水滴のひとつひとつが笑っている顔だ 2008年10月27日 | 谷本歩実柔道一本勝負 住宅顕信 17句 何もないポケットに手がある 若さとはこんな淋しい春なのか 水滴のひとつひとつが笑っている顔だ 春風の重い扉だ 鬼とは私のことか豆がまかれる 盃にうれしい顔があふれる あけっぱなした窓が青空だ 初夏を大きくバッタがとんだ 月明かり、青い咳する 夜が淋しくて誰かが笑いはじめた 両手に星をつかみたい子のバンザイ 重い雲しょって行く所がない お茶をついでもらう私がいっぱいになる 窓に映る顔が春になれない 気のぬけたサイダーが僕の人生 捨てられた人形がみせたからくり ずぶぬれて犬ころ