今年の東急ジルベスターコンサート16-17≪クラシックで感動のカウントダウン!!≫ テーマは「日本・アジアの魅力を再発見」です。一世紀前の欧州で注目されたジャポニズムの名曲や、オリエンタルな魅力にあふれる名曲をが演奏されます。舞台上のスクリーンで今年亡くなった作曲家・冨田勲楽曲と、縁の深い手塚治虫映像作品の競演もあります。
「ダッタン人の踊り」はロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンさんが作曲したオペラ「イーゴリ公」の第2幕の曲で、ボロディンさんの最も有名な曲のひとつであり、またクラシック音楽でも有数の人気曲です。
なお、原題は「Половецкая пляска с хором」。英語で「Polovetsian Dances」となり、直訳で「ポロヴェツ人の踊り」となります。ポロヴェツ人とは、東ヨーロッパ東部の平原地帯で活動した遊牧民族集団を指しますが、日本で言うダッタン人とは、大雑把に言えばモンゴル系の一部族で、タタール人を指すことが多いです。そのため、「ダッタン人の踊り」というのは誤訳であるという意見もあります。
作曲者であるボロディンさんは優秀な化学者でもあり、医者でもありました。ただ、主に化学者に比重を置いて収入を得ており、化学の世界においてはアルデヒドに関する研究によって、非常に尊敬されていました。そのため、に「日曜作曲家」を自称することになり、同時代人ほど多作家ではなかく、オペラ「イーゴリ公」の初演を待たずに亡くなってしまいました。そのため、生前この作品を完成出来ず、没後にニコライ・リムスキー=コルサコフさんとアレクサンドル・グラズノフさんにより補筆と改訂が進められました。
「ダッタン人の踊り」のメロディーは1953年にニューヨークのジーグフェルド劇場で初演されたミュージカル「キスメット(Kismet)」で、劇中歌「ストレンジャー・イン・パラダイス(Stranger in Paradise)」として登場したり、その後トニー・ベネットさんやサラ・ブライトマンさんらがカバーしたことでも知られています。
なお、日本ではJR東海が2006年に開始した奈良観光のキャンペーン「うまし うるわし 奈良」テレビCMで使用されています。
言葉は違っていても、「ありがとう」「Thank you」「謝謝」など感謝を伝える言葉は、世界中のどの言語にもあります。
それだけ、大切な言葉なんです。感謝を伝えると、前向きになれます。
来年は、今年よりも一つでも多く「ありがとう」と言える年でありたいものです。
今年も、多くの方にこのブログに訪問をいただき、誠にありがとうございます。良い年をお迎えください。
「ありがとうは魔法の言葉。唱えると、幸せの神様がやってくる」