根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

根子岳・西峰 4月4日(月)

2011年04月04日 23時01分27秒 | インポート

               根子岳・西峰(1394m)  
       (鍋の平~西峰本峰~日の尾峠~鍋の平への周回登山)

                  快晴

(行程) 鍋の平キャンプ場登山口(発8:55)→溶岩の大岩塊(着9:40)→
     二つ目のピ-クを右に捲く、転落防止ロ-プ設置場所(着10:20)
     →西峰本峰基部の標識(着11:05)→本峰頂上着11:30~発11:37
     →西峰双耳峰直下の登山道にて昼食(着12:15~発13:00)→
     日の尾峠(着13:45)→鍋の平キャンプ場(着14:40)

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〇根子岳への登山ル-トは一般道として、私の知る限りでは10本存在する。
  岩宇土山・福寿草観賞登山の際、「徹爺じ」さんから根子岳ル-トで未踏
 破の「鍋の平コ-ス」が一本残っているとの話があった。

〇私もこの鍋の平コ-スは登りたかったル-トである。
 何時でも行けるように下調べは既に終わっていたが、一人で登るには躊躇
 していた次第であった。
 藤井さんも登っていないと言うことで話は直ぐに纏まり、三人で登る事となっ
 た。

〇阿蘇市区長会会長をなさっている藤井さんのスケ-ジュルに合わせて、何
 時ものように前夜の電話連絡にて今日の山行となった。
 朝方の冷え込みで、根子岳上部付近は霧氷がつき白くしている。
 天気は最高の天気に恵まれていたが、鍋の平キャンプ場に着くと風の「通り
 道」であろうか・・・帽子が飛ぶような勢いで吹いていた。

 参考: 根子岳登山ル-トのコ-ス名→〔一般道10本+その他本〕

    ①ヤカタガウド②見晴らし新道③釣井尾根④箱石尾根⑤大戸尾根
    ⑥前原牧場⑦南峰⑧地蔵尾根⑨日の尾尾根⑩鍋の平
     その他にカガミガウドから見晴らし新道に繋がる⑪中山尾根

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8:40 色見集落の車道から根子岳を望む〕 〔8:40 西峰本峰ズ-ム撮影:左ピ-ク

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▼キャンプ場前の路肩広場に車を留め、キャンプ場西端(左側)にあるプレハブ 
 の建屋(京都大学火山研究所観測室)を囲むフェンスの左側に取り付き、
 フェンスに沿って登り出す。
 牧野の有刺鉄線に沿って、広い道を辿る。2度、有刺鉄線に遮られるが2回
 目の有刺鉄線越えは腰高となり愛用の竹杖が役に立った。
  その後はクヌギ林の尾根上を快適に登る。

8:55登山口: 建屋は京都大学火山観測室〕    〔9:05 クヌギ林の快適な登路〕                   

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▼登山口から30分位歩いた地点で登路上の瘤尾根を左に捲いて、立派に切
 り開かれたススキの中を進む。
 再び、尾根に上がり勾配のあるカヤトの、登路前方に一個の溶岩が現われ
 る。光沢のある溶岩の大岩塊の傍で一息入れて展望を楽しむ。

9:40尾根上の瘤を左に捲いて行く〕          〔9:42 溶岩の大岩塊〕

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▼眼下に観える清栄山の山姿・・・「徹爺じい」さんから清栄山と円満寺の云
 われを話され、また、「旦那(檀那)寺」という言葉も「徹爺じい」さんから聴い
 て、初めて知る事となった。

▼溶岩の大岩塊を過ぎ、潅木の生える岩山を駆け上がり、最初のピ-クを越
 える。
 更にクヌギ林の快適な尾根を登り、展望の良い所に至る。

9:46 清栄山を望む〕    〔10:13最初のピ-クを乗り越えて、更に尾根道を登る

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▼前方を見上げると西峰頂上に向かって連なる溶岩層の荒々しい岩塊断面
 ・・・・溶岩塊が斜めに走り、青空の天を突き、森羅万象の美を呈していた。
 阿蘇の山で他に見た事がない景観であった。

10:17 展望台から本峰への登路を望む〕   〔10:17 溶岩層の荒々しい岩塊断面

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▼暫く景観を堪能して、二つ目のピ-クと思われる尾根上の瘤山をトラバ-ス
 するため尾根から右下の谷側に降りて行く。
 登路の右下は山口谷への断崖となり転落防止のロ-プが設置されていた。
 潅木に掴まりながら瘠せた登路を用心深く辿る。

10:22 山口谷側に降りてトラバ-ス〕〔10:31トラバ-スを振返る:ピ-ク基部の左を捲く〕                  

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▼ススキの枯れ野を登り返して、潅木帯を登り詰めると根子岳南壁が真正面
 に迫る。右側には山口谷を挟んで南峰頂上に至る稜線が間近に見える。

10:36 登路より南峰を望む〕             〔10:46 潅木帯の登路〕  

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10:50 展望台から登路を振り返る〕  〔10:53 このコ-ス、一番の景観場所にて〕    

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▼山口谷源頭に屹立する岩峰群とそれに連なる岩稜と岩壁の迫力はこの
 コ-ス一番の景観であった。

10:53 山口谷の源頭に屹立する岩峰群〕  〔10:53 ロ-ソク岩を望む:ズ-ム撮影〕 

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▼潅木帯の登路を登り、次第にスズタケの急登が始る。
 スズタケの密生帯域から判断すると、西峰本峰の直下に上り詰めているこ
 とを過去に歩いた日の尾峠ル-ト(←クリック)の経験からして直感した。

▼本峰直下の肩に上がると、踏み跡はスズタケの中を右方向に延びていた
 。スズタケのトンネルを踏み分けて行くと、直ぐに樹木に取り付けて在る
道標板(西峰への矢印が示されている)と出合う。
 この道標は、本峰と日の尾峠ル-ト・鍋の平ル-トの分岐点となっている。

10:59展望台から更に登る:西峰の南付近〕 〔11:06 西峰矢印の標識板:分岐地点〕 

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▼分岐から23分で頂上に至ったがこの行程は、樹木に垂らした固定ロ-プを
 辿って木登りと崖登りで登高する事となる。

11:12 本峰頂上、直下の崖登り〕    〔11:15 本峰頂上、直下の木登り〕 

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▼頂上は風が強い・・・。早々に撤退して分岐に戻る。

11:30~11:37 西峰・本峰頂上にて〕        〔頂上より天狗岩を望む〕

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             根子岳・西峰本峰頂上からの展望 
〔根子岳北壁〕   〔根子岳南壁〕   〔高岳〕  〔鍋の平ル-トを振り返る〕

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YouTube: 根子岳西峰 本峰頂上からの展望 。

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▼復路は日の尾峠ル-トで下山して、峠より九州自然歩道を3.2km歩き、
  鍋の平へ周回した。

13:46 日の尾峠にて〕        〔14:03 自然歩道より西峰を振り返る:右のピ-ク

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14:19 自然歩道沿いの牧野から西峰を仰ぐ〕    〔14:52 上色見集落の車道から

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(考察) 今回は、ススキのカヤトも一部刈り取られていて、登路は比較的判り易
    かったが、ススキが茂る夏場は目印のテ-プが見えなくなる恐れがあ
    る。夏場は避けて紅葉時季以降がベタ-と思われる。
    

(2011/04/18日加筆)

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