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イタリアのサッカークラブ・パルマを応援する方向にはあったブログ

RISLTATO(Campionato、14-15^05giornata 1/2)

2014-10-01 23:59:19 | パルマ・試合関連14-15
▽第5節・試合結果詳報
○Udinese 4-2 Parma●
Marcatori…(U)28'+45':Di Natale、58':Heurtaux、83':Thereau  (P)22':Mauri、45+4':Cassano-rig-
Portiere…Mirante
Difensori…Mendes(st Santacroce)、Lucarelli、Felipe、Gobbi
Centrocampisti…Jorquera(65' Galloppa)、Acquah、Mauri
Attaccanti…M.Coda、Cassano、De Ceglie(61' Belfodil)
Panchina…Cordaz、Iacobucci、Rispoli、Ristovski、Lodi、Souza、Ghezzal、Palladino、Pozzi
Ammoniti…Acquah(23' #3)
Espulsi…Acquah(77')
[Udinese]Karnezis、Widmer、Danilo、Heurtaux、Piris、Kone(66' Domizzi)、Allan、Guilherme(87' Pasquare)、Agyemang-Badu、Di Natale(71' Muriel)、Thereau
Amm…Kone(38')、Widmer(45+3') Esp…

Arbitro:G.Calvarese


敵地でUdineseに逆転負けを喫する。第5節を終えた段階でParmaは1勝4敗、順位は17位タイ。ただし勝点3で
Parmaを含む4clubが並んでいるため、実質的には最下位に等しい。ちなみに5試合で4敗したのはParmaだけ。


これは厳しいな…「3連戦の3戦目」「Friuli」「Calvarese」「途中出場も噂されたDi Nataleが先発」「相手は好調」と
嫌な要素は幾らもあったが、これまでは先制すれば圧倒的な強さを発揮していただけにこの結果はショックが大きい。
ちなみに、2012年1月のDonadoni(All.)就任以降で逆転負けを喫したのはこれが2度目のことである。


先発について。Roma戦からはLodiがJorqueraに、PalladinoがCodaに代わった。中4日の試合間隔なのでMauriは
控えに回るのかと考えていたが、Donadoniは思い切って起用してきた。この判断は正解だったな。
一方でLodiは5試合目で遂に控えに。結果が出ていれば我慢も出来るが、そうでない以上仕方ないだろう。
そしてCodaは初先発。Chievo戦で活躍しながらRoma戦では出番なし。本人も期するところがあったのでは。

先発について、もう少し。Moduloは“表記的には”4-3-3だった。ただ画像でも示した通りちょっと凝ったことをしていた。
攻撃時はDe Ceglieが前線に入るが、守備に回る時はDe Ceglieが最終ラインや中盤に下がる5-3-2や4-4-2へと
変形していたのだ。画像で示した通り、左右非対称である。この目的はどこにあるのか。まずは左に流れることが多い
Cassanoを中心にそこから相手守備を崩していく狙いである。もちろんUdineseもCassanoを“最重要人物”として警戒
しているし、そこは手厚く守ってきた。そして、そこから先がParmaの真の狙いだった(のだと思う)。Cassanoを中心に
相手守備を引きつけることで、ピッチの右側に生まれたスペースをAcquahとMendesに突かせようとしていた
のだ。


実はこのやり方は5日前のRoma戦(※まだ全部観てないけど)でも試みていたこと。その時よりはCassanoが孤立する
ことも少なかったし、錬度は上がっていると思う。ただ、いかんせんAcquahとMendesにはキックの精度が欠けていた。
このやり方を採用するならTerzino DestraにはMendesでなくRistovskiの方が適していたのでは。まあMilan戦の後で
彼を再び起用するのはかなり勇気の要ることだとは思うけど。もちろんMendesの起用が失敗していたわけでもないが。


さて、試合。試合への入り方はここまでで一番良かった。足も動いているし、集中力が感じられる。全体的なプレーの
リズムも悪くない。こうなってみると、やはりLodiが…ということになる。いや、まあ彼だけが悪いのではないのだが。
試合に上手く入れさえすれば比較的安心して観ていられるのが(Donadoni政権下の)Parmaの特徴である。
その通り、22分にCassanoからのパスをエリア内で受けたMauriが振り向いて左足を振りぬく。先制!

