ねこ☆にゃらーず

猫と暮らしながら感じること、動物ボランティアの日々のつぶやき

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堕胎はひどいですか?

2010-03-21 03:33:17 | ボランティアの本音
先日より、ある里親希望者さんとのやり取りで、考えることがありました。
その人は、野良猫を飼い猫にした、優しい人です。
ただ、その先住猫(未手術)が脱走した際に、妊娠した可能性がある。
今は妊娠しているか分からないが、妊娠していたら産ませる。
妊娠してなかったら、手術をする。
それでなおかつ、私の保護猫が欲しい。というものでした。

以下は、私がその人にしたお返事になります。厳しいものになりました。
でも、これは、すべての人に読んで、考えて欲しいことです。
特定の誰かへではなく、すべての人に向けた、私の気持ちになります。

先住猫ちゃんの妊娠の件。妊娠の判定は、現在難しいと思います。
ここからは動物ボラではない人には、抵抗があるかもしれませんが…
不妊手術は妊娠していても、できます。


私の場合は、妊娠している。または、可能性がある個体は、手術します。
絶対に産ませません。なぜなら、自分が生ませなくても、
世の中に不幸な子猫は、あふれるほど生まれてくるからです。

自分がまず、一つの元栓を閉めることにより、
他の野良猫や、捨て猫の赤ちゃんが、もらわれる可能性があります。
まず、増やさないことが大事だからです。


生まれるかどうか、わかるまで手術しないのではなく、
今、手術しようという選択はありませんか?


共同保護者とも話したのですが、私たちは世の中から不幸な猫を減らすための活動をしており、
そのためには、家庭における不妊去勢手術の徹底が一番重要であると考えています。

そのため、私たちの理念と相反する「不妊手術をしない」および、
「妊娠したら自家繁殖」を選択される方のところに、保護猫を送り出すことはできません。


現在、猫の数は「飼える人」の数をはるかに超えています。需要に対し、供給過剰なのです。


飼ってもらえない猫たちの末路は、野良猫であったり、捨て猫であったり、保健所です。

この飼ってもらえない猫を減らすために、私は啓蒙活動として、不妊去勢手術の徹底をお願いしています。
どうぞ、ご理解いただければと思います。にゃーも


妊娠した子の手術を、「かわいそう」と言ってしない人は、多いです。
産ませる人の多くは、「必ず里親を見つける!責任とる!」と言いますが、
その子猫をもらった人も、同じように増やます。
でも、その人は、きちんと里親を探すでしょうか?
仔猫が4匹生まれて、その子たちがまた4匹づつ産んで、1年で16匹になります。
その先は、無限大です。
そういって産ませていたら、猫はどこまでも増え、減らないんです。
そこから、野良猫や捨て猫が生まれます。


故意に妊娠させた、偶然妊娠してしまったにかかわらず、
自家繁殖をするという、責任の重さを理解して欲しいのです。
自分だけの問題ととらえずに、考えてみてください。


「かわいそう」と言う人は、もともと優しい人だと思います。
どうか、現実を知って、考えて欲しいんです。

感情的に野良猫のTNRボラを、「堕胎するなんて、ひどい!」と罵る人もいます。
TNRをひどいという人に言いたい。
毎日捨て猫や、みじめに死んでいく野良猫を見続け、世話をし、保護し、
もらわれないまま大きくなった保護猫を抱え、病気や障害を負って、
誰にももらわれない、世の中から捨てられた命を必死に守り、
どうしたらこんな不幸な子が、これ以上増えないようになるのか?
自分はこれ以上どうしたらいいのか?何ができるのか?

堕胎を反対する人は、そこまで追いつめられたことが、
考えたことがありますか?

全国、沢山のTNRボラが、心で泣きながら、詫びながら毎日手術しています。
今の時期は、繁殖シーズン。猫を捕まえるために、徹夜で張り込むボラさんも多いです。
血のにじむような努力をして、猫を減らす人たちの反対に、簡単に増やす人がいる。
増やすのは簡単。でも、減らすのは何十倍も大変。

猫が可愛いなら、猫が好きなら、
不幸な野良猫や、捨て猫を見たくないなら、
不妊・去勢手術をしてください。

きついことを言いましたが、私はもうこれ以上、辛い子たちを増やしたくない。
この気持ちを、理解していただける日が来ますように。

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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あの… (三好)
2010-03-21 08:17:45
間違っていたらごめんなさい。
今回のブログに出てくるのは、私の事でしょうか?

