トンでも映画を観てしまったので感想を書くことになった。
最初に見たときは面白いと思った。今年スターチャンネルで放送した録画を今頃鑑賞して
評価A(残す)としてamazonのコメント★一つを読んでるうちに評価B(基本残さない)
に下げるべきと思い(感化されやすいんです)、掘り下げて消すことに。
映画の導入部は主人公ルイーズの娘さんの成長と死の回想で、その暗い雰囲気のまま現在へ
大学で教鞭をとるルイーズ。生徒はまばら。学生から大事件発生を知らされる。
世界の12箇所に現れた「種」(12と言えば陪審員となるが)
アメリカでは「種」の主人とのコンタクトが行われていた。言語学の権威で軍の任務経験のある
ルイーズを選択し、彼女が聞かされるのが異性物の呻き声?
ルイーズはこの異性物とのコンタクトを進めるチーム(もう一人は物理学者イワン)を組んで
「種」に乗り込む。そこはスクリーン越しに異生物と面会できるステージだった。
・・・ここまで辿り着いた経緯はカットされている。どちらが一歩を踏み出したかが気になるよね・・・
彼らが来た目的を聞き出すため
コミュニケーション(文字)の相互理解がコンタクトの第一歩なので
その解読作業がスリリングに論理を駆使して語られるので前半は異生物の形状には目をつぶって
楽しめた。
で、後半は一気に事件に引き込まれ有無を言わせず進展して終わるのだが、
その内容は
①中国軍の会話「12隻は技術を提供する」
②ルイーズに「武器を提供する」
③各国が反応して通信遮断。(他国に遅れはとらない)
④中国が「種」に宣戦布告。(今の軍事バランスを保持する為?)
⑤そのテクノロジーの答えは1/12の情報を一つにすること。光速度を越えて移動する方法。
異生物の狙いはこのテクノロジーを全人類に配分する為には団結が不可欠ということ。
ノンゼロサムゲーム:敗者を作らないゲーム(UFOテクノロジーを独占している米国への嫌味?)
ルイーズは現状を打開する為、単身「種」に乗り込む。
⑥ルイーズにあなたの武器を使え。
⑦3000年後に人類の助けがいる。だから人類を助けに来た。
⑧この子は誰?(今頃?自分の娘だと気付いてなかったの)あなたの武器で未来を開ける。
⑨与えたのは彼らの言語。それで人類は未来を見る頭脳を手に入れることができる。
コミュニケーションが取れたルイーズは自由に未来を見ることができた。
さて、ルイーズが見た未来は彼女が経験していない情報を中国の将軍から教えてもらう
今やるべき答えだった。
ルイーズが見たのは未来なの?この先で将軍と会ったときは、今、見た未来の会話は成立しない。
彼女が戦闘を止めた未来を確定する為に、その答えを引き出す未来を創造したことになる。
この強烈なご都合主義。
異生物は未来を見て、足りないものを補う為に人類の前に現れた。未来は変えられないのではなく
変えられるという話のようだ。
ラストの彼女の笑顔は刹那主義に没したものではなく。実体験でそれを確信したものなのだろう。
ーそれなら、ひと言欲しいよな。ー
それにしても全人類が未来を自由に変えられる他人をコントロールできる力を得たらと考えると
末恐ろしいです。