ペドロ・マニュエル・アルバレス・ジュニア選手(Pedro Manuel Alvarez Jr.)は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手です。現在はMLBボルチモア・オリオールズに所属し、来年はNPB中日ドラゴンズで大活躍する選手になる予定です(と、昨日の中日スポーツの三面から忖度)。
これは森繁和監督が24日に来季の新外国人選手として、野手2人と育成契約の捕手1人との契約に合意したことを明かしたものです。北中米視察から22日に帰国し、この日は名古屋市内で球団納会に出席。「(野手2人は)メジャーでもやっていた。(うち1人は)スイッチ打者」と説明しており、その中の1人です。なお、今季35発のホームラン王、アレックス・ゲレーロ選手に関しては「マネーゲームはしない。自然にそうなると思う」と、再契約しない方針を示しました。
ドミニカ共和国サントドミンゴに生まれですが、1歳の時に家族と共にドミニカ移民のコミュニティがある米国ニューヨーク・マンハッタンのワシントンハイツ地区へ移り住んでいます。
2005年 MLBドラフト14巡目(全体438位)でボストン・レッドソックスから指名。しかし、契約せずに大学へ進学。
2007年 7月にブラジル・リオデジャネイロで行われた第15回パンアメリカン競技大会における野球競技の米国代表に選出され、銀メダルを獲得。
2008年 MLBドラフト1巡目(全体2位)でピッツバーグ・パイレーツから指名を受け、すったもんだの末に入団(ちょいと気になる)。
2009年 A+リンチバーグ・ヒルキャッツと2Aアルトゥーナ・カーブで打率.288、ホームラン27本、95打点、OPS.914を記録。有望株ランキングで球団内1位、マイナー全体でも8位の高評価。
2010年 6月16日のシカゴ・ホワイトソックス戦でMLBデビュー(枠を開ける形で岩村明憲さんが25人枠から外される)。6月19日のクリーブランド・インディアンス戦で初安打、7月3日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で初ホームランを放ち、7月はホームラン7本を放つ。その後、シーズン終了までサードのレギュラーとして出場し、95試合、打率.256、ホームラン16本、64打点、OPS.788という成績。
2011年 絶不調で打率が2割に満たず、7月に3Aインディアナポリスへ降格。
2012年 オープン戦から物凄いペースで三振を量産。しかし、開幕からサードで出場し、しばらくは三振の山を築く。次第に長打が増え、最終的に打率.244、180三振ながらホームラン30本の成績。
2013年 4月4日に打率が.100台に突入。5月30日まで打率.200を超えない状態が続く。6月に4試合連続ホームランを放ち、26試合、打率.309、ホームラン10本、24打点。その後、コンスタントにホームランを放ち、36本でホームラン王を獲得。打点は100(リーグ5位)で、三振は2年連続の180超えのリーグ最多の186三振。
2014年 MLBに昇格してから自身初となる、三振を出場試合数以下に抑える偉業を達成。一方、打率.231、ホームラン18本、56打点と近年3年間で自己最低。守備面ではエラー25と例年どおり。
2015年 守備面の不安からファーストへコンバート。ホームラン27本と打率は相回らず低いものの、OPS.787と復活。ただし、守備はエラー23など壊滅的。12月2日にパイレーツから契約提示がなく、ノンテンダーFAとなる。
2016年 3月にボルチモア・オリオールズと1年契約。この年は、ここ5シーズンで最小の109試合の出場。比例して三振も大幅減の97三振と5年連続で続いていた110三振以上を回避。打率.249も同最高の数字。ホームラン22本を放ち、通算150本を達成。ほとんどが指名打者としての出場。11月にFA。
2017年 3月にオリオールズとマイナー契約。9月にメジャー契約を結び、14試合、ホームラン1本でオフにアクティブ・ロースター入り。
MLB成績
2017年 オリオールズ 打率.313 ホームラン 1本 4打点 10三振
2016年 オリオールズ 打率.249 ホームラン22本 49打点 97三振
2015年 パイレーツ 打率.243 ホームラン27本 77打点 131三振
2014年 パイレーツ 打率.231 ホームラン18本 56打点 113三振
2013年 パイレーツ 打率.233 ホームラン36本 100打点 186三振
2012年 パイレーツ 打率.244 ホームラン30本 85打点 180三振
2011年 パイレーツ 打率.191 ホームラン 4本 19打点 80三振
2010年 パイレーツ 打率.256 ホームラン16本 64打点 119三振
バッティングの方は三振、三振また三振というのが難点。さらに守備はさらに難点であり、守備が原因でFAになってしまうほどです。
ただし、三振を除けば実績ではゲレーロ選手よりも上であり、守備についてもゲレーロ選手が守備難と聴いていた割には、まだマシでしたので・・・。まだ、球団は「何があるかわからない。はっきりとした名前についてはいえない」とのことですが。
ちなみに、入団時の気になることというのは、代理人が契約条件が低いということで揉めたことです。ビジネスだから仕方ないでしょうけど、あまりにもビジネスライクな場合、どこからも声がかからない悲惨な状態になりかねません。
野球の神様、どうか、 ラルフ・ブライアント選手のようになるようにお願いします。(-人-)