「コーヒールンバ(Coffee rumba)」は、ベネズエラ(正式名称:ベネズエラ・ボリバル共和国)のアルパ奏者のウーゴ・ブランコさんの演奏で世界的にヒットした楽曲です。原曲は、ブランコさんの叔父の作曲家ホセ・マンソ・ペローニさんがコーヒーをモチーフに1958年に作詞・作曲した「Moliendo café(モリエンド・カフェ:コーヒーを挽きながら)です。
日本では1961年8月1日にリリースされた西田佐知子さんの28枚目のシングル楽曲「欲望のブルース / コーヒールンバ(日本語詞:中沢清二さん)」の大ヒットで有名です。
なお、1962年1月にザ・ピーナッツが「コーヒー・ルンバ/シンデレラ」をリリースしていますが、こちらは、あらかはひろしさんが日本語訳しており、歌詞が違っています。
ちなみに、西田佐知子さん版の「♬昔アラブのえらいお坊さんが・・・」という歌詞は原曲の意味からは離れて作詞されたものだそうです。
実はこの楽曲の実際の作曲はウゴ・ブランコさんだそうですが、作曲当時未成年だったため、代わりに叔父のホセ・マンソ・ペローニさんの名前で登録され知られているといわれています。
荻野目陽子さん、井上陽水さんなど多くのアーティストによってカバーされていますが、日本語版のカバーは西田佐知子さん版を基本としているものが多く、ザ・ピーナッツ版のカバーはほとんど存在していません。
また、YOSHIRO広石さん(歌手)、上松美香さん(アルパ(ハープ)奏者)、ルシア塩満さん(アルパ(ハープ)奏者)などの音楽家にも演奏されてきましたが、ウゴ・ブランコさんは、ルシア塩満さんに捧げて「ルシア」という曲を作っています。
なお、高速道路のSA/PAに設置され、鉄道駅の一部にも設置されている、トーヨーベンディングのコーヒー自動販売機にお金を入れて、コーヒーを買いますと、コーヒーを抽出する際にこの楽曲のBGMが流れます。
南米にある国ベネズエラは、1960年代くらいまでは世界トップクラスのコーヒー生産国でした。現在では石油の産出によって一気にコーヒー生産は重要視されなくなり、ずいぶんと縮小してしまいました。
しかし、当時は文化としてコーヒーを愛されていたことを象徴していたのが、この楽曲だと思います。現在ではベネズエラのコーヒーは輸出以上に国内での消費量が多いため、国外で見かけることは少なくなっているとのことです。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。