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ガレージSMAK

RCZ 車検整備と冷却水漏れ?

金沢市のお客様から車検整備の依頼です。
以前から付き合いのあるお客様なんですが、春から転勤で三重県へ行かれて今回車検のために来てくれました。遠いところからありがとうございます。

プジョー RCZ T7R5F03 2010年式 66500キロ
入庫時に気になることを訪ねてみると『最近、メーターに冷却水が少ないっていう表示が何回か出たので、量販店でLLCを買ってきて自分で補充しました』との事です。
2年ぐらい経てばある程度の自然消費による減りはありますが、短い期間に頻繁に補充となるとエンジンの中か外に何らかの漏れの可能性がありますので、注意して点検していきたいと思います。
あと自分で補充したというLLCの残りがトランクルームにあったんですが、やはり国産車用でした。エンジンオイルもそうなんですがLLCも国産車と輸入車では規格というか主成分が違います。LLCでいうとプロピレングリコールが主成分となり、主な違いは毒性が低いことと熱吸収と放熱性に優れている点ですね。その為、一般的には同排気量の国産車と輸入車を比べるとラジエーターの大きさが輸入車のほうが小型サイズになっています。入れ間違えたからといってすぐにどうこうなるものではないですが、成分の違いはあるので混ぜて使うのは宜しくないと思われますので、漏れて無かったとしても交換は必須ですね。

最初にエンジン下をほぼ覆い隠してるアンダーカバーを取り外し。



まずはエンジンオイル取替。

使用するオイルはモチュールのエイチテックプライム。

ワコーズのスーパーフォアビークル、フューエル1、フューエル2を注入しておきます。

エアコンフィルターはエンジンルームからアクセスします。

カウルトップ下の僅かな隙間の奥にあります。


先ほどの外したアンダーカバーを見てみると冷却水が漏れているのか濡れています。

確認してみるとインタークーラーのホース付近とミッションケースに冷却水が漏れた痕跡がありました。







上から確認するとインタークーラーのホースの上側にラジエーターのホースがあり、ホースから漏れているようです。

ミッションケースの上側はそのままでは確認できないので、エアクリーナーボックスやインテークパイプなどを取り外し。



どうやらサーモスタットハウジング付近から漏れているようです。

というわけで冷却水を抜き取ります。


このホースを取り替えるんですが、このままでは外れません。外すためには…

フロントバンパーの取り外しが必要でした。



漏れてたのはラジエーターへの接続部からでした。

フロントバンパーを外さなきゃいけなかった理由はコレです。バンパーを外さないとアクセス出来ない箇所にボルト止めされてました。

サーモスタットハウジングはバッテリーなど色々外してやっと脱着出来ます。見にくいですが中央の太い配線の奥にあります。

取り外した状態。

取り外したサーモスタットハウジング。
サーモスタット一体式になります。
製造時の繋ぎ目から漏れてるのかと思ってたら…

ではなく、繋ぎ目の付け根でした。

新旧の比較。右が新品で対策品となってます。水温センサーの位置が変更されててカプラー形状が変わり、配線が別部品となってます。





サーモスタットハウジング取り付け。

外した部品を戻しLLCを入れてエア抜きをして取替完了です。

当店では輸入車のLLCにSWAGを使用しています。

最後にヘッドライトの磨きとコーティング。



他にワイパーブレード、ブレーキフルード、ナンバー灯バルブを交換して整備完了となりました。

今回はタイミングよく?車検のタイミングで修理が出来ましたが、冷却水漏れは漏れが酷くなり走行不能になった可能性もあったわけで、何かいつもと違う音や症状に気付いた場合はなるべく早く相談して頂けるといいかなと思います。

それでは皆様からの整備のご依頼お待ちしてます。



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