goo blog サービス終了のお知らせ 

ほな

ある日の忘備録

狩撫麻礼 「迷走王 ボーダー」

2010年08月31日 13時21分13秒 | 漫画



「迷走王 ボーダー」

これが狩撫漫画との最初の出会い。

18歳のときだから、かれこれ23年前。
内向的な性格で世間知らずだし、それゆえ世間への折り合いの付け方もわからず、イライラ悶悶としていた日々。
そんなとき読んだものだから、それはもう乾いたスポンジが水を吸うが如く。
こういう生き方考え方もありなんだ、と非常に馬鹿くさいが、勝手に自分が肯定されているような勘違いをおこし、何度も何度も繰り返し読んだ。

この漫画を、「所詮はバブル期のメルヘン」であるという意見を目にしたことがある。
確かに自ら極貧を選ぶ設定はバブル期だからこそかも知れないが、蜂須賀の哲学は世相に関係なく不変であると思う。
それに蜂須賀は、左翼的、ある種の教条主義的とも言えなくもないが、それがどうした、である。
「リスクを負わねえ奴は決して成長しやしねえんだ」
これがすべてである。

で、41歳になり「ボーダー」を未だに面白がっている自分はと言えば冴えない自営業者で、一応結婚はできたが偏屈がたたって貧苦にあえぐ日々。
世間に対し下らん理屈こねたり悪態をついては、奥さんに冷たい目で見られている。
勘違いが未だに直らんアホだ。
しかしこの漫画が好きだった人たちって、今はどうなんだろ。



最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2024-05-30 12:08:08
似たような年齢です(笑)20歳くらいでこの作品を読みましたが、今も自宅の本棚にコミック全巻並べてます。
「バブル期のメルヘン」的な事は当時からよく言われてましたね…この原作者の作品は「大人向けの童話」みたいな
ところがありますね。
返信する
Unknown (下呂山)
2024-05-30 21:33:54
この記事は随分前に書いたものですが、ここに書いていることは過去のことではなく、今も「続いている」のであります。
初読時から37年・・・あの時の気持ちとか、開放感とかも、忘れられないです。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。