パソコンメールを開いていなくて、にゃーもさんからの返信はまだ見ていませんが、イヌネコの会のY様と、何時やりとりさせていただいてます。

その中で、私はにゃーもさんが言われているような、堕胎が可哀想、等書いてもいないし、もし生まれた場合どうするか、という話も、にゃーもさんが書かれているような話を私はしてないと思うのですが…

やりとりさせていただいたボラさんからも、堕胎の選択肢はないのか、という話も出ていませんし、私自身、「自分がベターだと思っていることでも、それは違うよ、ということがあれば勉強したいので教えてほしい」とも書きました。

その教え、がこのブログなのだと思うのですが、少々一方的ではないでしょうか?

堕胎の選択肢を皆様から与えられ、それを私が拒否したのなら、わかります。

しかし、私はその選択肢は皆様方からは与えられておらず、しかも、私が問い合わせメールをして丸二日、にゃーもさんからの返信はなく、Yさんとのやりとりしか私はまだしてないのです。

ボラの仕事は啓蒙が大事だとおっしゃっているのに、一方的に断罪して終わり、では不毛ではないですか?
せめて、直接話をしてから、判断していただきたかった。
少なくとも、堕胎がかわいそうとは思っていませんし…

今日の見学会、参加されるとのことなので、天候悪化で中止にならない限り、お伺いします。

お話をさせてもらえませんか?
返信する
続き (三好)
2010-03-21 09:02:08
先程、パソコンのメールを拝見しました、二通とも。

まず、私が指定した携帯メールに不具合があって届かなかったこと、お詫びします。
それから、にゃーもさんには、私は「いつでも里親希望」から知らされたアドレスに返信しました。
届いていなかったのですね。

Yさんとのやりとりも、本来の筋ではなかったようで、申し訳ありません。

ブログにあったとおりのお話がメールにもありましたが、最初のメールに「先住猫の手術が終わっていれば、話は別」とありました。
そして、この件に返事がなければ、お見合いはできない、との旨もありました。それは当然だと思います。
しかし、私がメールを見るまでもなく、お返事をすることもなく、なかったことに、のご連絡が…。

それは、私が先住猫に手術をしても、何がどうなっても、最初に私が様子をみさせてと言った以上、無理、ということでしょうか?

それとも、連絡がすぐに入れられなかったから、でしょうか?

