大学日本一を目指す全日本大学選手権は明治神宮球場で準々決勝4試合が行われました。
明治大(東京六大学)は東洋大(東都)に3-0で快勝。6年ぶりのベスト4。東京農業大北海道オホーツク(北海道)は城西国際大(千葉)を8-1の7回コールドゲーム。佛教大(京滋)は昨年優勝の東北福祉大(仙台六大学)に4-3でサヨナラ勝ち。東京農業大北海道オホーツクと佛教大は初の準決勝進出。東海大(首都)は大阪商業大(関西六大学)に4-3の逆転勝利。優勝した2014年以来のベスト4となりました。
■第一試合 / 明治大(東京六大学) vs. 東洋大(東都)
明治大101010000|3
東洋大000000000|0
第一試合は東京六大学を制した明治大と東都王者・東洋大の対戦。準々決勝ではもったいない大一番。
東洋大の先発は村上選手。昨日の二回戦で7イニングを投げており、連投の疲れからか、本来の球威と制球力を欠き、苦しい投球。明治大の先発はプロ注目の森下選手。昨日の二回戦には登板せず、万全のコンディション。
1回表、明治大は丸山選手がフォアボールで出塁し、二盗。北本選手がセンターオーバーのタイムリー2ベースヒットを放ち、まず1点を先制。3回表にもノーアウトから添田選手、丸山選手がヒットを放って一・三塁のチャンスで、2アウトから東洋大にバッテリーエラーが出て、2点目。5回表にも北本選手がこの試合2本目のタイムリーヒットを放ち、3点目。
東洋大は村上選手が6回で降板すると渡邊選手、松澤選手、河北選手とピッチャーを1イニングずつ繋いで、明治大の追加点は許さない。
明治大のは森下選手は最速152km/hの速球に加えて、スライダー、カーブといった変化球が冴え、四死球もわずか1。8回までは三塁も踏ませない圧巻の投球。
9回裏、東洋大は2アウトから佐藤選手がヒット、ワイルドピッチで二進。山崎選手のレフト前ヒットで本塁を突くがアウト。
明治大は森下選手の好投もあり3-0で東洋大を退け、準決勝進出。
■第二試合 / 東京農業大北海道(北海道学生) vs. 城西国際大(千葉県)
城西大1000000 |1
東農大0001403×|8
一回戦で近畿大工学部に6-5、二回戦で大阪体育大学に3-2と勝った東京農業大北海道オホーツクと、二回戦から登場し、福岡大を8-2で破った城西国際大の対戦。
接戦を勝ち切ってきた東京農業大北海道が試合巧者振りを発揮。初回、城西国際大にいきなり先手を取られるも、その後は先発の林選手が、毎回のようにランナーを背負いながらも、3つの併殺で流れを作る。4回裏に犠牲フライで追いつくと、5回は、2番手の中島選手からタイシンガーブランドン大河選手の3ランホームランなどで4点を奪い逆転。
さらに、東京農業大北海道は7回、新宅選手のこの日2打点目となるタイムリーヒットで1点を加えると、これに代打・田辺選手と松野選手がタイムリーヒット。7回コールドで試合に終止符を打った。
■第三試合 / 東北福祉大(仙台六大学) vs. 佛教大(京滋)
東福大000003000 |3
佛教大000000121x|4
東北福祉大と佛教大の対戦。
昨年優勝の東北福祉大は元西武ライオンズの大塚光二監督が率いている。準々決勝は山野選手が6月11日の二回戦に続いて先発。佛教大は中山選手が先発。試合は投手戦となる。
6回表。東北福祉大は里見選手がデッドボールで出塁、永濱選手がエンドランからライト前ヒットを放ち、ノーアウト一・二塁から溝口選手が送り、1アウト二・三3塁。ここで清水選手が3ランホームランで先制。
その後、両チームは7回から2番手ピッチャーに交代。佛教大は木下選手が140km/hを超す速球と、切れの良いスライダーで、東北福祉大はドラフト候補としても名の挙がる津森選手を起用し、万全の継投策。
7回裏、佛教大は2アウト二塁から森本選手はライト前タイムリーヒットを放ち2点差。8回裏にはノーアウト二・三塁から木岡選手が同点タイムリー3ベースヒット。津森選手は8回こそ、続くノーアウト三塁のピンチを切り抜けたが、9回裏に味方のエラーもあり1アウト二・三塁のピンチ。ここで、佛教大は四番の石井選手がスクイズを決めて、サヨナラ勝ちで、佛教大が準決勝進出を果たし、東北福祉大は連覇の夢が断たれた。
■第四試合 / 大阪商業大(関西六大学) vs. 東海大(首都)
大商大001020000|3
東海大00002200x|4
一回戦は日本文理大、二回戦は九州産業大をともに2-1のスコアで制した大阪商業大。東海大は、一回戦は立命館大に4-3、二回戦は宮崎産業経営大に2-1の逆転勝ちと、接戦を勝ち抜いた両チームが対戦。
主導権を握ったのは大阪商業大。3回表、連続ヒットでノーアウト一・二塁で湯口選手のバントで1アウト二・三塁とすると、ショートのエラーで先制。5回にも犠牲フライと押し出しのデッドボールで2点を追加し、3-0とリード。
東海大の反撃はその裏、高田選手のタイムリー2ベースヒットで2点を返すと、6回裏には杉崎選手のソロホームラン、宮地選手のタイムリー2ベースヒットで逆転。最後は小郷選手が2者連続三振で締めた。