男であること 夫であること

そして僕らしく生きること since December 2004

今は心のリハビリ中!

2005年05月11日 | 
実はゴールデンウィーク前に妻とやり取りがありました。


きっかけは僕自身のことだったのですが、それがきっかけで僕の心の奥底にこびりついていた黒い塊が頭をもたげました。仕事中だったのですが帰宅までその気持ちを抑えることもなく、妻にメールしました。


妻にとって突然メールが来て責めたてられることは青天の霹靂であったと思います。

僕の心の底に寄生虫のように存在する黒い塊・・・・・。

それは妻の浮気という消すことの出来ない「事実」です。

これが頭をもたげるのです。

今の妻は変わりました。心から変わりました。僕は妻を信じます。

でもその妻を試すかのように、そして信頼していないかのように、その黒い塊は動くのです。

そしてそれは僕に小さくささやきます。

「もう大丈夫かぁ、もう大丈夫かぁ・・・・。」

「信じていいかぁ、ほんとかぁ・・・・。」

「本当にお前を愛しているのかぁ・・・・。」

気持ちが沈んでしまう本当にいやな声です。


振り返ればこの黒い塊は以前、僕の心を支配していました。
心は真っ黒に染められて、これが塊と認識できないほど大きかったのです。

そしてそれは心の安定と妻との信頼を取り戻す過程でどんどん小さくなっていきました。
漆黒の暗闇は段々と収縮し塊にまでに小さくなりました。

今の僕はこの黒い塊とうまくつきあいながら、また戦いながらの日常を過ごしています。


僕は、いや僕たち夫婦は、この塊と向かいあわなければなりません。

二人で協力してこの塊をさらに小さいものにしていくこと・・・・・・。

決して消えてなくならない事実、でもいくらでも小さくはできるもの。

時間に任せず、流れに任せず、積極的に取り組みたい。

いやなことだからこそ、忘れたいことだからこそ、一生懸命取り組みたい。



その取り組みが出来るほど僕たち夫婦は強くなれたと思っています。



ブログは僕にとって瀕死の状態で担ぎこまれた集中治療室でした。

数多くのドクター(コメントくださる皆さん)に見守られ、自分も必死に生きようと努力し頑張りました。

そして今、僕はその集中治療室を出て、これからの人生に向けてのリハビリをしているところです。

妻が差し伸ばしてくれた手をぐっと握り返して、僕は立ち上がることが出来ました。


まだリハビリは続きます。
これからの人生も大変なことは多いと思います。

でもこのもがき苦しんだ経験を無駄にせず、これからの人生を妻と歩んで行きたいと思っています。

死にたい、消えてなくなりたいと思うほど苦しんだのですから、このまま時間と共に忘れてしまってはとてももったいない。
この経験をこれからの人生の力に変えたいとそう思っています。





futenのブログはここで終わりにします。



今はとてもすっきりした気持ちです。

もちろん黒い塊との戦いは続きます。でももう怖くない。


もう大丈夫です。(笑)


今までコメント頂いていた方々、陰ながら応援して下さっていた方々、そしてこのブログを読んでくださった皆さんに心から感謝いたします。

僕の努力、妻の努力、そして皆さんの力がひとつとなって僕たち夫婦を救ってくれました。


笑って見送ってくださいね。(^.^)




本当にありがとう。  さようなら。





futen1101





本音で話す難しさ

2005年05月09日 | 
ゴールデンウィークは如何お過ごしでしたか?

僕といえば子供たちが兄弟喧嘩の場所を自宅からホテルに変えただけという状況で、のんびりしたいという目論見は見事に外れました。(T_T)
まあ、それをのぞけばいい休みでしたね。

さて下記に面白い記事を載せます。
夫婦問題を専門にカウンセラーをされている中原 謙一氏のメルマガから丸写しです。
*もし問題あれば削除しますのでお知らせくださいね。

