朋輩の息子が原付の免許を取得し、先日練習を兼ねスクーターに乗って山中の職場へ来たらしい。
うわぁ、自分が原付の免許を取得したのが四十年前。
スクーターを手に入れ真っ先に向かった先は、意趣返しとばかりに自転車通学ん時ヒーコラいってた登坂だったのを思い出す。
話を戻すと、彼にはあんな事やこんな事、これからいろんな出会いや経験が待っているのかと思うと、素直にうらやましいという感情が先に来た。
自分はそろそろ先が見えてきたし、いつしか漠然とした不安が心の中に巣食うようになってきた。
しかし朋輩の息子の話を聞き、自分もかつて漠然とした希望や根拠のない可能性に胸を膨らせていたなぁ、なんて思い出し少しく気分が良くなった。