京大合格を目指して!!

病気と闘いながら浪人して京都大学法学部を目指しましたが、結局だめでした。しかし得られるものは大きかったです。

数学の失敗談~受験生へ~

2009年03月12日 | 数学の勉強(失敗談)

僕のした文系数学の勉強とそこから思う僕の理想の勉強について。

現役時、阪大に挑むもダメで成績開示をしてみると、阪大の合格平均は大体3教科各64/100程度だったのですが、英語国語各72/100で数学が50/100という結果でした。

数学3問中完答1問、残り2問計算ミス。これは明らかに数学で落ちたというほかありません。

この点を踏まえ、浪人時の初め(4月~8月)の頃まず予備校のテキストをこなしつつ、黄チャート式の練習問題、章末問題で徹底演習に取り組みました。

めっちゃ時間があったので演習もかなりこなし、基礎問題も予備校テキストなどで徹底的にやりまくりました。

ただ、ここで意識したのは、何より手で実際に書いて解くということでした。

その甲斐あってか、第1回全統模試では数学で分からない問題はなくなり、結果186/200くらいだったと思いますが、かなり好成績でした。

 

現役時は、とにかく解法暗記にはしり、参考書の持ちすぎですべての問題を解ける、あるいは見たことある状態にしておかなくてはというプレッシャーに襲われ、すぐに解答を見ては解法暗記という作業を目で見て覚えればよしとして手で書かずに行っていました。

つまり、頭でわかるのだが、実際に書いて答案作成の段階になると手が止まるんですね。よくあったことです。無視していましたが・・・。

今思えば、受験など本番で出てくる問題は文系ならせいぜい出て5問。別にすべての問題を解ける必要もなければ、最難関校の問題はほとんどが未見の問題である場合が多く類題出題の可能性にかけて全範囲網羅する必要もないように思われます。

数学なんていくらでも新しい問題は作れる!!解法暗記に頼るのは絶対問題を解く上で必要な解法(解の配置、ベクトルの1次独立2変数設定型、整数問題のある程度の型など)のみにしぼり、これが完成すれば(実際にはほぼ完成していた)、どんどん思考力を良質な過去問で養っておくべきでした。

要するに、見出の問題に対応できる能力、数学的に考える力、計算力、記述力を徹底的に高めるべきだったと思います。

その点で、浪人時には、応用のために必要不可欠な解法基礎は固まっていたため、もっともっと志望校の過去問演習をはじめ、他大学の過去問演習を時間を計ってこなし、上に述べた総合的数学力を伸ばすべきだったと思いますね。

こんなことを実際に受験して落ちた今になって思います。

 

これは僕の理想ですが、今から話すのは浪人時の後半(8月~)に行った実際の現実。

この頃から他教科(特に世界史)も邪魔して数学の書く時間がもったいないと思い始め、これまでコピー用紙などに答案のみ書き書きしていたのを、ノートにわざわざZ会の問題とその解法をきれいに写し、ストックしておいて後で見直す、あるいはZ会の問題をコピーし、解いた後その解答をまたコピー用紙に書き(実際には自分で考えずに写すというほうが正しい)問題とセットでストックして見直す作戦に切り替えました。

このストックもあとでかなりの復習負担となり、やはり1度で理解できるできないの区別が解法暗記型の勉強でできなかったことが原因だと思われます。

そしてここが悲劇の始まりです。

ノートやコピー用紙にこうやって解答をまとめるだけで問題の消費量がどんどん減り、数学思考時間はほぼゼロに近くなっていきます。

解法に感動して、その方法にみとれる。そして、後で見返すものの、実際には書かないから自分がどこでつまずいているのかも分からないし、結局はその解法自体も覚えていないという状態に・・・。

そうすると面白いことに計算ミスも増加するんですよね。

この勉強スタイルがセンター後も続き、2次試験直前には焦って参考書にも手を染め、とにかく解法解法のスタイルを貫きました・・・。

これって現役の勉強方法に戻ってんじゃん・・・・そうです。

そして、2次直前2月に去年4月(手で書く勉強をし成績が最高に良かったとき)に解いた京大過去問を解き直すとこれがまた計算ミスやらで解けなくなってる。

何で4月から9ヶ月たった今になって解けなくなってんだ?とかなりこの勉強法に不安でした。

しかし時すでに遅し・・・このまま2次特攻です。

失敗するのも当然・・・ですね。

 

さて、これは恥ずかしながらすべて本当です。

中にはこんなまとめて後で見返すスタイルの勉強が自分には合っている人もいるかもしれませんから、あくまで参考として欲しいのですが、自分には時間の無駄で、結局何一つ身についていなかったです。

あの浪人初期に味わった数学の本質理解を忘れていた気がします。

とにかく数学に関して、国公立難関志望者万人にいえるのは、書いて書いて良質の答案作成に励むことです。

その過程で計算ミスも自然と減ります。しかも答えあわせで自分の理解していなかった部分が一気に判明し、すぐさま修正し、問題にでもチェックをいえておいて再度答案作成を繰り返せばいいのかな。

 

結論 答えをすぐみずに思考して答案を書く!! 

