました。

自然の中で食べるご飯の美味しさを久しぶりに味わいます。

ご飯を食べて体が温まったら

またぞろ元気が湧いてきた。

釣り先輩有難うございます。

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この場所からもっと上流を釣ろうということになって

午後の部に入ります。

自分のカメラを釣り先輩に渡しておけば水没なんてことには無縁だから安心です。

そしてオイラの雄姿？も撮って貰いました。

こんなところだもの絶対に釣れるとおもってたんだけど

空振りです。

何とも言えない良い色の水が流れてます。

呑みたくなっちゃうんで困るくらいです。

大きな淵に上から流れ込みがあり

そこから広々としたエリアへ流れ出している場所でしぶとく狙いますと

今年初めてのアマゴが掛かりました。

やれやれって感じです。

そこから3尾ほど釣れておしまいとなりました。

なんとか一谷一尾は逃れたようです。

釣り先輩は途中の小さな支流へ入り込んでアマゴを釣って来ます。

午後2時55分に道路へ上がり昨日の釣りは終了です。

車まで下ってくる途中の川景色を眺めるのはとても気持ちがよいものです。

天気が最高で小鳥のさえずりも耳に心地よい一日でした。

年をとっても付き合ってくれる友人には感謝です。

ウェーダーには水が入りましたが命の洗濯ができたのは確かでした。

さ～て。

次には何処へ行けるかなぁ～。

今年は去年よりは多く釣りが出来ると良いなと思っております。