お客様はもう帰られてたので電話で確認。すると、かなり前からあまり涼しくないと思いながらもそのまま使っていたとのことでした。
スズキ ソリオ MA15S 2011年式 83700キロ

とりあえずは元々の依頼である板金塗装。


車両保険を使うとのことでしたので、バックドアとバンパーを取り替えてキレイに修理させて頂きました!
そしてエアコン。
まずは作動状況の確認。
コンプレッサーはスイッチの切り替えでちゃんとクラッチが動いてます。配管の継ぎ目やコンデンサーなどに漏れの形跡は無し。
というわけで、圧力と吹き出し口温度のチェックへ。

スナップオンのエアコンガスステーションを接続。

吹き出し口温度は22℃。この日は外気温が29℃だったので若干涼しい風は出てるけど、直接風が当たらない状況では涼しく感じないです。

スナップオンのエアコンガスステーションを接続。

吹き出し口温度は22℃。この日は外気温が29℃だったので若干涼しい風は出てるけど、直接風が当たらない状況では涼しく感じないです。
圧力も低圧が若干高く、高圧が若干低いですね。

規定量の370グラムにセットしてエアコンガスクリーニング開始。






回収量は145グラム。規定量の半分以下…約40%しか入ってなかったです。さすがにこの量だと効きが悪くても不思議ではないですね。

規定量の370グラムにセットしてエアコンガスクリーニング開始。






回収量は145グラム。規定量の半分以下…約40%しか入ってなかったです。さすがにこの量だと効きが悪くても不思議ではないですね。
エアコンオイルは30グラム排出したので、新しいオイルを30グラム補充しています。

エンジンルーム側には大きなガス漏れの形跡が無く、エアコンガスクリーニング時のリークテストでも1分間真空を保持していたので、大きなガス漏れ箇所はないということで、年々少しずつガスが抜けて現在に至ったのかなと。
コンプレッサーの保護と各部のシール性の復活・強化目的でワコーズのエアコン用添加剤、パワーエアコンプラスを注入しておきます。




施工後の確認。
エアコンガスを規定量に合わせることで吹き出し口温度は14℃まで下がりました!体感でもしっかりと冷気を感じれてます。
圧力も低圧・高圧ともに正常範囲に入りましたので、コンプレッサーも問題ないと思います。

今回の車のように特に漏れている箇所が無くても、エアコンガスは走行時の振動等によって、少しずつですが漏れて減っていきます。
エアコンガスが減ることによって本来の性能が出せなくなり、知らず知らずのうちにコンプレッサーに負担を掛けることになっています。終いには効きも悪くなり、エアコンガスが抜けた空間に空気が入ることで、水分がエアコンシステム内を循環し各部を劣化させ故障に繋がっていきます。
エンジンオイルを定期的に交換するようにエアコンガスも定期的に交換・メンテナンスが必要なんです。
皆様からの整備のご依頼お待ちしてます。