これが僕が思うすべてです。

ちゃんと数学の勉強をしている人にとって当たり前のことで、ふざけんなと思うかもしれませんが、実際に僕の高校の同級生で神戸大学に数学で落ちたやつも解答をすぐに見てひたすら覚えるというきりのない解法暗記にはしって手で書くのを怠ったといっていたのを思い出し一応言っておきます。

 

以下僕のやった、あるいは手を広げた参考書を提示。

メイン教材

4月~2月 Z会MVB→MK(添削は受けず、解答編に載っているものを使用。今思うとじっくり思考力を養うために取っておくべきだった)やはり今年も京大で的中問題があったが、これは典型問題で他のどんな参考書にも載っているものであったのであまり意味がなかったかも。

4月~7月 黄チャート 演習に使用、例題は暗記になるからしていない。まじめにやりこんだ。実力養成に関して1番ためになったと今になって思う。

4月~10月 予備校テキスト 受験数学
               数学ぐんぐん基本編→応用編
2月~            
東大数学演習 ほぼ時間がなく解法暗記で先生の講義をノートにまとめるだけで終わってしまった。金を無駄にした。親にごめん。

4月~定期的~2次直前 京大25ヵ年数学 レベルAB中心。整数のみCもやった。4月ごろはまじめに考えてそれなりに解けていたし計算ミスもなかった。だが直前解法暗記に走ったところもありうまく使えていなかった。考え抜かれた良問なのだからもっと本番を意識してじっくり取り組むべきだった。ただ最近は京大は典型問題標準問題で真の思考力を見ようとしているから、昔の問題をやりすぎも良くないかもしれない。 

サブ教材(あきらめたものには×と付した)

・青チャート× 問題の理解が穴だらけ、ところどころかじった程度、例題はほぼ暗記型でやったため、忘れやすく3分の2程度の記憶にしかなっていない。ただ難しい理系型(必要十分条件を述べる必要のあるものなど)問題も多く、数学基礎が固まっているなら、この理系型問題を除けば、十分であると思うな。僕は結局いろんな上にもあるとおり予備校や他の参考書もやっていたから虫食い状態で終わらせてしまった・・・。

・文系数学良問のプラチカ 僕が思う1番良い演習本。おそらくこの1冊を受験後半にじっくり演習答案作成をすれば、文系程度の問題なら合格点。今年の京大整数問題に類題あり。今年の同志社にもこれに載ってる問題とまったく同じ類題が出題された。だがこの本でさえ、最後は自分も解法暗記に使ってすぐに答えを見てしまったため、案の定それらの問題は見たことがあるだけで解けなかった・・・。

・1対1対応の演習× どっちかっていうと理系向け。解法が美しく見とれるが、自分の場合、この解答は見て理解でき、納得してお終い。実際に書いて再現できることはなかった・・・。しかも文系はほぼここの例題から出ない。現役時に主に使用。例題解法暗記のみ。だが大して覚えていない。

・マスターオブ整数×→整数問題が面白いほど解ける本 3周した。読み込んだ。理解に頑張った。ただほとんど書いていない。そのため、京大本番でも類題が今年出題されたが、解けず・・・。

 

自分の失敗がから予備校のせいにはできないが、予備校の授業もほどほどにしましょう。僕はとりすぎました。

僕のようにパンクして、あれもこれもとなり、結局講義を受けてノートに書き写すだけの勉強に陥らないよう注意してください。

 

これは僕の勉強法で、僕が使った参考書のあるべき理想を考えただけです。

自分の勉強が確立している方は、参考だけにしてください。

数学がうまくいっていない人も、どの勉強法が正しいなんてことはないのだから参考にしてもらい、真似するなんてこともしなくて良いのです。

受験は過程じゃなくて、本番で出されるたった3問~5問程度の問題に解答記述できればそれでOKなのですから、すべて結果です。

要は本番で出しゃあいい。できりゃあいい。

また本番では緊張など精神状態も大きいと思います。

その点僕の経験上数学に関しては、模試は絶対にたくさん受けておくべきです。

これは先輩方をはじめ、先生やチューターにも言われました。皆さんもおそらく言われていることでしょう。

それも普段勉強していて安心できる場所の受験ではなく、なれない環境での受験のほうがより効果的で、成績が客観的に反映されますね。少なくとも僕が受験した4回の京大実戦・オープンでは家で安心して解けば差もないような問題でも数学が常に悪かったです。

実際僕は受験に失敗しましたし、合格者が言ったほうがずっと説得力があります。

ただ失敗談として皆さんに僕の経験を話し、同じ過ちを繰り返して欲しくないのです。

これから文系国公立受験に挑む方にとり、数学は文系ではキーであるとともに、本番で失敗しやすい科目です。

志望学部の配点にもよりますが、文系受験で、僕の高校時代の同級生や予備校の浪人生はみな数学でミスったと口をそろえます。

僕の場合、今回京大受験ではおそらく数学だけでなく、他の教科もそれなりに悪い予感もしますが、数学がワーストで悪いのは確かです。

絶対にこんなんやらんだろ!的ミスが数学ができると自信があってもでます。

京大でも今年で言えば、本番の緊張を考えると合格点は基本問題1、2を確実に取り、他3問部分点でいけそうな感じです。

計算ミスなど基本で落とさぬよう十分演習を積んでください。

今を大事に。

すべては1時間~2時間程度の一瞬で勝負がつきます。

終わったときに絶対に後悔しないよう頑張ってください。

そして志望校に合格してください。

最後まで読んでくれてありがとう。皆さんの合格を祈ります。


2 コメント

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~ありがとうございます~ (新米の高校生)
2014-01-28 00:27:36
自分も似たような経験をしたことがあります。
同じような間違えをしないように
参考にさせていただきます。
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納得です (きりきりまい)
2014-02-26 23:03:42
まさに、その通りだと思います。
時間を惜しみ、解答暗記にはしり、計算ミスが増えるという悪循環…
今、実感しています。
結局合否を分けるのは、計算ミス…
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