モジャサンのこととは別にして、一度もお話させてすらもらえなくて、というのは、非常に残念なことでした。
返信する
Unknown (にゃんた)
2010-03-21 10:11:24
私が読んだ感じ、これって特定のだれか当てじゃなくたくさんの人にあてたメッセージですよね。にゃーもさんもそう書いてますし、私はボランティアでもないですけど。こちらを読んで考えさせらることがいっぱいあって泣きました。うまくいえないけどにゃーもさんは個人攻撃したくてこの記事を書いたんじゃないと思います。
返信する
同感です。 (KH)
2010-03-21 10:25:49
にゃーもさん、はじめまして。
犬猫の会で子猫を里子に貰い受けてから、にゃーもさんのブログをずっと拝見しています。
本当にTNRの活動、大変だと思います。うちのちびの保護主さんもTNRされていて、お給料のかなりの部分を野良猫、捨て猫のためにささげておられるとおっしゃっていました。
まずは不幸な猫を増やさない、猫を飼う人には不妊手術を、と啓蒙されるの、よく分かります。不幸な猫の里親探し、本当に大変だと想像できますから。
先日うちのちびがとうとう発情しまして、雌なのに性マーキングを始めて困りました。手術をしてからぴたりと収まりましたが、、発情しているさなかにうちの周りには雄猫がわらわらと集まってきて大合唱していたのですが、ほとんど首輪をしている飼い猫でした^^;こやつらは皆うちの庭で糞尿を垂れ流すんですよね。野良がするならともかく、飼い猫が、、そしてその飼い猫たちが野良や家出猫を妊娠させる、、本当にまず犬猫を飼っている人たちにもよく知ってもらいたいと思います。あと犬猫を飼うマナーと。外飼いok避妊なしの愛犬・愛猫家は本当の愛犬・愛猫家ではないと思います。そういう飼い方が犬猫嫌いを増やしているのだと思います。
今日はいい天気ですね。にゃーもさんの保護猫さんたちにいい出会いがありますように!!
返信する
三好さんへ (高橋です)
2010-03-21 11:19:07
はじめまして!私もにゃーもさんから、同じ内容のメールをもらいました。
私はアメショーの雄を飼ってるんだけど、家の中で飼ってるし一匹で飼ってます。だから不妊手術はしたくないし、健康な身体にメスをいれるのがいやだってにゃーもさんに言いました。雄は子供生まないから必要ないと思ってて。
その私にくれた返事のメールが上に書いてあるのと同じでしたね。
メールもらった時は腹立ちましたね。きついやな奴!ボランティアだからって上から目線に感じました。
むかついて気になったから、毎日ここのブログは見てました。毎日見てたら、ほかの人みたいに泣けてきちゃったんです。
さらにうちも猫が脱走しちゃってオスだから近所の野良を妊娠させたっぽい。アメショー柄の子猫が近所にいたんです。
びっくりしたし後悔しました。すぐネロを手術しました。
自分が体験するまで、にゃーもさんの気持ちなんかわかってなかったですよ。いまは後悔してます。今頃なんだけどにゃーもさんが言った意味がわかりました。
にゃーもさんたくさんひどいこと言ってすみませんでした。今頃許してくださいなんて言えないですよね。
だけどいまは反省して応援しています。。。
返信する
Unknown (三好)
2010-03-21 12:42:08
何ていえばいいのやら。

高橋さん、私はにゃーもさんのことをそんなふうに見たことはないです。
堕胎論についても、私は一切、拒否してませんし、その選択肢も与えられておらず、しかも、その回答すらしてないですから。

私は堕胎論について、にゃーもさんの考え方がどうこうとは思ってないのです。
ただ、わたしとしては、自分が意図していないことが、さも私の人物像として「出来上がっている」から、その部分についてだけ、一方的だと言っているのです。

実際、高橋さんがコメントされたことがそれを証明してます。

違うんですよ。

*****

にゃーもさん、ごめんなさい。
メールにしないでこちらに書いたのは、あくまでも記事があっての話ですから、こちらに書きました。

午後から、イベント会場へ出向いてお話させてもらおうと思っていましたが、お忙しい中それはいくらなんでも自分勝手だと思いましたし、それよりなにより、決定権のあるにゃーもさんが、私とは話したり会ったりするまでもなく、資格がないと判断されたわけですから、私はそれを受け入れようと思います。

来週に、うちの猫の手術をすることになりました。
掛り付けの獣医さんのところが一杯だったので、違うところでお願いできるようになりました。

順番が違っていましたよね。

短い間でしたが、この一件も含めて、非常に勉強になりました。

お体ご自愛くださいね、まだまだ季節柄朝晩冷えますから。

モジャさんの写真、一枚保存させてもらっていいですか?
モジャさんはじめ、どの猫さんにも、良い里親様があらわれますように。

お騒がせいたしました。
返信する
皆様と、三好さんへ (にゃーも)
2010-03-21 13:07:45
今、時間がないので携帯から、書いています。
そのため、このコメントに関するお返事は、夜になります。ごめんなさい。

まず、皆様に、理解していただきたいのは、
今回の記事で、特定の誰かを糾弾したいとか、
そういう気持ちはありません。

よくお読み頂いたら、わかると思いますが、
私が大勢の人と、やりとしした中で、
感じ、学び、得た気持ちをまとめて書いています。

でも当然、私と意見が合わない人もいます。
ボランティアでも、私の考え方は納得できないと、言う人もいます。
すべての人に、私はここに書いたのと、まったく同じ台詞を、
延々と、繰り返しています。
身に覚えのある方が、沢山いらっしゃると思います。