この記事では本音で話すことの重要性を述べています。
僕も自分の夫婦再生を図る上で、やり方の是非は別としても、本音を出すということは大事だと考え実践してきました。このメルマガを読んでまた気持ちを新たにし、もっとじょうずにできるようになりたいと思いました。
それにしても、これを書かれた中原氏はとても高度な夫婦間のコミュニケーションを取られている方だと思いました。僕たちがこのレベルに行き着けるのはいつのことか、また行き着ける日は来るのでしょうか?
そんな思いです。


◆けんかするほど仲がいい!?~心のコミュニケーション~◆
                         from 中原 謙一

この間、久しぶりに妻と大げんかをしました。
昔は毎日のように大げんかをしていましたが、久しぶりにやりましたね。

結婚した当初は、一度けんかが始まると、「朝まで生テレビ」状態でお互いが納得するまでとことんぶつかり合いました。毎回午前4時くらいまで平気でやってましたね。

最近では、お互い心の勉強をしていますから、日が変わるまでには終わるようになっていたんです。

ところが、今回は違っていました。
原因は本当にささいなことでした。
私の仕事に関することで、ちょっと表現がおかしかっただけで、もうお互い止まりません!

休憩(睡眠)を挟んで、合計約18時間言い合いました。
最後には、お互いに見落としていた部分、伝えたい気持ちを理解しあい、無事に終了しました。

不思議なのですが、これくらい大きなけんかをすると、その後はすごく仲良くなれるんですよね。
さっきまであんなに言い合い、ののしりあってたとは思えないほどに。

私は妻とこうしたやり取りの中で、こう感じることがあります。
これくらい本気でけんかしあえるって、それだけお互い自分の醜いところを見せあっているんだよなぁって。それでも、お互い嫌いにならないのは、それだけ相手を信頼しているから出来ることなんだろうなぁって。

実際けんかをしている最中は、いろいろな感情が出てきます。
怒りはもちろんですが、「これでもう離婚かも」という恐れも出てきたり、「何でわかってくれないんだ」という悲しさも込み上げてきたりもします。
もちろん、それは私だけではなく、妻も同じみたいで、お互い同じ感情を感じながら、ごりごりとすり合わせているわけです。このすり合わせがあるからこそ、お互いけんか前よりもよりみじかに感じていくのかもしれませんね。

夫婦というのは、一番そばにいる他人です。
こうすればいつかはわかってくれる。
これくらいわかって当然。
愛してくれているならきっと気づくはずだ。

こう思うのは幻想でしかありません。

愛し合っているからこそ、一番そばにいる他人だからこそ、腹を割って本音で話し合うことが大切なのではないかと感じます。それが出来れば苦労はしないというのが、カウンセリングでよく聞くお話です。しかし、それはどこかでお互い「本音」を伝えていないのではないかと感じます。
本音というのは、怒っているとか、わかって欲しいという部分ではありません。
もっと心の深い部分にある、自分の中の本当の気持ちです。
相手のことが好きだからこそ、要求や欲求が出るわけですし、わかって欲しいという気持ちにもなれるわけです。
そうでなければ、そこまでする必要はないですからね。


確かに、自分の「本音」を見つけることは難しいかもしれません。
でも、出来ないことはないんですよ。
向き合い続けていれば、自分の気持ちには必ず気がつきます。
そこには信頼がいるかもしれませんね。
たとえパートナーが逃げ腰で向き合ってくれないとしても、逃げるパートナーにも「本音」が存在するわけです。その本音を感じて、自分を信頼して、相手を信頼して、接し方を相手に合わせてあげることも、時には必要なのではないかと感じますね。

もちろん、いつもそんなにうまくいくとは限りません。
私も、妻と何度も離婚の危機を迎えました。
しかし、そのつどお互いに向き合い、話し合い、辛い思いをし、相手を理解しようとたくさん時間を費やしてきました。
その時間を惜しまないで下さいね。

いつかわかってくれる。
いつか気づいてくれる。
私が悪い。
相手が悪い。
愛しているなら分かって当然。
夫婦なんだからしてもらって当たり前。
相手を変えなければ。
どうせやっても・・・。

などと思っている人は、要注意ですね。
これらは全て「向き合おうとしない」行為ですから、気をつけて下さいね。

けんかそのものですら楽しめる。
そんなパートナーシップを目指してみてはいかがですか?


文・中原謙一