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模型そぞろあるき

模型店に行ったり模型を作ったりつぶやいたり思うさまフラフラするブログです。

こんな模型店を探しています

2005年01月26日 | 日記・エッセイ・コラム
かわらぶきの屋根。
木造モルタル。
入り口の両脇にショーウィンドウ。
その中にはおびただしい、多分店主か常連さん方の技術の粋が飾られている。

べたべたと広告を貼りつけてあるガラス戸をきしませ、敷居をまたぐ。
薄暗い。
商品の山が外からの光を遮っているためだ。
ぶら下げられたカサつきの白熱電球がじんわりと光っている。

すぐ左手のレジには店主がTVを見つつヒコーキの仕上げ中だった手を休めて、

「いらっしゃい」

何やら壁にはワサワサと小さく何かが入ったビニル袋が生えている。
中がよく見えない。
ディティールアップパーツの類だろう。
模型は床から天上までごちゃごちゃと積み重ねられ、すき間からその奥の方に隠された層が窺える。
整然としていないが、かといってそれほど無秩序というわけでもない。
何かがひょっこり出てきそう。
そんな期待感を持たせるような配置?なのだ。

そんなわけで通路は狭い。
模型の壁に体を向けてしゃがむことは、まずできない。
進行方向に体を向け首を90度曲げる、体の固い私にはツライ。
オマケに膝から下が全く見えなくなる。
蛍光灯の照明を上半身で遮ってしまうためだ。
このへん、???イ、?????ンなどのお店がソックリ。

で、かんじんの品揃えだが、レベル1/32のヒコーキやバンダイの1/24巨大ロンメルなどの年少時経済的問題で購入不可だったトラウマキットが多数取りそろえられている。
この日本のどこからこんな過去キットを集めてきたのか不思議に思えるほどの品揃え。
時のたつのも忘れるくらいウットリと見惚れる。
店主も気が利いていて、

「何かお探しですか」

そんな無粋な声をかけて至福の一時を台無しにすることはしない。
ま、実際に長時間見るだけの客は不気味だろうけれど。

そんな店が実際につい最近まであった。
通路は前述の話よりも幅広かったけれど。
最後まで表の看板の文字がかすれてて読めなかったっけ。ついに聞けなかった。
和やかなおじいさんおばあさんが営む、近所の子供もよく駄菓子を買いにくる、心癒される模型店だった。
いや、「科学教材店」だったか。

年寄りの思い出話になってしまいまして、すいません。
あんな雰囲気を持つ店に再び巡り会いたいと思います。
ご存じの方、助けると思って教えてください。
モチロン、こっそりのぞきに行きます。



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