先制するとほぼ負けないParma…なのだが、そこから僅か6分で追いつかれることに。(Parmaからみて)右サイドから
エリア内にクロスを上げられ、Badu(C)が頭で競ったその零れ球をDi Natale(A)に叩き込まれたのだ。クロスに意識を
奪われてUdineseにおける“最重要人物”をエリア内でフリーにしたのは論外だが、ここはDi Nataleの方が役者が一枚
上だったと認めるべきだろう。ここは切り替えていくところ。その通り、追いつかれた後もParmaのリズムは変わっていない。


2点目は…うん。カウンターから左のスペースに出されて、Gobbiがサクッと交わされ(滑った?)自陣深い位置から
エリア内に向けてグラウンダーでのマイナスのクロスが。Primo Paloに走りこんだThereau(A)がスルーすると中央で待ち
受けていたDi Nataleが再び豪快に叩き込んだ。Udineseの“よくあるパターン”に完璧に嵌められた感じ。
ただ攻撃的に振る舞う分スペースを突かれるのはある程度仕方ないにしても、ボールに釣られすぎ・後手に回りすぎで
あることも否定出来ない。守備の要であるPalettaを欠いているのは事実だが、誰が出ても同じ様なミスを繰り返して
いる
点は問題視すべき。それから、どこまで"difensa a 4"でやっていくのかも再検討すべきではないか。

それでもParmaは反発力を見せる。前半終了間際にドリブルでエリア内に侵入したMauriが倒されてrigoreを獲得。
これをCassanoが"Cucchiaio"で決めて見せた。"Cucchiaio"の理由だが、これは前半にKarnezis(P)が素晴らしい
プレーを披露していたことと無関係ではないと思う。ただ決めるのではなく、相手にダメージの残る決め方で…。
あの"Cucchiaio"は言わば後半への“布石”だったはず。残念なのは、それが生かされる展開が訪れなかったことだ。


後半開始。前半に怪我をしていた(※左肘も痛がっていたが、おそらく右足首だと思う)Mendesに代えてSantacroceが
投入される。Santacroceは今季初出場だが、Terzinoとしての経験もあるし、その実力も把握できている。Donadoniに
とっては当然の選択だった。…と言うか、Rispoliも居るには居るが、事実上Santacroce以外に選択肢はなかった。

58分、試合が動く。自陣左サイドでUdineseにpunizioneを与え、それをHeurtauxにrovesciataで決められてしまった。
確かにシュートを放たれた段階ではどうしようもなかった。高さが足りずにAcquahが頭でのクリアに失敗してもいた。
ただエリアのほぼ真ん中に居たHeurtauxがフリーだったのはどういうわけだ。いったい何をしていたんだ?
Heurtauxには約1年前のUdineでの試合でもpunizioneから大外で合わされて決められている。何故警戒しないんだ


再びリードされた後もParmaのgiocatoriが気持ちを切らせることなくプレーしていた点は評価したい。
しかしそこで差を作り出したのが両者の選手交代だった。
「Parma:61' De Ceglie→Belfodil」 「Udinese:66' Kone→Domizzi」
DonadoniはBelfodilをそのままDe Ceglieの位置に入れた。普通の4-3-3にしたと解釈して良い。ただ、あまり効果的な
一手だったとは言えない。De Ceglieの出来はさほど悪くなかったし、球離れの良くないBelfodilを入れるとこちらの想定
以上に“渋滞”を起こしてしまう。例えばDe CeglieでなくCodaに代える(Belfodil-Cassano-De Ceglie)とか、De Ceglieと
代えるにしても場所を変えるとか(Belfodil-Coda-Cassano)、BelfodilでなくGalloppaを先に入れる手もあったのでは。
「BelfodilでなくPalladinoを…」も含めて、どうすれば勝てていたなどと言えないのが辛いところだが…。

一方でStramaccioniの打った手は明確だった。中盤のKoneを下げて後ろを厚くする。4-3-1-2から3-5-2への変更で
Parmaにスペースを与えず、確実に失点する確率を減らしていく…。試合はStramaccioniの思惑通りに進むのだが、
これは3点目を取ったことで無理に攻撃を仕掛ける必要がなくなったからこそ打てた手でもある。
そう考えてみると、58分のあのバイシクルが決まった時点で事実上勝負がついていたと言うことになるのだが…。


試合は77分にAcquahが2枚目のgialloで退場となる。そこから先は何かを語る必要もないだろう。
結果は2-4。内容的に点差ほどの差があるとは思わないが、Calcioは内容判定でなくgolの数で勝敗が決まる
競技である以上、何を言っても無意味だ。少なくとも後半のParmaは勝利にはまったく値していなかった。
悔しかったら対戦相手より1つでも多くのgolを決めるしかない。それだけのことなのだ。



(※レビューは後半へ続く。)


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