宇宙哲学フォーラム

アダムスキーの宇宙哲学は、他の惑星の人々から伝えられた宇宙の法則の教えです。

人体への放射線の影響

2011-03-22 12:35:07 | Weblog
原子力、放射線になじみのない人々が今回の福島原子力発電所の事故を
正確に理解するにはどうしたらよいのでしょうか?

厳密には専門書の説明と違う部分があるかもしれませんが、以下に簡単
な説明を書いてみました。

原子炉の事故によって私たちにもたらされる影響は、簡単に言うと次の
2つです。
1)原子炉から漏れ出た放射性物質(気体または細かな塵)が風に運ばれ
 て私たちの身の周りまで飛んできます。
 すると放射性物質が発する放射線を直接体に受けるか、放射性物質が
 付いた食物を食べると体の内部が放射線を受けます。
放射性物質とは何か?を説明すると難しいので、ここでは放射線を出
 す物質とだけ憶えておいてください。
2)原子炉から漏れ出る放射線が私たちの体に直接当たる。
 これは現地に行かない限り、あり得ない事です。今、原発で作業され
 ている方々はその状況にいます。

それでは私たちは今どのくらい放射線を受けているのでしょうか?

原子炉の事故による放射能漏れの影響を知るためには、
・原子炉からどのくらい放射性物質が漏れ出たのか?
・原子力発電所付近での放射線の強さはどのくらいか?
という情報が必要です。

放射線の影響を正確に表そうとすると、
1)照射線量:放射線の強さ。
2)吸収線量:物体に吸収された放射線のエネルギー量。
3)線量等量:放射線の生体的影響量。
の3つの表現が必要となります。
ただし上の情報は事故後の対策・検討を行っている人には必要ですが、
直接、関係のない一般人向けにはほとんど発信されていません。

放射線に詳しくない人に細かな数値を伝えても理解してもらえ
ないし、いちいち解説を付けるのも難しいでしょう。
そのため、一般向けの報道では3番目の線量等量で使った表現で
放射線の影響を伝えています。

線量等量とは人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測る
物差しとして使われる単位です。
そして「シーベルト(Sv)」という放射線の単位が使われています。

日常の生活の中でも、宇宙から降ってくる放射線や食べ物の中に
入っている放射線などを1年間に平均で2400マイクロシーベルト
を受けている、と言われています。
1マイクロシーベルトとは1シーベルトの100万分の1ですから、
他の数値を比べやいようにミリシーベルトで書き換えると、
2400マイクロシーベルトは、2.4ミリシーベルトと同じです。

「1年間に」と書かれているように、何々シーベルトという値は
放射線が飛び回っている状況に人が何時間か立っていて、その間に
その人が受けた放射線の量によって決まります。
だから強い放射線を受けても短い時間ならば影響は少ないことに
なります。

ちなみにレントゲン撮影による放射線検査による被曝量というと
概ね、
 歯科検査(大きなレントゲン写真)で、0.02ミリシーベルト
 胸部撮影で0.1ミリシーベルト、
 胃透視で15ミリシーベルト、
 CT検査で20ミリシーベルト以下
程度です。
勿論、照射部位以外に直接X線を受ける(被曝する)事はありません。

例えば、胸部のX線撮影自体は1秒もかからないでしょう。
その時間で自然界の放射線から1年間に受ける被曝量の24分の1
となります。
だから撮影に使うX線は非常に強いのですが、短い時間なので
被曝線量は小さいのです。胃透視やCT検査の被曝線量が胸部撮影
に比べて大きいのは検査時間が長いためです。

