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根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

指山~北峰~雨ガ池 5月20日(金)NO.1

2011年05月20日 22時09分32秒 | インポート

  指山(1449m)~三俣山・北峰(1690m)~雨ガ池(1358m)(登り編)

                  晴れ          *文字サイズは「大」が最適

(行程) 指山自然観察路入口(発9:30)→指山登山口(着9:45)→指山頂上
    (着10:30~発10:40)→崩壊箇所、岩崖下・旧ロ-プ残置(着11:12)→
     崩壊箇所、岩崖上・危険なガレ場(着11:27)→北峰頂上(着12:00) 

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「水呑み頭」石楠花観賞登山(←クリツク)の際「「徹爺じい」さんから
 指山ル-トで三俣山・北峰に登られ時の山談義があった。
 平成17年(2005年)の豪雨災害で岩崖の梯子場が崩壊した後、迂回路ル-
 トで登られ「往くにも不安、戻るのも難しい・・・」 事態に嵌まり苦難の単独
 行であった・・・との事であった。

〇私もこのル-トは登りたいル-トの一つであつたのでネット情報
 〔Gangeeの九州山歩きおおいた山日記〕(←クリツク)で予備知識は持っていた。
  
 機会があれば同行をお願いしたい旨の希望を伝えていたところ翌日、藤井
 さんから誘いの電話があり急遽、別に予定していた鞍岳山行を延期して今
 日の山行となった。
  「徹爺じい」さんは都合があり、藤井さんと二人連れとなる。藤井さんは豪
 雨災害前の梯子が設置されていた時代に登高された経験を持っておられた
 が迂回ル-トは初めてのことであった。

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▼スタ-ト地点の指山自然観察路入口では小雨が降り出す様な天気模様で
 あったが一先ず、指山を目指した。
  観察路はよく整備され、フラツトな道を快適に歩き15分で指山登山口に取
 り付く。 

〔9:30 硫黄山鉱山道、一般車両・終点
駐車場にある指山自然観察路入口〕      〔9:46 指山登山口の道標〕   

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▼展望の無い山腹をジグザクに登り、段々と傾斜が増し、岩塊を踏み、急登
 沿いに植生する石楠花を脇に見過ごして草台地に上がる。
 台地に広がるミヤマキリシマの株の合い間を縫って指山頂上に至る。

10:11急斜面の登路〕        〔10:32 指山頂上より三俣山・北峰(左のピ-ク)を望む

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〔指山頂上・深山霧島の広場〕    〔頂上より復路で辿る雨ガ池を望む〕

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▼指山頂上からは360度の眺望であるが・・・その頂上を覆うようにして背後
 にそそり立つ北峰の急斜面、その斜面には幾筋も土石流の痕跡があり、荒
 廃極まる山肌が真向かいに迫っていた。
  藤井さんからこれから登るル-トの説明があり「崩壊の具合によっては退
 き帰す」ことを承知で、取り敢えず崩壊箇所までを目指して鞍部に降りていっ
 た。
 鞍部からは緩やかな傾斜で始まり、林床にクマザザが生える自然林の中を
 歩く。

北峰頂上までの登高経路を確認する                       〔10:45 鞍部から
ズ-ム撮影(下の画像と一部ダブりあり)
〕                北峰と本峰を望む〕

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  〔10:50  鞍部からクマザザの登路  〕   

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▼段々と勾配が増し、尾根も細くなり、左側には土石流で抉り取られた
 急斜面の山腹が、スキ-場の直滑降コ-スのようにセパレ-トされて崩壊
 し、岩石が散乱する谷として山裾まで流れ落ちていた。
 登路がこの谷の縁際に迫ってくるとドウダンツツジや石楠花の木々が多くなり
 根株を�拙まえての登りとなる。 

         〔崩壊で派生した谷の左岸登路に咲く石楠花〕

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▼前方行く手に、岩崖が迫って来る・・・。此処が指山頂上から眺めた問題の
 崩壊地であることが一目瞭然に判断出来た。
  昔の固定ロ-プは崩壊現場の遺物としてまだ残っている・・・。
 暫くはこの崩壊の現場を見分する。

11:11 崩壊箇所、                                    〔11:15 崩壊箇所、
  岩崖下に向かう登路
〕                        岩崖下から指山を振り返る

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▼目印のテ-プを確認してこの岩崖の基部を右に回り込み、岩壁沿いを辿る
 踏み跡はハッキリしている・・・。

11:15 崩壊箇所、岩崖下(昔のロ-プ残置)を右に捲く〕    〔11:16登路を振り返る〕

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▼崖山の樹に掴まりながら垂直な岩崖を登り上げ、更にガレ場の急勾配を四
 つん這いで這い上がる。

〔11:20 崩壊箇所を右に
  捲いて更に岩場を進む〕                             〔11:25 岩崖の岩壁を攀じ登る〕

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▼登り上げた地点は、先ほど下で見た固定ロ-プ(昔の残置ロ-プ)の架か
 った岩崖の上部に位置する左岸の縁であった。

〔11:27 岩壁を登り上げ、更に               〔11:27崩壊箇所、岩崖上に登高
ガレ場の急斜面を登る〕            ・登路は画像の左から登り上げた〕

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▼対岸に生える潅木帯の入口付近に踏み跡らしきものが覗えたので、ガレと
 ザレが混在し、浮石の多い足場を渡る。だがしかし、登路と判断する目印の
 テ-プが見当たらない・・・。
 右岸から斜め上の左岸を眺めると登路らしきものが潅木帯に延びていた。

▼再び、左岸に戻ることとなるが斜め上への移動であるので足場は更に悪く
 なり掴まる物も無く、滑り易い、ズルズルと滑り落ちたら命は無い・・・。そん
 な思いが頭をよぎる・・・。慎重に、慎重を期して対岸に着く。
  潅木帯の入口の樹に黄テ-プが捲いてあるのを見つけて、ヤツト安堵感を
 覚え一息入れて、現場の足取りを振り返った。

▼「徹爺じい」さんが話しておられた「往くにも不安、戻るのも難しい」とはこの
 場所の事であろうか・・・?
 

〔11:30崩壊箇所、岩崖上の   〔11:31危険なガレ場から樹木に巻いてある
危険なガレ場を振り返る〕            黄テ-プ視付けて右の林に入る〕

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▼その後の登路はドウダンツツジや石楠花が植生する潅木帯の中を登る。
 踏み跡は明確で安定した登路であり、眼下には長者原側が見え隠れする。
 登路沿いに咲く粋の良い石楠花を愛でながらお鉢周りの縦走路に登り上
 げ、北峰頂上に至った。

〔11:47 登路沿いに多くの           〔11:47崩壊箇所、岩崖上から15分で 
石楠花が目立つ〕                    本峰と北峰の鞍部を仰ぐ〕
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〔11:57 縦走路出合の道標〕         〔12:01三俣山・北峰頂上にて〕

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復路は②に続く

(2011/09/06日加筆)        

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