今日はエアコンガスクリーニングとオイルフラッシングについてのお話し。

当店ではスナップオンのエアコンガスステーション DUAL PROを使用しています。

当店ではスナップオンのエアコンガスステーション DUAL PROを使用しています。
ちなみにですが、なにがDUALなのかというと、現在街中を走っているほとんどの車に使われているエアコンガスであるR134aと数年前から新たに採用されているR1234yfの両方に対応出来る装置なんです。


エアコンガスクリーニング。


エアコンガスクリーニング。
なぜエアコンガスをキレイにしなきゃいけないのか?


個人的には故障のリスクを下げることが1番の理由だと思ってます。
このスナップオンの装置に限らずエアコンガスクリーニングが出来る装置を持ってるお店はよく『エアコンの効きが悪くなってませんか?』『エアコンガスクリーニングをするとエアコンの効きが良くなります』『エアコンガスの補充が必要です』的なことを謳い文句にして宣伝をしてます。
間違ってはないと思います。
でも自分はどちらかというと故障リスクを下げることを主目的として施工して、その付加価値としてエアコンの効きが良くなってるのかなと思ってます。
施工の結果としては一緒なんですけどね。
車のエアコンは建物に設置するエアコンと違い、エンジンの振動、道路を走ることで路面からの振動の影響を常に受けてます。そういった環境で使われることを想定して設計はされてますが、部品の接続部分からは少量ですがエアコンガスが漏れてしまいます。
漏れたことで空気が入る余地が出来て、その中に含まれる水分が徐々にエアコンシステム内で悪さをします。
その対策としてエアコンガス及びエアコンオイルには吸水性の性質を持たせていて、少量の水分では壊れないようにしてますが、限度を超える水分が入った場合には吸水出来ないですし、水分を含んだエアコンガス及びエアコンオイルがエアコンシステム内を循環することがエアコンにとって良い環境ではないと思います。
なので定期的にエアコンガスをクリーニングする必要性が出てきます。
一昔前にはこんな装置はなかったので大半の車はしてなかったことを考えるとしなくても大丈夫なのでは?と思われるかもしれませんが、結果として古い車のエアコンは故障しています。必ずしも壊れるわけではないですが年々リスクは増加します。
一昔前よりも車の耐用年数や保有年数が増えていることを考えると、より長持ちさせる為には必要な予防整備だと思ってます。
壊れることで修理代が掛かるから車を乗り換える、、、と言う流れにはなって欲しくないですね。


エアコンガスクリーニングの他にオイルフラッシングという機能もあるんですが、これはエアコン配管内のクリーニングです。
エアコンガスが汚れているとエアコンガスが流れる配管内も汚れます。この汚れを落とすためにエアコンガスを気体ではなく液体の状態で配管内に入れて洗浄をするからオイルフラッシング。
エアコンシステム内の詰まりを解消することでエアコンの効きを改善することが出来ます。他にもエアコンコンプレッサーが故障した時の配管洗浄にも使います。
ホンダ N-BOX 2018年式 14800キロ


新車登録からまだ2年半でエアコンの効きについて特に何の不満もなかったんですが、エアコンガスクリーニングの効果を説明して施工となりました。ワコーズのエアコンガス添加剤パワーエアコンプラスも同時施工。
施工前の現状チェック。
吹出口温度は14℃。


エアコンガス回収量は250グラム。


エアコンガス回収量は250グラム。
この車の規定量は310グラム。

施工後の吹出口温度は12℃。

施工後の吹出口温度は12℃。
施工前と比べるとマイナス2℃。

この日はいつもと違う時間帯に車に乗ってることもあり、効果については前よりも効いているのかな?程度だったようですが、数日後に確認すると『いつもと同じ状況で同じ温度設定にしているといつもより寒くて凄く効いているのがわかる!』と感動されていました。

この日はいつもと違う時間帯に車に乗ってることもあり、効果については前よりも効いているのかな?程度だったようですが、数日後に確認すると『いつもと同じ状況で同じ温度設定にしているといつもより寒くて凄く効いているのがわかる!』と感動されていました。
効きに関してはすぐに効果がわかることでより費用対効果が分かり易いのですが、将来の故障リスク低減にも必ず繋がりますので施工する価値は必ず有ります。
ご依頼お待ちしてます!