最後にこれらの数値を「屋内退避および避難等に関する指標」と比
べてみますと、
<参考>
「原子力施設からの放射性物質または放射線の異常な放出が発生した
 場合には、周辺住民の方々の被ばく低減のため防護措置を緊急に講
 じる必要があります。
 その目安として、
 外部被ばく10~50ミリシーベルト(内部被ばく100~500
 ミリシーベルト)の予測線量で屋内退避、
 外部被ばく50ミリシ-ベルト以上(内部被ばく500ミリシーベルト)
 の予測線量で避難などを行うこととしています。」
と書かれています。
 ただし放射線の強さとか屋外にいる時間を考慮しないと被曝線量が
どのくらいになるか判りません。
 上の数値を見る限り、避難指示が出た状況においても人体が受ける
放射線量はX線による検査などと比べて、それほど大きい数値では
ないと思われます。(CT検査の数回分くらい)
結局、詳細な情報を持たない人は避難指示に従うのが無難でしょう。
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内部被爆の問題について② (精霊の守り人)
2012-01-24 20:28:29
 アダムスキー関係者が、原発問題について、関心を持つと言うことは、とても重要なことであり、特に今後私たちの身体に起きてくる内部被爆の問題について、その解決方法を調べて、この社会の中に広く希求してゆくことは大切なことであると思われます。

 私たちは内部被爆が具体的にどのような症状で顕れてくるのかということを知るためには、やはり、チェルノブイリ原発事故で何か起きてしまったのか、公式政府の発表ではなく、民間の科学機関の研究成果を学ぶ必要性があると言えます。

 『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響』という本が合同出版社より出ていますが、この本の中で述べられている具体的症状とは、心臓と腎臓の機能に内部被爆の影響は顕著に顕れてくるということと、特に始めに顕れるのは、心電図の異常に顕れる心臓の刺激伝導系の異常や心臓を動かす心筋の異常が顕れてくるというです。

 心臓の異常は不整脈や心房細動や高血圧などが、体内のセシウム濃度の上昇によって起き始めてくるということらしいのです。この理由は人体の心臓や筋肉を動かす身体内の神経を伝導して送られる生体電流のパルス信号は、微弱な電流によって流れており、その電流の生成については、細胞膜内外のナトリウム・カリウムイオンの電位差によるイオンチャンネルによって作られているとされています。

 その生体電流のイオンチャンネルのシステムが内部被爆することによって、体内で放出される陽子や電子などのエネルギーによって、生体内電流のバランスが崩れてしまい、その大きなバランスの崩壊が、心臓を動かす大本の電流の発生源とされている刺激伝導系の電気信号を狂わすことによつて、心臓の動きが乱れて、それが心電図の電気信号に異常として顕れて、血圧や脈拍の上昇、不整脈、心房細動として顕れてくるようです。最悪の場合は、ハートアタックの心停止であり、突然死が起き始めることになるのかもしれません。

 ですから、心不全や心臓疾患で死亡された方が、原発事故に関係している人々の中でいれば内部被爆の関係が推測されてくると思われますが、それだけではなく、私たちが具体的に身体で感じられる異常は、心疾患に対する異常と同じものであると考えることができると思われます。当然、高血圧もその症状の一つとされています。

 そのようなことで、このベラルーシにおける内部被爆の病理学的研究の本は、私たち日本人に対して、具体的で現実的な内部被爆に対する情報を、具体的な疾患や症状として顕されているので、この本に書かれている情報は、具体的で大変貴重な情報なのです。

 私たちは、このような具体的な症状が顕れてくる可能性があるということを、始めに知る必要性があると思われます。そしてこれらの症状は、生活習慣病や高齢者の疾患ではなく、子供達の中に見られてくる症状でもあるということを示しています。

 そしてこのような症例が地域性をもって、多くの人々の中に表れ始め、多数の人々が医療機関を受診するのであれば、統計的にそれは数字として顕されてくるのではないでしょうか。

 ソビエト連邦が、原発事故の医療費負担の増大によって、社会的崩壊をしたように、原発事故は、その国の社会体制や経済体制を崩壊させてしまうだけの被害を長期的に与える性質のものであり、核戦争によって、核爆弾が落ちて、国土が焦土となったように、その国の経済的に焦土にしてしまう性質をもっているように思えます。

 アダムスキーは、核の問題を警告しましたが、私たち日本人にとつては、この問題は『内部被爆』の問題として、タバコのポロニウムの問題と身体の内側から同じように顕れてしまう可能性が大きいカルマということなのかもしれません。
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