この本を読めば誰でも甲子園球児になれるかといえば、そんなことはないと思います。
本を読んでなれるのなら、私なんかは甲子園球児どころか、プロ野球選手になっています。さらには総理大臣だって・・・
だけど、私が子どものときにはこの本はまだありませんでした・・・
甲子園球児になるための9つの方法 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2007-07-25 |
「甲子園へ行こう!」、「ドラゴン桜」の三田紀房さんが「SportivA」で連載していた「子どもを甲子園球児にする方法」をまとめた本です。
沖縄ではすでに、甲子園球児が決まり、そのほかの地域でも甲子園を目指した熱戦が行われています。
この本には甲子園を目指す上での野球への取り組み方、考え方や学校の選び方までが書かれています。
これが正しいとか間違っているとかではなく、どの本も同じく、そこから自分なりに思うこと、為になるべきことを学ぶことです。
この本に書かれていることも、そう捉えて欲しいと思います。
やっぱり、小学生の時の基礎は大事です。
全体練習はどのチームも基本的には土日。そんな中、枚方リトルの亀山監督(元阪神)はこう言っています。
「土日は練習日じゃない。月曜日から金曜日まで僕はこういう努力をしていますっていうのを監督とコーチに見せる場ですよ」
葡萄隊の監督も同じことを言っています。
「普段、何もしていないで、土日にポッと来て打てる訳はない」
まさしく、その通りだと思います。限られた時間の中で、同じように練習をしているだけでは進歩はしないですから。
また、親として大事なことがあります。
それは、礼儀やマナーを教えることです。チームに入れば、教えてくれることでもありますが、親として、社会的礼儀やマナーを教えることは重要な役目です。
八重山商工の伊志嶺監督は
「僕らも教えるけど、やっぱり親の協力は必要なんですよね。グラウンドだけでしつけをしても身につかない。でも、最近は親をしつけることは多かった。そういうことがしっかりできていれば少年野球は必ず成長するんですけどね」
と言っています。土台は家庭にあるのですよね。
何より、一番印象に残ったこととして、鹿児島中央高の中追監督の言葉があります。
「国語でいう成功の反対は失敗ですが、人生でいう成功の反対はあきらめることです。失敗してもあきらめず頑張り続けることができれば、たとえ目標に到達できなくても人生としては成功だと思います。」
私は、この言葉を小学生から高校生までのすべての子どもたちに知って欲しいです。