特定の誰かではありません。
皆さんに「自分のこと」と思って、読んでほしいのです。


三好さんへ

今回は確かに、メールの行き違いなどが、重なってしまいましたね。

三好さんからのメールが、来ていなかったこと。
携帯にメールしましたが、エラー返信なったこと。、
パソコンのメルアドに、メールさせていただきましたが、
こちらも今日まで、このブログまで、
3日近くご返事がいただけませんでした。

Yとは、頻繁にやりとりされたように見えましたので、
こちらにご返事がないのは、私の考え方に納得出来なかったと、
解釈しました。

また、三好さんの条件の場合、
普段なら、即効お断りなのですが、
私的に、野良猫を飼い猫にされていたり、
心にぐっと迫るものがありました。

また、Yが間に絡んでしまったことにより、
期待を抱かせてしまっているのも、感じ取れました。

私的にも、どのようにお断りしようか、
とても悩み、周りとケンカした3日間でした。

ブログを書くより前に、前日に遅らせて頂いたメールにて、里親の件は、きちんとお断りしましたが、
お書きしたように、私はこのブログで、延々と、何故不妊手術が必要かを、説いてきました。

三好さんは、これから変わられると思います。
でも、今現在は、お渡しはできません。

お気持ちは、本当にうれしく思います。
申し訳ありませんが、ご理解ください。
返信する
Unknown (三好)
2010-03-21 13:19:53
了解いたしました。
お忙しい中ありがとうございました。
返信する
猫たちのことを・・・ (無飛)
2010-03-21 22:28:11
お久しぶりです。いつも、ブログは読ませていただいております。
今回の記事・・・涙が出てしまいました。
人、それぞれの考え方はあります。
でも現実に、厳しい中生きているのは猫達です。人の身勝手さに翻弄され、本来なら自然の中で生きていく動物達が、今の世の中では生きていけれません。
生きていけれないどころが、その命を消されていくのです。
最近、譲渡会で里親希望さんから「家に1匹半年の雌猫がいるんだけど、もう1匹雄の子猫がほしいんです」・・と、
「避妊はされておられますか?」
「いいや~。子猫みたいし」
「・・・・・」「子猫は、どうされるんですか?」「飼うよ」
そんな問答の末、『子猫は一度に4匹は生まれますよ。その仔たちの面倒は全部、みれるんですか?』「うーん。なんとかなるでしょう~」
そんな会話に中、横から同伴していた女性が「無理だって!」その言葉で、その人も子猫を生ませことを断念、避妊を約束してくださいましたが・・・。このような甘い考え方が、どんどん不幸な猫達を増やしていくんだと思います。
猫たちを家族として受けれていただく方、みんなやさしい心の方だとは思います。
しかし、先を考えて本当の意味での猫達の幸せを、思い描いていただきたいと思います。
TNR活動などしなくていい、そんな世界が来てほしいです。
ひいては、ペット業界のあり方も、考えていってもらいたい世の中です。

にゃーもさんの今回の手紙、一人の人に宛てたものではないです・・・
本当に、日本中の人に訴えかけたい言葉です。
微力ではありますが、私もTNR活動・・・頑張ろうと思います。
返信する
はじめまして (ケリー)
2010-03-21 23:10:45
はじめまして、にゃーもさん。
えひめイヌ・ネコの会より子猫を譲渡していただき、また保護した子猫の里親様をいっしょに高島屋前で募集させていただいた者です。

にゃーもさんのおっしゃっている事、私は賛同
します。
目の前のやさしさより、真のきびしさを知って
いらっしゃるからこその、コメントだと思うのです。
そして、本当に猫ちゃんのことを考えている
なんとか、幸福になってもらいたいという
揺るぎない気持があふれていると思います。

会より譲り受けた子猫は、今では3才になり
元気に過ごしております。しかし、貰い受けて一週間目に心筋症が発覚し、現在も投薬を続けています。里親に出したにゃんこも、元気で
過ごしている様子です。

ずっとずっと以前からブログ、拝見させていただいていました。
私は、にゃーもさんのこと大好きです。
私も、自分にできる範囲で自分にできる事を
していこうと思います。
実は転勤族なので、つい一週間前に愛媛から
転出しました。
家族の一員に会わせていただいた、皆さまに
感謝しています。
にゃーもさん、お身体ご自愛くださいね。



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