いなり寿司とは、甘辛く煮た油揚げの中に酢飯を詰めたお寿司の一種です。お稲荷さん、お稲荷、いなりなどとも呼ばれます。日本各地には特徴的な,いなり寿司があります。なお,昔,野原しんのすけがやっていた下品なネタではありません。
さて,しんのすけの話は横に置いておいて,以前,ニューヨーク・ヤンキース田中将大選手がTV(フジテレビ系「ホンマでっか!?TV 人生相談4時間半SP!!」)に出演した際に、「メジャーではローテーションが短い。疲労を早く取る方法を知りたい」という相談をしました。
この時に回答したのが,生物学評論家・池田清彦さんで「筋肉疲労を回復させるにはクエン酸とアミノ酸とビタミンが必要」と解説し、いなり寿司を薦めていました。
いなり寿司に使われている酢飯に使われる「お酢」には「クエン酸」が含まれているので疲労回復に良いのです。
また、クエン酸には、食欲増進、筋肉痛、肩こり、ストレス、利尿作用、肝臓病、精神安定など疲労回復以外にも効果があります。
「お揚げ」は大豆から出来ているので良質なたんぱく質、鉄分、カルシウムを含んでいます。
たんぱく質が分解されるとアミノ酸になります。
「アミノ酸」は筋肉破壊防止、乳酸の発生を抑制、筋肉修復を行ないますので、運動後にはピッタリです。
ちなみに、筋肉のエネルギー源としてアミノ酸は利用されます。
更に揚げた油にはビタミンEが含まれ、毛細血管の血流改善を促してくれます。
ちなみに、小さいころ運動会のお弁当にいなり寿司があったように記憶しています。
知っていたかどうかは判りませんが、いなり寿司のやさしい美味しさとともに、子どもへのやさしさも一緒に包んでいてくれたのでしょうね。
これから、暑い日の中でいろいろなスポーツの大会が続いていきます。
エネルギー補給、疲労回復などにいなり寿司はどうでしょう?
手軽に食べられますし、ご飯にお好みの具材を入れたりすれば、更に効果があると思います。